朝倉家住宅
Asakura



兵庫県指定文化財 (昭和48年3月9日指定)
兵庫県丹波市青垣町佐治114 (移築)
旧所在地・神楽村大名草一ノ瀬(現青垣町)
建築年代/江戸中期
用途区分/養蚕農家
指定範囲/主屋
公開状況/公開(事前予約要・青垣歴史民俗資料館)

昭和47年に青垣町民センターの脇に移築保存された養蚕農家建築である。県北部の但馬地方は基本的には北船井型と称される入母屋屋根・平入の建築様式が多く見受けられる土地柄だが、当住宅の様に片側の屋根のみを切妻とする例は珍しい。これは屋根裏を養蚕の場として用いる為に採光と換気を兼ねた窓を妻面に設けるための工夫とのこと。内部においては、関西地方の古い民家の基本形である前座敷三間取の形式を採らず、関東地方によく見受けられる広間型三間取となっている点が最大の特徴である。いろいろな点で不思議な造作を持つ当住宅はもっと脚光を浴びても良い民家だと思う。




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