都築酒店 Tsuzuki |
登録有形文化財 (平成15年1月31日登録) 愛媛県喜多郡内子町小田322 建築年代/明治20年(1887) 用途区分/商家(酒販業、嘗ては酒造業) 登録範囲/店舗及び主屋 公開状況/非公開 嘗て櫨蝋の生産で栄え、現在では重伝建地区に選定され全国的な知名度を誇る内子の町から小田川を上流へ遡った山間部に町村という小さな町がある。当集落は平成の町村合併以前には旧小田町の役場が所在していた場所で、大洲藩政時代より在町として発展してきた土地である。その町並のやや北側に所在する当住宅は、嘗ては酒造を生業とした商家建築である。初代当主・都築九平により明治20年に建てられたもので、真壁造で木部を露わにする軽快な建物であるが、2階部分の両端に小屋根を冠する袖卯建を上げ、これを延長する形で1階部分にまで袖壁を設える様子は、なかなかに渋い造作で、尚且つ珍しい。 |