菅茶山旧宅



 
国指定特別史跡 (昭和28年3月31日指定)
広島県福山市神辺町川北640-3
建築年代/江戸中期
用途区分/私塾
残存建物/居室・講堂・寮舎・書庫・養魚池
公開状況/非公開

江戸中期に活躍した漢詩人として著名な菅茶山が自らの故郷に開いた郷学校の遺構である。彼は山陽道の神辺宿において東本陣を務めた本荘屋菅波家の継嗣であったが学問の道を志し、天明元年(1781)に本宅向かいの地に私塾「黄葉夕陽村舎」を開き、門弟は全国から集まったとのことである。寛政4年(1792)には家業である酒造業を末弟に譲り、塾の経営に専心した。その後、塾の永続を願って所有する田畑と一緒に福山藩に献上、藩の正式な郷学校となり「神辺学問所」「廉塾」と称されるようになった。講堂や寮舎など一般の屋敷構成とは異なる建物群が残され興味深い。




 

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