そ よ 風 の 小 径  パート2

第 48 回  コ ス モ ス の 秋 (2014年 11月 1日)

     今年もコスモスの季節を迎えました。

    作品展の最中に花友からもらった白いコスモスが、今年最初の絵のモデルとなりました。気持ちよく描けたので、その

   まま作品展に足を運んでくださった方々へのお礼状として、ポストカードに使わせていただきました。

    まだまだ秋は始まったばかりなので、あちらこちらでたくさんのコスモスに出会うことを楽しみにしています。

   桜の咲く頃とコスモスの秋、これは私にとって特別な季節であるように思われます。自分でも  どうして? と聞きたくな

   るくらいに心が高鳴るのです。花はどれも好きだけれど、とりわけこの二つに対しての思い入れがあるのはもう理屈では

   説明できないようです。

  桜の開花前線が南から北上するのと反対に、コスモスの開花日は

 北から南に下がってくるというのも、面白いとりあわせです。

  遠く万葉集の時代に山上憶良によって詠まれた秋の七草には、今

 では見かけなくなった花やなじみの少ない花が入っているというので

 昭和になってから新、秋の七草を選ぼうという試みがあったときに、

 そのトップには菊、とコスモスがあげられたということです。

  確かにメキシコ由来のコスモスは、今ではすっかり日本の秋を彩

 る花の代表になったようです。

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