旧南部家住宅
Nanbu



 
国登録有形文化財 (平成25年12月24日登録)
岩手県盛岡市愛宕町14番1号 盛岡市中央公民館内
木造平屋建 瓦葺 建築面積453㎡

明治41年(1908)、旧南部藩主の南部家が別邸として建造した建物で、国指定文化財の岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館などを手掛けた葛西萬司が設計監修しています。
敷地に南面して建ち、木造平屋建、寄棟造桟瓦葺で、正面中央に入母屋造の大玄関を構えています。正面の西側には簓子下見板張で出格子を設けていますが、東側は鎧下見に半円アーチの上下窓を連ねており、対照的な外観となっています。建物の内部は、華美な装飾は控えられていますが、上質な和洋の意匠が織り交ぜられており、旧大名家の別邸としての格式を今に伝えています。 (盛岡市HPより抜粋)


隣接する庭園は国登録記念物として平成26年3月18日付けで登録されている。
旧南部氏別邸庭園は、盛岡市街地の北、中津川の右岸に位置する。この地には江戸時代初期に盛岡藩により薬草栽培の「御薬園」が設けられた。同園の廃止後には藩主の別荘地となり御殿や庭園が造られ、「下小路御屋敷」と称され、江戸後期には藩校・明義堂の講義所が建てられた。明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃したが、明治41年(1908)に南部家第43代当主南部利淳(としあつ)伯爵により、現在まで残る木造建築と庭園が整備された。愛宕山に隣接する平坦な土地に作られた庭園は、3つの中島が浮かぶ広い池を中心とし、池の周囲および中島には様々な意匠の燈籠類やマツ、モミジなどの樹木が配されている。幾度が改修され、第二次世界大戦後には庭園の一部が失われたものの、江戸時代の絵図なども残っており、その変遷を追うことができる。

現存する庭園は、木造の本邸建物や蔵などとともに南部伯爵家の別邸の付属施設として明治41年に造営。造営当時の庭園は戦後に北側約5分の1が失われたものの、園地周囲や浮島に山燈籠、春日燈籠、銀閣寺垣を配した庭園は旧別邸大広間からの座視鑑賞を重視した回遊式庭園である。面積約1万㎡。(盛岡市HPより抜粋)



 

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