豫章館(伊東家住宅)
Yoshoukan (Itou)



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日南市指定文化財  (昭和58年10月1日指定)
宮崎県日南市飫肥9-1-1
建築年代/明治初年
用途区分/武家(家老・600石)のちに旧藩主住居
指定範囲/
公開状況/公開

伊東家51080石の城下町として発達した飫肥町は、飫肥城の大手門付近を中心に今もなお往時の武家屋敷地の面影を色濃く残す風情あふれる場所である。
脇道が無く、細く真っ直ぐな街路の両脇には石垣が高く積まれ、土塀の代わりに生垣で屋敷地を区切る様は、まるで英国式庭園の迷路のような雰囲気である。
伊東家住宅は、飫肥城の大手門を出たすぐ脇に所在する。場所柄から大身の武家住宅であったことがすぐに想像されるが、ご多分に漏れず藩政時代には藩主の姻戚関係にあった同姓の家老屋敷であり、廃藩後は藩主の別邸として利用された由緒ある住宅である。
気候の温暖さと台風銀座に位置する地理的条件のせいなのか、建物の規模としては決して大きなものではなく、屋根の棟高も低く抑えられており、全体としては簡素な造りである。しかし式台玄関部は破風を幾重にも重ね、高い格式を知らしめる姿となっている


 

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