鎌村家住宅
Kamamura



 
登録有形文化財 (平成19年12月5日登録)
徳島県美馬市美馬町坊僧231
建築年代/天保10年(1839)
用途区分/山奉行・藍商
登録範囲/主屋・蔵・納屋・風呂・便所・北井戸・東井戸etc
公開状況/非公開
吉野川中流の商業都市・脇町は往時の町並が残り、現在では重伝建地区に選定される程であるが、そもそもは阿波藩の筆頭家老・稲田家の城下町としての発展した土地柄である。その脇町から西方の旧美馬町一帯の農村部は稲田家の在郷家臣達が散住していた地域で、当家も多分に漏れず小姓役や山奉行を務めた武家であった。屋敷は吉野川の河岸段丘上の高台にあり、南面してつし2階建の主屋が両脇を蔵や納屋に挟まれて建つ。本藩から見れば小禄の陪臣身分ではあるが玄関や座敷を構え格式を保つ造作となっている。

徳島藩主蜂須賀家の筆頭家老・稲田家に仕えた陪臣身分の武家住宅。
在郷の半農半士的な武家身分であり、山奉行を仰せつかる一方、生業として藍商をも営んでいたらしい。
幕末の当主・鎌村熊太氏は御小姓役を務めたと記録されている。
主屋は当初は四間取で後に上手に座敷と次の間を増築し六間取となったようである。



 

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