尾崎家住宅
Ozaki



加東市指定文化財 (平成5年4月27日指定)
兵庫県加東市上三草1157
建築年代/江戸時代(18世紀後半)
用途区分/武家(大目付・知行30石)
指定範囲/主屋
公開状況/公開 (土日祝日のみ)

中国自動車道の社ICから北東方向の田園地帯に所在する武家屋敷である。現在の周囲の状況からは全く想像がつかないが、当地は三草藩丹羽氏1万石の城下町であったところで、当住宅前に聳える公共建造物の様な学習塾が陣屋の在った場所であるらしい。ちなみに当藩は江戸定府の大名であったため、実質的には国元詰めの上級家臣によって藩は維持・運営されたようであるが、当家は大目付の役職にあり藩内でも最上位の家柄にあったため、僅か30石取の知行ながら、住宅は分不相応と思える程に格式の高い造作である。武士の住居は知行高のみではなく、藩内における身分によっても決まるのだということを実感させてくれる事例である。
 




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