樫野家住宅
Kashino


登録有形文化財 (平成11年8月23日登録)
徳島県板野郡松茂町広島字北川向四ノ越29-1(移築)
旧所在地・徳島県阿南市黒津地
建築年代/大正14年(1925)
用途区分/実業家(石灰・大理石製造販売業)
登録範囲/主屋
公開状況/結婚式場施設(樫野倶楽部)として営業中

明治期に石灰・大理石の製造販売で財を成し、のちに徳島銀行の前身である富岡無尽の設立に関わり、代表を務めた樫野恒太郎が阿南市内を流れる桑野川河口付近の黒津地集落に建てた県南屈指の大規模民家である。平成6年に「金長まんじゅう」の製造元として名高いハレルヤ製菓が徳島空港近くに整備した「阿波之里」の迎賓館として譲り受け、当地に移築。内部は和風を主体としながらも洋の要素も取り入れた和洋折衷様式で、徳島県の近代和風建築の代表とも云える建物である。

【覚書】
大正4年〜大正14年(1925)にかけて建築。
樫野家は石炭販売業栄える。建築面積381u、延床面積726u
樫野石灰製造所を樫野恒太郎が阿南市黒津地に設立。
また樫野氏は徳島銀行の前身、富岡無尽合資会社を設立。徳島県議なども歴任した実業界の大物。
本居宅 16×8間
内蔵・裏蔵・北蔵・新蔵・新宅蔵・東納屋・新納屋・前納屋・隠居・帳場・西納屋・漬納屋・薪納屋・新宅納屋


 

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