山川家住宅
Yamakawa



石川県指定文化財 (昭和47年1月25日指定)
旧所在地・石川県金沢市竪町
建築年代/天保元年(1830)
用途区分/商家(質屋・酒造業)
移築建物/主屋

山川家は、天保年間(1830年頃)に石川郡割出村から分家し、金沢の中心街の竪町に「米出屋」の屋号で、蔵宿(武士相手の金融業)・米仲買商を始め、直ぐに金沢有数の大商人に成長した家である。当住宅は、その頃に初代・甚兵衛が建てたと考えられる。この家の特徴は、通庭から中の間の上部に見られる広い吹き抜けで、大きく架け渡した梁の上に束を立て、数多くの貫を交叉させた構造は、「準棟纂冪」(ジュントウサンペキ)と名付けられ、金沢と高山の上質の町家にしかみられない造りである。



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