旧奈良輪家住宅 Narawa |
福島県指定有形文化財 (昭和57年3月30日指定) 旧所在地・福島県福島市山田字城裏口35番地 建築年代・江戸時代中期(18世紀中頃・推定) 用途区分/農家 指定範囲/主屋 面積・168.90㎡(42.80坪) 構造・木造 寄棟造 平屋建 茅葺 復原年・昭和56年(1981)5月 旧奈良輪家住宅は、福島市街の南郊に建っていた上層農民(村役層)の住居と思われます。 「にわ」(土間)が異常な広さを持ち、奥には一部屋の「ざしき」があることが、この住居の特色です。また側面と背面は厚い土塗りの大壁で、内部は暗く閉ざされており、開口部が閉鎖的であることなど古い民家の要素を持っています。 (福島市民家園発行パンフレットから一部改訂) 県北地方の一般層の農家建築と比較して、奥の「座敷」の列が余分である他、土間も桁行が1間程広い。住宅規模から村役層の住居と考えられる。広い「ニワ」や前後に分かれず一部屋のみの「座敷」が特色で、側面・背面を閉鎖する土壁など古い民家の要素を持つ。「ニワ」は作業場、「納戸」は寝間、「座敷」は客間で、ニワに続く部屋は「オカミ」と呼ばれる板床敷きの居間である。村役層農家になると、屋敷に入る道に門が建てられ、それに沿って垣根などが廻された。解体前の倉や納屋の規模から、旧奈良輪家には長屋を付設する「長屋門」があったものと思われる。【現地案内看板より一部改編】 |