西周旧宅 Nishi Amane その他の写真 |
国指定史跡 (昭和62年7月20日指定) 島根県鹿足郡津和野町後田ロ64-6 建築年代/嘉永6年(1853)以後 用途区分/医家(津和野藩医) 残存建物/主屋・土蔵・土塀 公開状況/公開 「西周」と書いて「にしあまね」と読む。格好いい名前だと幼き頃に思った記憶はあるが、如何なる偉人かまでは興味が湧くことはなかった。情けない話であるが当住宅を訪れて初めて彼が明治の哲学者であったことを知った。彼は津和野藩の御典医の家系に生まれ、江戸に留学するまでの20年間をこの家で過ごした。非常に勉強熱心で主屋に隣接する土蔵の中で「本の虫」と化していたとの逸話が残されている。当時の欧米列強の植民地化に対抗するために日本人の精神の近代化を説いた人物である。 【西周について】 文政12年(1829)生まれ。 天保12年(1841)藩校で学ぶ 安政期(1857)蕃所調所の教授並手伝 文久2年(1862)オランダ留学。幕府オランダ留学生。 軍人勅諭を起草。山形有朋の下で軍制の整備と、その精神の確立に努めた。 西洋哲学、論理学の導入者。 日本人の精神の近代化、欧米列強の植民政策に対抗。 |