丸毛家住宅



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臼杵市指定文化財 (平成2年3月16日指定)
大分県臼杵市海添字本丁13番地

臼杵の町には、たくさんの古い民家が残されている。それも案外に武家屋敷が良く残されている。一般的に武家住宅というものは町の中心部にあり開発の波に曝されやすいことや、表門以外の建物は造作が粗末なことが多く、残存率は極めて悪いのが一般的な傾向であるが、しかし臼杵の場合は、多少の改造は見られるものの、かなりの数の住宅が残されている様子である。
当家は下級武士の住宅が多く集まる地域の一画に、竹薮を背に静かに残っている。
当家自身は200石取りの中級武士であったということで、周囲の家並みと比較すると規模も大きく立派である。
広い屋敷地には主屋、表門、湯殿棟しか残されていないので、若干、拍子抜けな雰囲気もしないではないが、主屋はなかなか立派なものである。前項の平井家住宅と比較して、座敷の配列に進化が見られる点などは当家の見所である。
すなわち上ノ間に続く三室続きの座敷構成は、格式を演出するのに充分なものである。
落ち着いた場所にあるので、存分に時間をかけて見学するとよい。


 

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