綾部家住宅
Ayabe



杵築市指定文化財 (平成8年2月27日指定)
大分県杵築市谷町169
建築年代/江戸時代(18世紀末)
用途区分/町家(酢醸造のちに味噌醸造業)
指定範囲/
公開状況/非公開(味噌店として営業中)
城下町・杵築の代表的景観である「酢屋の坂」は、旧藩時代に坂の袂にあった豪商・志保屋(酒造業)が本業とは別に営んだ「酢屋」の屋号に由来する。その「酢屋」は名称のとおり、酢の醸造販売を営む大店であったとのことであるが、現在その場所からは漂ってくるのは、ツンと鼻を衝くような酢の匂いではなく、香しい味噌の匂いである。明治33年に志保屋に代わって当住宅で創業した綾部味噌店は、今でも古くからの製法を貫く珍しい存在である。杵築最古の町家の中で醸成される味噌の味は格別である。
 

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