福寿会館



登録有形文化財 (平成9年7月15日登録)
広島県福山市丸之内1-8-9
建築年代/昭和10-12年(1935-1937)
用途区分/実業家(海産物商)別荘
登録範囲/洋館・本館・西茶室・南茶室・西蔵・東蔵
公開状況/公開

新幹線で福山駅を通過するたびに車窓から臨む福山城天守閣の美しさに見惚れてはいたが、城址北側の米蔵跡にこのような大規模な別荘が営まれていたとは露とも知らなかった。当住宅は大正から昭和初期にかけて活躍した海産物商で削り節の考案者とされる安部和助が1930年代に営んだ和館と洋館から成る大邸宅で、特に和館は桧皮葺唐破風屋根の大玄関を正面に構え、21畳敷の大広間に14畳敷の次の間が続くという豪快な近代和風建築である。座敷の縁側から見る庭園越しの天守閣も素晴らしい。



 

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