保里川家住宅



登録有形文化財 (平成15年7月17日登録)
長崎県島原市上の町882
建築年代/江戸時代末期
用途区分/商家
指定範囲/主屋
公開状況/非公開

島原城址の東側を通る島原街道に西面して建つ商家建築である。白漆喰も眩しく、瓦屋根も全て新しく葺き替えられているため、一見すると古さを感じさせないが、上手の座敷前を塀で囲み、前庭を設ける造作は江戸末期から明治初期の島原の大型町家に見られる特徴である。屋号は平戸屋を称し、明治43年には旅籠として使用されていたことが確認されているが、通し柱の継足痕から、後年2階を嵩上げして客室を増やす改造がなされたと推測されている。建ちが高く近代町家の様相を呈するのは、それ故であろう。


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