渡部家住宅 Watanabe

登録有形文化財　(平成18年3月27日登録) 秋田県鹿角市八幡平字石鳥谷63 建築年代/明治25年(1892) 用途区分/在郷武家 登録範囲/主屋・表門・土蔵 公開状況/公開(要予約) 輪代官所の役人を務めた在郷武士、 屋敷は中世城館の石鳥谷舘跡。 規模の大きさと上質な用材に特色。 374㎡、明治25年(1892)建築 木造薬医門 現在は鉄板葺切妻屋根であるが、当初は柾葺屋根。。扉を設けない開放的な建前。江戸末期の建築。 (主屋) 渡部家は、花輪代官所の役人を務めた在郷武士の家系をひく旧家である。中世城館である石鳥谷館跡に位置する渡部家住宅は、その規模の大きさと上質な用材や造作に特色があり、特に来賓用の小座敷や、坪庭を挟んで対を成す24畳半敷の大座敷には槐や桐がふんだんに用いられている。また当家の記録から上棟年と大工棟梁・浅利重吉が判明している。木造2階建、鉄板葺(当初は茅葺)、寄棟造、建築面積374㎡、建築年代/明治25年(1892) (土蔵) 主屋の北東に位置する桁行8間(約15.3m)、梁間4間(約7.7m)の中規模の米蔵で、斗代蔵と呼ばれている。主屋と同じ大工棟梁によって建設されたことが判っており、外壁などは鉄板で覆われているが、内部はほぼ建築当時のままである。 土蔵造2階建　鉄板葺(当初は柾葺)　切妻造　建築面積124㎡、建築年代/明治35年(1902) (門) 主屋の南側正面に建つ木造薬医門で、鉄板葺切妻屋根を架けている。手前に板壁を配し、扉を設けない開放的な門で、アプローチの石段とともに屋敷地の表構えをつくる構成要素になっている。 木造、鉄板葺(当初は柾葺)、間口4.7m、建築年代/江戸末期　　　　【現地案内看板より】