清華亭
Seikatei



札幌市指定文化財 (昭和36年6月7日指定)
北海道札幌市北区北7条西7丁目
建築年代/明治13年
用途区分/接待所
指定範囲/主屋
公開状況/公開
JR札幌駅の北東、北海道大学の南門付近に所在する。そもそもは偕楽園という札幌初の都市型公園内に開拓使の貴賓接待所として建てられたもので、明治14年の明治天皇札幌行幸に際しては休息所に充てられた由緒ある建物である。外観は洋風ながら内部には床の間付の座敷が併設、洋間の天井飾りには桔梗の和風意匠を織り込むなど和洋折衷の造作となっている。明治30年に初代札幌区長を務めた対馬嘉三郎に払い下げられ、住宅として用いられることとなったが、開拓当初の面影を辛うじて残す建物として貴重である。



外観は洋風である。一方、天井中心飾のメダリオンに和の意匠である桔梗の彫刻が施されている。床の間付の和室も併設されており、内部は和洋折衷である。しかし全体的には洋室と和室の境界にはドアが設えられているように洋風を優先した造り。札幌初の都市型公園である偕楽園内に造られた貴賓休憩施設。当建物は明治30年に対馬嘉三郎に払い下げ。対馬は開拓使出仕の官吏で、官営の味噌・醤油醸造所の払い下げを受けた後に実業家として成功。電力、製材、鉄道事業を興し、初代の札幌区長をも務めた人物。官有諸施設の払い下げを利用して実業家として成功した典型例。

 

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