友井家住宅



 
国指定重要文化財 (昭和49年2月5日指定)
兵庫県丹波市山南町野坂字西山田203
旧所在地/兵庫県丹波市山南町阿草1302
建築年代/江戸時代(18世紀前半・元禄10年?)
用途区分/農家(年寄役・桧皮葺師)
指定範囲/主屋
公開状況/公開(事前申込要)
西脇市の北方、篠山市の西方の中山間部に所在する農家建築である。現在は旧山南町の中心部に近い緑化公園内に移築保存されているが、当初は現在地の東方10km程のJR福知山線下滝駅付近に所在していた。当家は慶長年間から続く旧家で、元禄年間に年寄職を務めていた当家の祖・徳左衛門が阿草村と味間村の入会山の紛争解決の礼として当住宅が村人より贈られたとの記録が当家所蔵の古文書に残されているらしい。住宅は妻入で下手を通り土間とし、上手を縦割りに3部屋を並べる典型的な能勢型と称される形式で、時代が遡るにも関わらず、屋根を支える小屋組が棟束を立てる垂木組ではなく叉首組を用いている点は先進的な技術を早くから採り入れた事例として注目されている。





 

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