太田家住宅朝宗亭



 
国指定重要文化財 (平成3年5月31日指定)
広島県指定史跡 (昭和15年2月23日指定)
広島県福山市鞆浦鞆846
建築年代/文化元年(1804)頃
用途区分/商家別宅(隠居座敷・本陣)
指定範囲/主屋・門屋・離屋・土地
公開状況/非公開

前項の太田家本宅の通りを挟んだ海岸縁に所在する商家隠居座敷建物である。建物は通りに面する門屋、その奥に建つ主屋、門屋脇の隣家を買い取った離屋から成る。主屋は藩主御成の際に接待供応の場として用いられたことから朝宗亭と呼ばれ、実際、間取りは玄関の間、次の間、広間、上の間の各部屋が鉤の手に配され、純然たる座敷建築となっている。海に面して石垣を築き座敷からの視界を遮らぬ程度に低い白壁練塀越しに上品な座敷建物が覗く様子に、この屋敷こそが鞆の津の絶景だと思う。


 

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