山中家住宅
Yamanaka



国指定重要文化財 (昭和47年5月15日指定)
高知県土佐郡本川村越裏門89
建築年代/江戸時代(18世紀中頃)
用途区分/山村農家
指定範囲/主屋
公開状況/外観公開
これまでに幾度と無く四国地域には足を運んできたが、その地理的環境に阻まれてなかなか訪問できないでいた民家である。近年になって四国最長といわれる「寒風山トンネル」が開通したおかげで瀬戸内側の愛媛県西条市からのアクセスが若干改良されたが、それでも未だに大変な僻地であることに変わりはない。当家の脇に掲げられた解説文に「四国のチベット」という表現が用いられているが、あながち冗談でもないと思えるほどの場所である。しかし周囲と完全に隔絶したその環境が決して羨ましくない訳ではないと考えてしまうところは現代人の悲しさである。当住宅は平らな土地など全く無いような山間部に、石垣を築き僅かな平坦地を造成して主屋を構えている。前面に広がる畑は傾斜地のままである。主屋については山間部の民家らしく、土間が極端に狭く、板壁を多用する。最も注目されるのが、箱型をした棟の形状である。「鞍止め」という手法らしいが他では見られないものである。一見の価値有るものだと思うが、くれぐれも運転技術に自信をつけてから訪れることをお勧めしたい。


 

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