後藤家住宅
Gotou



都城市指定史跡 ()
登録有形文化財 (平成19年7月31日登録)
宮崎県都城市高城町高城2857
建築年代/明治33年(1900)
用途区分/商家(生糸・醤油醸造販売)
公開状況/公開   【高城旧後藤家商家交流資料館】

九州自動車道の都城ICで降り、国道10号線を宮崎方面に僅かばかり走ると高城町に至る。ここは藩政期には薩摩街道の宿駅であるとともに薩摩藩の外城が置かれた場所でもあった。当住宅は町の中心部に所在し、現在は県道となっているが、かつては旧国道10号線であった薩摩街道に北面して建つ商家建築である。当家は近江地方との交易により財を成し、日向の山林王とも称された後藤本家の分家で、養蚕や醤油醸造等を手掛けた。
大型の町家でありながら一階には土間と床上4部屋しかない。2階のスペースを充分に活用することで各部屋の広さを充分にとっているあたりは豪放な造りである。また座敷縁側の更に外側四周に通土間を廻らせており、(雪国の民家に見受けられる土縁のような形式)珍しい建前となっている。道路を隔てた屋敷前に豪壮な邸宅が当家の本家で昭和の建築であるが未公開。


 

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