永井家住宅
Nagai




 
つるぎ町指定文化財 (平成6年2月18日指定)
徳島県美馬郡つるぎ町貞光字西浦37
建築年代/寛政3年(1791)
用途区分/農家(庄屋)
指定範囲/主屋・藍寝床・蔵
公開状況/公開

全国的にも稀な二層卯建が上がる町家群で有名な貞光町を縦貫する街道筋から枝道を西へ僅かばかり入ったところに所在する庄屋屋敷である。貞光町は在郷町であるため町年寄の支配を受けることになる訳だが、町並のすぐ脇に村役人たる庄屋が屋敷を構えているのは、町が成立する以前の村方支配の既得権に町方が配慮せざるを得なかった歴史的経緯があったからに相違ない。住宅は白壁の築地塀で囲まれ、谷筋の狭隘な地形にありながらも屋敷地は550坪と広い。主屋は阿波地方の民家に特有の四方蓋造で極端な程に長大な桁行に、長く庄屋を務めた当家の威光を垣間見ることができる。





 

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