遠藤家住宅
Endou



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山形県指定文化財 (昭和49年4月1日指定)
山形県東田川郡朝日村田麦俣七ツ滝139
建築年代/明治10年改築
用途区分/山村農家
指定範囲/主屋
公開状況/公開

民家を愛好する人間にとって「田麦俣」という集落の名は、大いなるロマンを秘めた憧れにも近い響きを感じるに違いない。昭和40年代ぐらいまでに刊行された民家関連の書籍には、必ずといって良いほどに「高はっぽう」と呼ばれた独特の屋根形状をした民家が山の斜面に群れなす集落の様子が掲載されていたものである。但し書きには「田麦俣の多層民家」と紹介され、その美しい姿は飛騨の合掌集落と並んで、日本に秘境ブームを巻き起こす原動力にもなったと記憶している。そんな状況から40年以上の歳月が経過し、田麦俣集落に残る多層民家は僅かに2軒のみとなった。集落脇には高速道路も通り、車の往来は激しく、今や全く秘境の様相を垣間見ることもなくなった。

 

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