三輪家住宅(高鍋屋) Miwa |
日向市指定文化財 (平成8年4月1日指定) 日向市指定史跡 (平成8年4月1日指定・高鍋藩御仮屋跡) 宮崎県日向市大字細島803-1 建築年代/大正10年 用途区分/商家 公開状況/公開 【細島みなと資料館】 県北の湊町・細島は江戸期においては天領地で、それゆえ九州各地の諸大名が参勤交代の際に上方への船出の地として頻繁に利用した。古い家並みに忽然と現れる木造三階建の当住宅は大正年間に建てられた旅館建築で、その主である三輪家は代々高鍋藩秋月家の御用商人であるとともに本陣を務めた。主屋の背後には昭和20年頃まで御仮屋が残っていたらしい。当住宅は唐破風の玄関が印象的な外観であるが、内部も各階に独立した客室が3部屋ずつ設けられるなど近代的な造作となっている。 【細島みなと資料館】 背の低い古い家並みが未だ残る細島の町にあって、目の前にある木造三階建の建築は極めて特異なもののように思われた。 当住宅は典型的な旅館建築として大正10年に建てられたもので、昭和57年まで実際に営業は行われていたらしい。大正年間は全国的に木造三階建の住居が建てられることが多かった時分であるが、今では宮崎県内にわずか2棟しか残されていないらしい。 唐破風の玄関が印象的な外観であるが、内部も各階に独立した床の間付きの客室が3部屋ずつ設けられ、純和風の造作となっている。当旅館を所有した三輪家は代々高鍋藩の御用商人で高鍋藩秋月家の本陣を勤め、主屋の背後には御仮屋が設けられていたほどであった。 各階3室の客間から構成され、それぞれが床の間を構える立派なものである。 細島は天領地であったことから、九州各地の大名が参勤交代に利用した。 屋敷の背後は現在では埋め立てられ道路が走るが、そもそもはすぐに船着場であったらしく、周辺は大いに賑わったようである。遊郭なども形成されていたらしい。 |