下森酒造場
Shitamori Brewery



 
登録有形文化財  (平成20年7月23日登録)
島根県鹿足郡津和野町左鐙字立山ノ麓9
建築年代/明治前期
用途区分/旧庄屋・酒造業
登録範囲/店舗兼主屋・旧米蔵・旧酒蔵・旧精米所・土蔵・門・煙突
公開状況/非公開

かつて津和野藩主の参勤交代は城下を一端北上し、日原集落から高津川に沿って南下し、左鐙から六日市を抜け岩国へと出た。いわゆる津和野街道と称されるルートである。当家は往時津和野藩領であった左鐙集落の庄屋を務めたという旧家で、明治期より「菊露」という銘柄で酒造業を営んだという。安蔵寺山に源を発する横道川と日本一の清流・高津川の合流点に近い川岸の狭隘地に屋敷を構えるが、江戸期建造の土蔵の他に明治〜昭和初期に整えられた酒造施設群が所狭しと残されている。


左鐙集落について
津和野の東南、吉賀町との境界部に所在する。
高津川と横道川の合流点に形成された小集落。
その名は平家一族が壇ノ浦から逃れる途中に馬の左側の鐙が落ちたことに由来する。
津和野藩領。
下森氏は藩政期は庄屋を務め、明治以降に酒造を開始した。銘柄は「菊露」

店舗兼主屋 明治前期築 木造二階建 瓦葺 入母屋造 桁行15m 梁間9.8m
門  明治前期築
精米所  昭和前期築 桁行7.9m 梁間5.1m
旧米蔵  明治期築 桁行9.2m 梁間5.1m
土蔵  江戸末期築 土蔵造平屋建 桁行6.1m 梁間4.4m
酒蔵 明治前期築
煙突 昭和32年築  基礎部直径1.2m 高さ19m 鉄筋コンクリート造

 

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