そ よ 風 の 小 径  パート2

第26回  山茶花に寄せて  (2013年 1月 1日)

     新聞の俳句投稿欄に、こんな一句を見つけました。

        たとえれば  山茶花みたいに  笑う人

     なんだかとても気に入って、イメージもどんどん膨らんできて一気に描いたのは、ピンク色した可愛らしい一輪でした。

    あれから一年が過ぎ、山茶花を水彩画教室のお手本にすることになりました。お手本を描く時は、いつもそうするのです
 
    が、実際の花を一輪手にとってあちらこちらから眺め、スケッチを繰り返してから、仕上げに入ります。

   でも、どうしても満足できないまま、日数が過ぎてしまいました。俳句に

 感動して描いた花の印象があって、どうしてもそれ以上のものが、仕上げ

 られないのです。やむを得ず、というか自分なりにきちんと描いた山茶花

 のお手本を携えていって、木の花の描き方と、光沢のある椿や山茶花の

 葉の描き方などを指導しました。

  「でもね・・・・」

  本当は私、この俳句が教えてくれたような山茶花が描きたかったの。そ

 れは心が山茶花みたいに優しくなったときでないと描けないものだから、

 いつでもこういう描き方ができるわけではないのです。残念だけれど・・・。

  そうだ、いいことを思いつきました。山茶花みたいな笑顔になる練習を

 してみましょうか。

   いつもそんなふうに笑えたらもしかして、最初に描いたときのような花が描けるかもしれませんね。私も試してみたいと

  いうかた、ご連絡をお待ちしています。

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