麻生家住宅
Asou



登録有形文化財 (平成17年11月10日登録)
大分県豊後大野市三重町市場1090
建築年代/明治10年
用途区分/商家(醤油醸造)
登録範囲/主屋
公開状況/非公開

平成の町村合併により豊後大野市の一部となった三重町市場は現在でも市役所等の官公庁が集積するが、藩政期においても臼杵藩の代官所や物産会所が置かれるなど近在の中心地であり、在町として発展した土地であった。当住宅はその市場集落に所在する桁行7間、梁間5間の大規模な町家建築で明治初期の市場大火後に建てられたという。屋号は泉屋を称し、反物の販売から始まり、乾物、醤油、酒と扱う商品は推移した。昭和40年から平成15年頃までは丸泉醤油の商号で醤油の醸造販売を営んでいたらしい。


麻生家は江戸中期に初代・安兵衛より始まり、明治年間〜昭和38年まで醤油醸造業。
現在残る主屋は明治の市場大火後の明治10年に再建されたもの。
西南戦争中は薩摩軍兵士の宿営地にも用いられた。
屋敷前には天保10年(1839)に開設された臼杵藩の出先機関の三重代官所や、周辺の産物(紙・煙草・木炭・石炭・木灰等)の集散施設として文久3年(1863)に設置された物産会所があった。


 

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