広兼家住宅
Hirokane



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高梁市指定重要文化財 (平成10年3月24日指定)
岡山県高梁市成羽町中野2710

映画「八つ墓村」のロケ地として、すっかり有名になった家である。山裾の傾斜地に大規模な石垣を築き、それに沿って道具蔵や納屋、馬屋などを一棟で並べる様はまさしく多門櫓を備えた城郭の姿である。非常に見栄えのする屋敷構えは、映画のロケ地に選ばれるのも無理からぬ話である。石垣に沿う急な坂道を登ると隅櫓風の楼門が待ち受けている。通常の民家には見られないものである。この門を潜ると桁行方向に妙に長い主屋が眼前に現れる。残念なことに地理的条件の制約から敷地に十分な広さを確保できなかったのであろう主屋の規模と敷地の関係が不釣合いを感じる。外から眺める姿が圧倒的に素晴らしいものなので、門内に入った時に感じる落胆は、恐らく私だけでは無いだろう。



 

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