そ よ 風 の 小 径  パート2

第 41 回  豌 豆 豆(エンドウマメ (2014年 4月 1日)

    豌豆を描きたいと思って鉢植えの豌豆を育てたのは、昨年の春でした。見事に育ったものの、スケッチするだけで

  終わりました。その反省も込めて今年は早々と、3月のお手本は豌豆にします、と宣言したのでした。そうすれば否応

  なくスケッチを沢山することになって、絵も描けるだろうともくろんだわけです。

   昨年の10月に蒔いた5粒の種は、全部立派な芽を出して逞しく成長し、2月には花芽をつけ始めました。上々の出

  来栄えです。

   蔓を描くのは難しいけれど、毎日描いていればその内に手も慣れるだろうとゆったり構えて、エネルギッシュな植物と

  つきあっています。

  枝つきの花をスケッチするために、毎日のように一枝を切り取っては花瓶

に活けるというのを繰り返しています。水彩画教室のある日には、そちらに

持って行くぶんも切り取るので、今のところ実を結ぶ余裕がありません。

 そういえば昨年は、沢山実がなってお味噌汁の具にしたものでしたが・・・

 花も実も葉も全部美しい豌豆ですが、これを観賞用に改良したものがスイ

トピーなのだそうです。

 3月から4月にかけて店頭に並ぶスイトピーの花は、さまざまな彩りととも

に、この季節の定番ですね。卒業時に花束として贈られることの多いこの

花の花言葉は{旅立ち}、チョウチョのような花びらは、確かに未来に向か

って飛び立つイメージにふさわしいことでしょう。

  スイトピーのような華やかさではないけれど、深紅と薄い桃色の豌豆の花は、小さな花瓶に一輪活けるのにふさわしい

 花です。

  豌豆の花はなかなか手に入らないという人には、ちょっと郊外を歩けば河原の土手などに、よく似たカラスノエンドウと

 いう植物が咲いていることを紹介しています。こちらは小振りだけれど、絵を描くうえでの共通点がいっぱいあって、楽し

 くスケッチすることができるでしょう。

  豌豆のような豆科の花はほかにも沢山あって、レンゲソウ、エニシダ、葛、萩、クローバーなどが、あげられます。まも

 なく咲き出す藤もまた、豆科の花でしたね。

  花の水彩画教室では、5月になったら藤を描くことが、先日決まったところです。

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