西江家住宅 Nishie |
登録有形文化財 (平成15年12月25日登録) 岡山県高梁市成羽町坂本1604 建築年代/江戸時代後期 用途区分/鉱山主 登録範囲/主屋・隠居座敷・門・門座敷・穀蔵・道具蔵・書庫・味噌蔵・旧馬小屋及び男部屋 公開状況/公開 ベンガラ赤壁の町並として有名になった成羽町吹屋から西へ下った山間部に所在する。県道からは看板が出ていなければ、絶対に入ることの無いような急勾配の脇道を登った先にポッカリと開いた空間に忽然と現れる。江戸時代初期からの大鉱山主として、地域に君臨してきた名家である。屋敷の南には二階建ての櫓様の門を構え、周囲を石垣と蔵で囲む姿は、如何に強大な権力と冨を保持していたのか思わずには居られない。しかし長い歴史に培われた全体に漂う品格は、旧家たる面目である。鉱山主という仕事柄に荒々しいものを想像しがちであるが、当家はむしろ雲上人のような立場として人々の上に君臨してきたのではないだろうか。 |