火野葦平旧居
Ashihei Hino



北九州市指定史跡 (平成9年3月27日指定)
福岡県北九州市若松区白山1-16-18
建築年代/昭和初期
用途区分/作家
残存建物/主屋
公開状況/公開 【河伯洞】
火野葦平は昭和初期に活躍した流行作家。昭和13年に「糞尿譚」で第6回芥川賞を受賞、続いて自らの日中戦争応召時の体験を基に書いた「麦と兵隊」等の兵隊三部作で国民作家として脚光を浴びた。当住宅は、父・玉井金五郎が葦平のために、その印税で建てたもので、出身地である北九州の石炭積出港として栄えた若松の中心部に所在する。「河伯洞」の名称は河童の棲む家の意で、河童好きの葦平が自ら名付けたものだが、住宅は良材が各所に使用される立派な造作。当時の流行作家の荒稼ぎぶりが窺える建物である。



一覧のページに戻る