佐野家住宅
Sano



 
無指定・公開
大分県杵築市杵築329
建築年代/天明2年(1782)
用途区分/医家
残存建物/主屋・診療棟・入院棟・土蔵
公開状況/公開

杵築城下町の北台地区西町に所在する医家住宅である。当家の祖・徳安は伊賀国名張郡の出身で、大阪夏の乱の混乱を避けて豊後国竹田に下向、医術を習得した後、杵築の中村で開業していたところ当時の杵築藩主・小笠原公に侍医として召抱えられたという。その後、当家代々は藩主交替により能見松平家が入部してからも侍医として活躍した。杵築城下最古とされる主屋は格式ある座敷の奥に近代的な診察室を増設するなど大幅な改造がなされているようだが、代々続く医家の系譜を紡ぐ証左として興味深い。


 

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