そ よ 風 の 小 径  パート2

第17回  花友からの贈り物  (2012年 4月 1日)

     ホームページ上で、夫の入院話を紹介して間もなくのことです。花友から花束をいただきました。自宅の庭に

    咲いていたという花のあれこれを、相性の合うもの同士でまとめてラッピングし、更にそれらをまとめて持ち運

    びしやすいように紙袋に入れて渡してくれたのです。

     「大変でしたね」 の短いねぎらいの言葉が嬉しくて、さっそく花瓶に活けてみました。

     花が手に入ると、ひとしきりその花姿を愛でた後は、さてどう描きましょうかという思いが、湧いてくるのが私

    の癖なのです。今回も例に漏れず、そんなことを考えながら活け始めました。

  ひと活け目は乙女椿。憧れの花なれど、絵の

 モデルにするにはハードルが高すぎます。次に

 首長の花瓶に活けたのは早咲きのムラサキハ

 ナナ。これには自宅ベランダで今を盛りと咲いて

 いる菜の花を添えてみました。

  赤いアネモネと白いクリスマスローズのペアは

 陶器の器に収めて洗面台に置きました。

  最後に金盞花の小型版{名前を忘れました}

    とワスレナグサの一群れをガラスコップに活けました。明るい橙色と水色の小花は、そこに在るだけで絵と

    してのまとまりを漂わせています。

     さすが、絵を描いている花友ならではのアレンジだわ、と感心することしきりです。私にとって花をいただく

    ということは、元気をもらうのと一緒です。とりわけ今のようにちょっとばかりエネルギー不足でいる時は・・・

     私も、身近で元気を必要としている人に出会ったら、小さくていいから花を贈ろう。そうそう、手描きの花束

    を贈るという方法もありましたね。

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