太田家住宅
Oota



 
城川町立歴史民俗資料館として活用。江戸末期の建築。72u。
喰い違い四間取、座敷は書院まで設える本格的なもの。
正面の軒を切り上げ、カブト造とする。
土間は通りニワのようであるが、裏手は閉鎖されており勝手口がない。代わりに棚が設えられているが、近世建築としては珍しいもので、後補かもしれない。また土間にはコウゾ蒸し桶が吊るされている。これが当家のものだとすると製紙原料供給を生業としていたことになるが、当家のものであったかどうか定かではない。(学芸員さんは最初からあったと云っておられる)
正面に関東地方の民家では古い建築の指標とされるシシ窓を構えるが、伊予の国ではあまり関係ないように思う。


 

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