石井家住宅
Ishii




国指定重要文化財 (昭和44年6月20日指定)
岡山県小田郡矢掛町矢掛3079
建築年代/江戸時代末期
用途区分/商家(本陣・酒造業)
指定範囲/主屋・座敷・御成門・裏門・内倉・西倉・米倉・酒倉・絞り場・麹室・中門・宅地
公開状況/公開
前項の高草家と同じ矢掛の町にある。こちらは本通りに北面して屋敷を構えており造酒業を営むとともに本陣でもあった。屋敷地は南北に長く、裏手は小田川畔にまで届いていたが、現在は堤防道路で遮られている。川に面する一画には二階門が建ち、夏場などに二階座敷で家人が涼をとっていたであろう姿を想像すると多少うらやましさを覚える風情である。しかし当家の白眉は何といっても座敷の素晴らしさであろう。道路に面する御成門を潜り、唐破風の小屋根が架かった中門風の縁側から座敷に上がる。座敷は奥に向かって三部屋続き、当時の襖や欄間に囲まれた華やかさを今に残す。民家の座敷としては非常に明るく、質の高いものである。



一覧のページに戻る