守田蓑洲旧宅



 
行橋市指定史跡 (平成20年8月1日指定)
福岡県行橋市沓尾181
建築年代/江戸末期(19世紀後半)
用途区分/大庄屋
残存建物/主屋・薬医門・冠木門
公開状況/公開

霊峰・英彦山を源とする祓川が周防灘に注ぎ込む河口近くの小集落・沓尾に所在する旧大庄屋邸宅である。当家は中世の守護大名・大内氏の重臣・杉氏に仕えた武家であったが、江戸時代初期に当地に移住、代々、庄屋・大庄屋職を務めた。幕末の当主・守田蓑洲は対岸に文久新田を拓き、約80町歩余の田地を干拓、その後は区長・県会議員等を歴任し、地域の教育向上にも多大な貢献を果たしたという人物である。住宅は、嘗ての絵図には主屋を中心に多くの建物が描かれているが、現在は主屋と表門を残すのみで、明治初期に茅葺から瓦葺に改められた主屋も由緒の割には質素な建物である。蓑洲の滅私的な人柄を顕す故であろうか。



 

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