都万目の民家



 
島根県指定民俗文化財 (昭和49年12月27日指定)
島根県隠岐郡五箇村郡
建築年代/江戸時代末期
指定範囲/主屋
用途区分/農家(頭百姓)
公開状況/公開

日本海に浮かぶ隠岐島の島後に所在する「頭百姓」を務めたという上層の農家建築である。移築前の所在地から「都万目の民家」と称されており、隠岐国の一ノ宮である水若酢命神社の隣接地で一般に公開されている。
「頭百姓」を務めた家柄で上層の民家であるという背景も考慮せねばならないだろうが規模の大きさ、内部の造作などは結構なもので、離島の民家ゆえに慎ましいものではないかという偏見は、ものの見事に打ち砕かれる。
移築時にどこまで正確に再現したかはわからないが、表の壁がきちんと漆喰で上塗りされている姿などは、本土の一般農家でもなかなか見当たらないのではないかと思う。
島が僻地という概念が、いつごろから我々に芽生えるようになったのであろうか。





 

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