三木家住宅
Miki



 
兵庫県指定文化財 (昭和47年3月24日指定)
兵庫県神埼郡福崎町西田原1106
建築年代/元文2年(1737)
用途区分/農家(大庄屋)
指定範囲/表座敷・副屋・離れ・内蔵・米蔵・酒造蔵・角蔵・厩・表門
公開状況/公開
中国自動車道と播但自動車道が交差する福崎町の旧市街に所在する旧大庄屋屋敷である。往時においては生野街道と因幡街道が交差した場所である。当家は藩政初期には姫路城下最大の湊町・飾磨津で酒造業を営んでいたが、明暦元年(1655)に新田開発のため当地に移住、江戸中期の天文2年(1737)には初めて3代目が神東郡辻川組21ヶ村の大庄屋職を拝命、寛延元年(1750)には八反田組22ヶ村の大庄屋も兼務したという家柄である。住宅が所在する辻川は生野銀山へと続く街道沿いに位置し、小さな町場が形成され、当家は本陣的な役割をも担ったようである。屋敷は明治6年に街道が馬車道として拡幅された際に前面を削り取られており、大庄屋職に相応しくない小振りな表門は、それ故のことらしいが、逆に敷地が狭くなったにも関わらず、大振りな門を構えなかったことは絶妙なセンスの成せる業なのかもしれない。
 



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