そ よ 風 の 小 径  パート2

第 42 回  タ ン ポ ポ 綿 毛 (2014年 5月 1日)

    タンポポは午後3時を過ぎると閉じ始める、それを知ったのはつい最近でした。こんなに身近な花なのに、知らない

  ことが幾つもあったことに驚いたものでした。たとえば、大きく分けて在来種と外来種にわけられるタンポポだけれど、

  このごろは外来種であるセイヨウタンポポが増えて、本来のニホンタンポポはどんどん追いやられていることなど。

   そう言われて観察してみると、確かにセイヨウタンポポのほうが多いし、第一セイヨウタンポポの特性は、ほぼ一年

  を通して見かけることができるので、春以外の季節にタンポポを見かけたら、それはセイヨウタンポポだと思ってもら

  えばいいのです。

  いちばんの見分け方としては、総苞と呼ぶ花の首の部分

がごろっとしていて丸いのが在来種で、反り返っているのが

セイヨウタンポポということになります。

 で、絵を描く目線で見ると、セイヨウタンポポのほうが絵に

なるというのが、私の言い分なのですが、どうでしょうか。

 4月の水彩画教室では、この花をお手本にすることになり

外出するたびにセイヨウタンポポを見つけては、数本持ち

帰ってスケッチすることが多くなりました。

  それで知ったのが前述したようにタンポポは午後3時を過ぎると、閉じ始める性質があるということでした。もっと

 も一度閉じてしまっても翌朝になると、また元気に開花することを知ったのも嬉しいことでした。

  西洋ではこんな習性のタンポポに { 牧童の時計 }という別名が付けられているそうですよ。

  ヨーロッパ原産のセイヨウタンポポは、明治時代にサラダ菜として食べるのを目的にして、日本に持ち込まれた

 そうで、葉はドレッシングをかけて生食するのだそうですが、まだ試したことがありません。多分苦いだろうな、と

 躊躇してしまうからですが、どなたか美味しいレシピをお持ちの方、教えてくださいな。

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