丸本家住宅
Marumoto Brewery



 
登録有形文化財 (平成15年12月25日登録)
岡山県浅口市鴨方町本庄字吉宗2485
建築年代/大正時代
用途区分/酒造家
登録範囲/座敷屋・店舗・西蔵・東蔵・南蔵・東囲蔵・釜場・塀・取合廊下・井戸及び石垣・脇門、塀及び石段
公開状況/非公開

山陽道の鴨方ICを降り北方の竹林寺山の頂に建つ国立天文台(岡山天体物理観測所)へと続く県道を登って行くと西方の山裾に当住宅が見えてくる。天文台が建つ竹林寺山の並びに遥照山が聳え、この山を源とする「遥照の冷泉」は古来より霊験あらたかな泉として利用されてきたらしい。当家は慶応3年(1867)創業の老舗酒造で「賀茂緑」の銘柄で現在も醸造を続けておられる。屋号は清水屋。屋敷内に建つ文化財に登録される多くの酒蔵や座敷も然ることながら、登録外ではあるが主屋の緑瓦葺の入母屋屋根の存在が目を引く。やはり醸造銘柄を意識しての造作であろうか。近年には酒米を自主栽培され近代設備の導入により質の高い酒造りを志向しておられるようであるが、酒はやはり古い屋敷があってこその魅力である。




 

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