松下家住宅
Matsushita



 
国指定重要文化財 (昭和46年12月28日指定)
旧所在地・石川県金沢市泉新町35番地
建築年代/江戸末期
指定範囲/主屋

金沢の南郊・泉新町(現在の金沢市泉2丁目付近)に所在した商家建築である。旧北陸道に面し、近郷の農民相手に種物商を営むとともに、旅人相手の茶店を兼業していたという。住宅の規模は桁行4間、梁間8間半と、間口が狭く、奥行きの深い小規模な町家建築で、屋根は石置きの板葺とし、正面に霧除け付の板葺き小庇を設える素朴な外観となっている。また表の店構えは4間とも引揚戸となっており、店ノ間は開放的で古式を残す形式である。しかし内部においては、比較的洗練された造作となっており、流石に加賀百万石の城下町にあった町家建築である。


一覧のページに戻る