宇野家住宅
Uno



 
登録有形文化財 (平成20年10月23日登録
大分県日田市高瀬字徳行720-3
建築年代/昭和2年(1927)
登録範囲/主屋
公開状況/非公開

町村合併を繰り返し、かなり広大な市域を持つに至った日田市のうち、福岡県最高峰の釈迦岳を源とする高瀬川が九州一の大河・筑後川に合流する一帯が高瀬町であり、昭和の半ば頃まで日本三大美林と称された日田杉の集積地として発展した土地柄である。日田と熊本県山鹿市に吸収合併された鹿本町を結ぶ県道9号線に面して建つ当住宅は、今ではすっかり様子が変わってしまったが、嘗ては高瀬町の旧役場が近く在り、その立地条件を生かして雑貨等を販売していたと記憶する商家建築である。当住宅の特徴は2階の東北西の三方を高欄付の縁側とした開放的な造りにあり、筑後川の水面に吹く川風を取り込み夏場の盆地特有の酷暑を凌ぐ工夫がなされている。




 

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