楠本端山旧宅
Kusumoto Hazan



 
長崎県指定史跡 (昭和43年12月23日指定)
長崎県佐世保市針尾中町1647
建築年代/天保3年(1832)・明治初年に平戸より移築。
用途区分/学者(平戸藩儒家)
残存建物/主屋・冠木門・祠堂・納屋
公開状況/非公開

佐世保市南部、大村湾の入口に浮かぶ針生島に所在する旧平戸藩の儒学者・楠本端山の旧宅である。幕末の文政11年(1828)に平戸藩在郷藩士の家に生まれた端山は、藩校維新館で学び江戸に留学、帰藩後は教授となり維新の揺籃期にあって藩論を儒学思想に則り尊王へと導いた人物である。維新後には平戸藩権大参事を務めたこともあったが、明治16年に隠退した後は当屋敷で私塾・鳳鳴書院を開き、多くの有用な人材を育てた。住宅は端山の父・養斎が天保3年(1832)に建てたもので、座敷奥に祠堂を設ける点が儒家らしい。屋敷内には楠本家が開いた私塾・鳳鳴書院も復原されている。
 


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