藤田佳宏家住宅
Fujita




 
登録有形文化財 (平成22年1月15日登録)
島根県江津市江津町286
建築年代/江戸末期(安政5年以前)
用途区分/不詳
登録範囲/主屋・土蔵・納屋・表門及び土塀
公開状況/非公開
往時には江津湊と称された江津旧市街のやや奥まった位置に所在する中規模な邸宅建築である。川幅1m程の本町川に石橋を架け、一間幅の棟門を構え、その背後に主屋、更に屋敷裏手の野面積の石垣上に小規模な土蔵、納屋を配置する。看板には「近世の庄屋級住宅、煙出しが残る、昭和22年から町長を務めた」とあlり、文化財登録時の公表文によれば、「江戸時代末期の庄屋級および武士住宅の特徴を示す」と記されてはいるものの、江戸期の生業については詳らかにされていない。 ただ昭和22年から江津町長を務めた藤田龍夫氏の住宅として地元では知られているらしい。安政5年以前の建築と推測されており、田の字型の四間取平面である。鍵座敷を備える点が江戸末期の庄屋級と評されているようである。
主屋は桁行13m、梁間8.8mで背後に便所棟を介して桁行4.9m、梁間3.9mの明治中期建築の土蔵が接続する。また土蔵の横には桁行8.9m、梁間3.9mの明治中期建築の納屋が接続する。
「国土の歴史的景観に寄与する」との理由により登録有形文化財に登録されている。

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