☆ 三日ぼうず日記 ☆

2007年までの日記         

     
2008年12月28日(日)
あとわずか

今年もあと、もう少し。
明日から、少し家をあけるので、このブログをかくのも今年は今日が最後だ。
気まぐれ更新のわたしの日記につきあってくださった方々、本当にありがとう。
まったくかたつもりのような創作活動だが、来年もしぶとく前にむかっていくつもり。
来年は、2月にすてきな旅行も企画していて、創作のほうも新作がでそうで、なにやらよさげな予感。
不況にもめげず、楽観姿勢の赤羽である。

お世話になったみなみなさま。
わたしの本を読んでくれたみなさま。
来年もよろしくおつきあい願いたい。
☆それでは よいお年を☆

2008年12月25日(木)
三谷幸喜

クリスマスの今日、渋谷のパルコ劇場で三谷幸喜のお芝居、『グッドナイト スリイプタイト』を見た。
中井貴一と戸田恵子のふたり芝居。夫婦の物語である。
笑いはあるが、全体を通して、なかなかシリアスな内容。演技がうまいふたりの夫婦げんかは、リアリティがありすぎで、身につまされてしまった。
一緒に見た、娘も少しがっかり。結婚にもう少し夢をみたかったと、感想をもらす。
ウーン。三谷幸喜も いろんな引き出しがあるんだね。

ところで、娘と待ち合わせは、だいたいの時間と場所をきめて、あとは携帯で連絡というのが、いつものパターン。
なのに、あまりの人で、15分もあえなかった。
渋谷の混雑はすごすぎ! 本当におのぼりさん状態だった。

夜になると、街路樹がネオンに色どられて、とてもきれい
「すごい! ワンダフル」
驚いて見とれていたら、娘にこのくらい普通じゃない?と言われてしまった。
そうか。この頃の東京っこは、こういうネオンが普通なんだ。
なんか、つまらないのっと思いつつ、娘には言わずに、満員の電車にのって帰ってきた。

2008年12月23日(火)
街角の小さなおはなし会

あっという間に時間が過ぎていくような毎日。
うっかりミスの連発で、この前は、シャンプーとリンスを買うつもりが、リンスを二本、買ってしまった。あちゃちゃ。

そんな中、今日も母のお見舞い。
つえで病院内なら自由に歩けるようになった母にプチケーキでクリスマス気分を味わってもらった。思いのほか喜んでもらえて、やはり、親切にしてもらっても病院は飽きてしまうようだ。

その帰り飯田橋の駅ビルに立ち寄ったら、エントランススペースで絵本の読み聞かせイベントをやっていた。

なんとなしに聞いていたら、知り合いの編集長のH氏を発見。なんと、読み聞かせグループに参加しているとのこと。
絵本をつくるだけでなく、広める活動もしているなんて、なんだかカッコいい。
私も、子どもにかえって、紙芝居を鑑賞。
子どもたちは、みんな目をキラキラさせてくいいるように見つめて、よく聞いていた。
最近はこういうおはなし会をよく見かける。本屋や、図書館や、学校の朝の時間をつかっても行われていると聞く。
たくさん絵本を読んでもらった子たち、本好きに育つかな? 育ってほしいな!

2008年12月18日(木)
寄り道の日

今日はコートを脱いで歩けるほど、あたたか。
母の病院にいった帰り道、ちょっと寄り道して信濃町で降りた。
スズキコージの巨大絵の展覧会the holy zuking nights を見るためだ。
場所は、信濃町駅から歩いて7分。アートコンプレックスセンター。ここが、すてきな場所だった。閑静な住宅街にあるレンガの趣ある建物。ステンドグラスの窓や大きな絵のかかれた壁。こんな所があったのねって、驚いてしまうほどだ。
一階は、カフェになっていて、食事もできる。
お目当てのスズキコージの絵は地下だ。
階段からもう、ススキコージワールドは始まっていた。
中にはいると壁中ぐるりと、巨大絵でうめつくされていた。圧倒的な迫力に、うちのめされる。
天上から人形や壺がさがっていたり、オブジェのような人間がたっていたり、色彩は洪水のようにあふれだし、それでいて、妙に統一されているようでもあり、まあ、なんともすごいのだ。
この展覧会は、入場料600円。28日までやってるという。アート気分にひたりたいなら、是非
。二階にも小さなズペースで個性的なアート作品がならんでいる。

そして、駅までの帰り道、民音音楽博物館というのにも寄った。ここでは、ピアノの歴史が学べ、実際に古典ピアノの演奏が聴ける。モーツアルトやベートーベンの時代のピアノ。今よりもこぶりでカラフルだ。
ここは無料で、説明までしてもらえて、お得な気分にひたれる。

今月はいろんな用事が山盛り。これから、年賀状も準備しなきゃと気ぜわしい時だが、こういう散歩はやっぱり楽しい。一時間でちょっとしたリフレッシュ。寄り道って最高!

2008年12月16日(火)
鬼ヶ島通信50+2号

ピンクの表紙の新しい鬼ヶ島が届けられた。
今回は、創作特集。岡田淳、令丈ヒロ子・・・、どの作品もタイトルから目をひく。やはり、すごいな。

ももたろうコーナーは、終わってしまったから、新しく鬼の創作道場という新人のコーナーも始まった。この選者が9名。それも、ひこ・田中を始め、末吉、柏葉、那須田という人気作家、今、現役で活躍中の編集者数名、ひとくせある(?)評論家の野上、千葉と信じられないくらい豪華!。この9名を納得させる作品というのがでてくるのだろうかと、だしもしないのに、ビビッってしまったり。
でも、いい所は、全員の評が必ず誌面にのること。他の新人コーナーにはない所だ。
これは、うらやましい。厳しくてもなんでも、この9名が必ず読んで、評をかいてくれるなんて贅沢な新人コーナーだ。
新しくデビューをめざす人がいたら、おすすめだよ! 詳しくはここへ

2008年12月9日(火)
リハビリ

膝の人工関節の手術をした母。お見舞いにいくたびに動けるようになっている。リハビリは、しっかりと計画がたてられていて、毎日、リハビリの先生と行われる。
だから、今はひとりで車いすにのり、ろうかをキコキコ動いている。

わたしは、最初、この手術には、反対だった。母の年齢を考えると、手術というすごいことを乗り越えられないのかと思ったのだ。でも、医学の進歩はすごい。痛み止めがよく聞き、手術の日もよく眠れたそうだ。リハビリは痛いけれど、以前の夜も眠らない痛みとは違うということ。
ただ、病院のごはんはおいしくない、甘いものが食べたい,という母のワガママはそのまま。
性格は手術で直すことができないようだ。
わたしも気をつけなきゃ。
母と話ししていると、年をとることを考えさせられる。
きっと、こういう時間が大事なんだと思う。

2008年12月6日(土)
就活

娘のラムネも就活が始まりまった。何をするにものんびり屋のラムネ。家人に怒られて、おしりをたたかれて、重い腰をあげた。
就職したくないというのが、本心のよう。会社に対して、いいイメージがもてないという。
テレビニュースを見ていたら、そんな風に思ってかもしれない。今の若者は、サービス残業とかものすごく働かせられている。

まあ、のんびり屋の我が子と違い、不況ということで、早めに就活をがんばる子も多いようだ。
街を歩いていても、リクルート姿の人がとても目につく。キラキラした瞳が、ひどく傷つかないで、就活を終えてほしいと思う。
そう思うのも、今年は、とても厳しいとかうわさされているから。
1年、2年、違うだけで、社会情勢がこんなに変わって、厳しくなるなんて不幸だよね。本人の努力とかでカバーできないことだから。

社会へのスタートで、こんな気持ちになる今の若者は、かわいそう。
不況がいっこくも早く、改善してほしい。
児童書業界もしかり・・・だよね。本当に!

2008年12月4日(木)
あれれ?

インフルエンザの予防接種をうけた。2500円。お金をはらって、きょとんとなった。
この前、家人は、4500円もかかっていたから。
これって、病院が価格を決めてるようだ。それにしても、こんなに差があるなんて。
家人は、悔しがって二倍のききめがあるっていってるけれど、どうかな〜。

さて、母の膝の手術は無事に終わった。これからは、しばらく安静にして、その後、リハビリになるという。
病院にいくと、若い看護師さんたちがいつもきびきびと走りまわっていて、頭がさがる。いつでも忙しそう。
わたしは、とてもできないと思う。

看護師さんのことを思うと、ちょっとした作品の書き直しでブツブツなんていってられないと思う。
それなのに、つい、いってしまう私って・・・・・。

2008年11月30日(日)
へんしんアンソロジー

くもん出版から、アンソロジー「へんしんライブラリー」が、出版された。
第一巻「真夜中のホラー大会」の中で、わたしも『変身・スタジオ』とう短編をかかせてもらった。
必ず、なにかに変身する話のアンソロジー。わたしは、ほ乳類以外の生き物という制限があった。そこで選んだのがカメムシ。小さなカメムシになった兄弟の話を、暑い夏のさなか、汗をかきながら、かいたのだ。

このアンソロジーは五巻そろって、十二月五日発売予定。
とても読みやすくて、子どもたちが楽しめそうな話がつまっている。
他と違うのは、おはなしエンジェル子ども創作コンクールで入賞した、子どもたちの作品も掲載されている所だ。
くもん出版が、この子どもコンクールをとても大切に思っていることがよく伝わってくるし、作品もなかなかどうして、プロの作家と肩をならべるできばえだ。ぜひ、手にとってほしい。

ところで、今日は、30日。なんやかや、あわただしくしている間に十一月も終わってしまう。
新しい編集者にあったり、授賞式があったりと、出会いや実りが多い月だった。
でも、頭の片隅で、じっくり作品をかかなきゃというランプがしきりに点滅している。
作家は、いい作品を書いてこそ価値があるのよっと、いわれたことなどもくっきりと残っている。
今年も残り一ヶ月・・・。


 
 へんしんライブラリー@
 定価800円+税
2008年11月29日(土)
都会のオアシス

母が飯田橋の病院に膝の手術で入院した。そのお見舞いのついでに、足をのばして「小石川後楽園」にいった。水戸藩の庭園だったところだ。
ここの紅葉がみごとだった。
「そうだ! 京都に行こう」というフレーズが思わずでてしまうほど。
ぽかぽかの陽気のためか、とても混んでいて、シャッターの音が鳴り響いている。
この庭園の向こう側には、白いヤマのような東京ドームやドームホテルのビル群がそびえている。
でも、庭園内は、タイムスリップしたかのように、のどかだ。このギャップがおもしろい。
のんびり歩いていると、すっとやすらいでいく感じ。
東京は、庭園が多いというが、ほとんど行ってなかったなと思ったりする。

十二月は、母の入院で飯田橋がよいの月になりそうだ。入院だが、整形外科の手術なので母はからっと元気。はりきっている。
いつになくあわただしい師走になりそうだけれど、息ぬきしながら、風邪ひくことなく、のりきれたらなっと思っている。

2008年11月28日(金)
ハラハラ・ドキドキ

『トビーロルネス』 ティモテ・ド・フォンベル 伏見藻 訳 岩崎書店 がとてもおもしろい。
トビーは、身長1.5ミリ。木に住んでいる。
はじめ、トビーが、追われている所から物語りが始まる。
スピルバークの映画のように、どっきりのスタートだ。
どうして追われているの? トビーは、助かるの? いろんな疑問にひきずられて、たちまちストーリーの虜になってしまう。
とにかく、にくいほど、うまい。謎の答えを小出しにしながら、トビーは木の世界をにげまわるのだ。
魅力は、まだまだある。木の世界が実によく構築されている。キャラクターもしかり。そして、文章だ。波瀾万丈のストーリーを伝えるのに、文章力は必須だが、みごとにこなしている。
フランスで10の賞をとり、世界24カ国で翻訳される予定だというのがうなずける。

これは、岩崎書店のT編集長にすすめられた本だ。
最初1・5ミリの身長の男の子の冒険談にあまり魅力を感じなかった。でも、読んだみて、本当によかったと思う。
私にとっては、ハリーポッターの数倍もおもしろい!
是非、読んでみてほしい。人間ドラマがしっかりしてるので、ファンタジー好きでなくても、だいじょうぶ。

2008年11月26日(水)
アンソロジーの見本☆

5,6年生アンソロジー、『家族っていいね』  日本児童文学者協会編 PHP ができあがって届いた。
私は、公募の選考委員だったので、一足早くもらえたのだ。
家族に関する十五編の短編。
今回は、偶然だけれど、たくさん知ってる方の名前があって、うれしい作品集となった。
わたしの作品は、『走れ! ドジパパ』 
マラソンに挑戦するおとうさんの話。今年の春、友だちが東京マラソンに挑戦するという所からヒントをもらってかいた。
来週にも、見本が著者の方に送られ、できあがった本本屋にも並ぶという。
たくさんの家族の形、是非、読んでみてね。

さて、十二月のはじめ、あとふたつ、私も書かせてもらったアンソロジーが出版になる予定。
重なる時は、重なって出版される
ものだ。やはり十二月は売れどきなのかな?

2008年11月23日(日)
恐怖・・・バスの旅

実家からの帰り、いつも乗るバス亭にちょうどバスが。かけつけて、なんとか間に合い飛び乗る。
けれど、しばらくすると、バズの行く道がいつもと違ってるのに気づいた。
行き先をたしかめないで、飛び乗ったのだ。
わあ、どこに行くのだろう?
これって、ちょっとした恐怖。
わたしの気持ちとは裏腹にバスは止まることなく、環八をすいすい。
降りてひきかえすタイミングも失ってしまった。
こうなったら最後までいってみるかと腹をすえる。
でも、ひとり、ふたりと乗ってる人が少なくなると、どうも落ち着かない。車庫に行ったらどうしようと思い、恥ずかしさを押して、運転手さんに聞きに行く。
「あの・・・、このバス、どこ行きですか?」
なんておばさんだとあきれた顔で「西武練馬駅」とぶっきらぼうに答えてもらった。
西武線の沿線だとわかったことで一安心。
ふうっ。ちょっと遠いけれど、帰る道すじの駅だ。
それにしても、なんとドジなこと!
年は重ねてもあわてんぼうは治らないと実感した日だった。

2008年11月22日(土)
おはなしエンジェル創作コンクール授賞式

今日は、子どもたちの創作コンクール、おはなしエンジェルの授賞式だった。
出版クラブ会館には、全国から、子どもと保護者の方がいらして、とても華やか。
緊張して話せない子もいれば、何回も入選していて、慣れている子もいる。
どの子も目がキラキラ。お話づくりを楽しんでいる様子がとてもかわいらしく、こちらも励まされた感じだ。

会の後は、にぎやかにお酒を飲んだ。
サラダをたのむとか、おでんのはんぺんがおいしいとか、セクハラかそうでないかとか、そんなたわいない話題で大笑いしてしまう、なごやかな集まりで、何を食べてもおいしく、気持ちも体もホカホカだった(*^_^*)。

2008年11月20日(木)
りん子さんが行く!

いつもお世話になっている先輩作家の加藤純子さんが新刊をだされた。
『家庭教師りん子さんが行く!』ポプラ社。
ピンクの表紙がポップでキュートで目立っている。
不器用だけれども一生懸命。ピュアなハートのりん子さん像がとても好感がもてて、読後感もあったかだ。
りん子さんには、毎日新聞に連載した時から、たくさんの声援が届いていたという。それをまた、単行本にするにあたって書き直したというから、すごい。
加藤さんは、私にいつも「ファイト、ファイトよ!」といって、ためらう背中を押してくれる。その声が、この本からも聞こえてきたような気がした。
みなさん、りん子さん、読んでみてね。

さて、昨日は、実家の近くの公園を、父と散歩した。
ゆっくり歩く父を、保育園の子たちがおいこしていく。それを立ち止まって、目を細めて、父は見送っていく。
銀杏が金色にも見えるほどあざやかに染まっていて、小春日和のように日差しがあたたかで、
心和むひとときだった。こんな日がずっと続けていいのにね(*^_^*)

2008年11月15日(土)
紹介

朝日小学生新聞で『ゆうきメガネ』を紹介してもらえた。ここから見てね。

今日は、ももたろうの集まりがあった。新メンバーを囲んでこんなにおしゃべりしたのは、初めてかもしれない。
北海道から来てくれた、同人の三木さんは、うちに泊まってくれてる。なにやら、楽しい一日だった。(^_^)

2008年11月11日(火)
絵本展と蜷川実花

児童文芸家協会がおこなっている創作物語絵本展を見に、新宿にいった。新しい幼年童話の絵描きさんを探したいということもあり、編集者もいっしょだ。
きれいなギャラリーにかわいい絵がたくさん。たくさんのお話たちに囲まれて、いい打ち合わせができた。

その後、おいしいランチを食べて編集者と別れ、私はひとり、初台オペラシティでやっている蜷川実花の写真展に行った。
タイトルはーー地上の花、天上の色ーーだ。
マスコミで話題の写真展、斬新であでやかで、刺激的だ。いろんなしかけもあった。壁いっぱいに映し出された真っ赤な金魚。小さな板におさめられた、おもちゃのような写真たち。

その中でも、とりわけ人の足をとめていたのは、若い女優のポートレートの所だ。コスプレのような雰囲気の女優たちが、きれいで、おもしろい。蜷川実花にかかると、派手なのに、いやみにならなってないのは、どうしてだろうと考えさせられる。
でも、長くいると、原色に圧倒され、異世界に迷いこんだようで、くらくらしてきそうになる。ここは、どこ?って感じだ。
会場にいたのは、若い人がほとんどだった。
外にでると、曇り空。
サラリーマンの行きかうビル街は、さっきの写真展の裏の世界かのように、灰色だった。

2008年11月9日(日)
Twikle ひかりもの 

令丈ヒロ子さんが、新作『Twinkle ひかりもの』ポプラ社を送ってくれた。アンソロジーだ。
香月日輪さんやひこ・田中さんなども書いている。すごく新しい感覚がする作品集。令丈さんの『めちゃピカピカの人たち』は、漫才をする女の子の話なんだけれど、説明的な所がいっさいなく、ポンポンとテンポよく飛ばしながら、くっきりと人物を立ち上げていく描写力はみごと! ため息ものだ。
令丈ヒロ子さんの作品は、前作のアンソロジー『Fragile こわれもの』から続いているストーリー。
関西弁がとてもあたたかい感じがしている。
送られてきた、小さなお手紙もとてもあったかくて、文章に人柄ってにじみでるのだなって、感じた。

2008年11月8日(土)
佐竹美保さんの個展

佐竹美保さんの個展を見に銀座のギャラリーに行った。ラルフ・イーザウからの連画とあり、あすなろ書房からでているファンタジーの表紙や挿絵がかざられていた。
どれも虫めがねで見たくなるほど、細かい。
それなのに、壮大で奥行きを感じて、異世界に迷いこんだかのようだ。
佐竹さんもいらして少しお話もできてうれしかった。

その後、銀座をブラブラ。新しいビルがいくつもたったり、ユニクロができたり、ずいぶんと変わった感じ。鬼のパーティは去年だったけれど、少しの間に変わるものだ。
ミキモトの前のツリーは、点灯式でたくさんのプレスが集まっていた。
だれかが、有名人が来るの?といったら、みんな、だれ?だれ?って立ち止まる。たちまち人混みに。
うわさって、こんなものなのね。

2008年11月4日(火)
中学生の書評座談会

杉並区の中学生の書評座談会というのにいってきた。
テーマ図書は、『一瞬の風になれ』 本屋大賞をいとめた話題作。大好きな佐藤多佳子さんの講演も聴けるというので、友人とともにいった。
この座談会を聞くのは、二回目だ。
中学生が、ポイントにそって感想や意見をいう。
今回の柱は5つ。
@新二は、なぜ陸上にのめりこんだのか?
A新二にとって、兄とか家族とはどういう存在か?
B二巻にでてくるアスリートの命って、なんだと思う?
C新二と連、あなたはどちらが好きか?理由もつけて
D最後の終わり方について
うろ覚えだけれど、だいたいこんな感じ。

中学生の意見は、先生方がいるせいか、ちょっと堅めで優等生っぽい。
新二と連とどちらが好きかっていう所は、一番たくさん手があがり、圧倒的に新二で、努力する姿がいいとか、自分に重なるとか、そういった意見がでた。
この中学生たちの話のあとに、佐藤多佳子さんが感想をいわれた。
なぜ、創作を始めたかという話もまじえられた。小学生の卒業文集に児童文学作家になりたいとかいたという。うーん。すごい。友人とともに、やはり私らとは資質がちがってるなーと、顔を見合わせて苦笑い。
北京五輪の取材の話、リレーのことなども話された。
話は、にがてなのでと、はにかむ顔は、どこか、少女のよう。
講演の後は、サインをもとめる中学生たちの長い列。
人気ぶりを目の当たりにみた感じだ。

テーマ図書は、先生方が毎年選ぶという。
『一瞬の風』など話題作をとりあげるのは、めずらしいとも話されていた。
中学生たちは、わりに、まともな意見をだし、ぶつかりあうこともなく、平和そうに会を進めていた。スポーツをやってるという生徒が多数いて、新二の気持ちがわかるといっていたのが印象に残った。
こんな風に、自分を重ねあわせのめりこんで読んでもらえるのは、作家にとっては、なによりの贈り物じゃないかと思う。

外にでると、街は、暗闇の中。葉の色を変えたプラタナスが、ゆれていて、秋真っ盛りだなっと感じた。

2008年11月4日(火)
季節風

季節風という同人誌を送ってもらった。96号とはすごい。
全国児童文学同人誌連絡会ということで、名前は知っていたし、以前もどなたから頂いたことがあった。
今回、八束さんの編集後記を見て驚いた。
今の季節風には、「上げ潮にのる」という言葉がぴったりなのだという。「児童文学の最前線を怒濤となってほとばしっている感がある」とさえある。
それもなまじオーバーではないようだ。
投稿作品が激増し、新人作家も複数デビューしている。これからも、デビューする新人が控えてるようだ。

あさのあつこ効果だといっているけれど、代表の後藤竜二さんをはじめ、八束さん、越水さんなど、実力がある人がそろっているうえ、事務局の高橋秀雄さんの、送られてきた同人誌はすべて読むという熱心さなどがあわさった結果だろう。
そういえば、熱意をもってかく人は、今、季節風に集まっているよって聞いたことがあった。

ファンタジー好きからみると、後藤竜二ひきいる「季節風」はリアリティ中心の雑誌で、少し遠い所にある気がしてきた。が、近年、エンターテイメントの若い作家は、キャラクター性のある楽しいストーリー作りで、ファンタジーだのリアリティだのを超える活躍をしているように思える。

とにもかくにも、こんな不況の出版界で、上げ潮のところがあるのかと、わたしなんかは、水をひっかけられた気持ち。
そういえば、この間も耳にしたっけ。新旧入れ替わりといわれる児童書界において、今、新人は求められて出やすいのだと。

我が同人誌「ももたろう」も、次回は30号。節目の号だ。
季節風ほど上げ潮ってわけにはいかないけれど、こっちだって、なかなかの実力誌。佐藤さとる先生を始め、末吉暁子紙、柏葉幸子氏など、よきファンタジーの流れを受ぎたくがんばっている。
おっとりした所が長所の「ももたろう」。今、30号にむけた企画をメンバーで考えているところだ。
みんな、ファイトで行こうね!

2008年11月2日(日)
横浜ウエェディング

今日は、甥っ子の結婚式で横浜インターコンチネンタルホテルまでいった。
甥っ子が生まれた時は、わたしは結婚していなかったので、赤ちゃんがめずらしく、ずいぶんとだっこさせてもらった。あの、かわいかった子が立派ですてきな男性になって、結婚しちゃうなんて、なんだか信じられない。

快晴の中、観覧車の見えるチャペルで、とても感じのいい式だった。
披露宴では、友人たちのスピーチがうまくて、おもしろいのにびっくり。おどりも歌もさまになっていて、この頃の人って、みんなタレントみたいに話せるのだと、感心した。就職氷河期を生き残った、成果なのかも。

最後に、花嫁が、ご両親にむけお手紙を読んだのだが、そのお手紙が、これまたとてもうまくて、じーんと感動。

杖をつきながらなんとか出席できた私の父も母も、涙をながしていた。
うーん。結婚式って、ひさしぶりだったけど、やっぱりいいものだ。
だけど、なれない留め袖は肩がこった。ふうっ。

2008年10月29日(水)
ネットを見ていたら

世間は、読書週間のようだ。
なにげなくネットを見ていた。ゆうきメガネで探索をかけると、なにやら、「となりのメガネくん」という漫画がでてくる。メガネって今、すごくおしゃれみたい。

少し前には、コンタクトにしなくちゃ、絶対にもてないみたいな感じがあったのにね。
それから、いろいろみていたら、ウェブedu というページにいきあたった。
そこの東川先生のま法のブックリストに『わらいボール』がとりあげてもらっていた。他にも、いろいろと子どもの本が推薦されている。
この東川久美子先生というのは、「どの子も本好きに育てる魔法」という記事をかいた人らしい。そんな魔法があればすごいよね。

ところで、『わらいボール』、あんなに字が大きいけれど、中学年のコーナーに。
この頃の子どもは、どの学年でどのくらいの本を読みこなすのか、個人差は有ると思うけれど、気になったりした。

2008年10月28日(火)
ブログに

いろんな方が『ゆうきメガネ』をブログで紹介してくれている。
まず、先輩作家の加藤純子さん。
ブログ「20階の窓辺から」は、とても人気て、訪れる作家、編集者が多いということ。

そのブログにもったいないように書いてくださってちょっぴり恐縮している。
でも、これは、加藤さん特有のサービス精神と、少しでも児童書を盛り上げていこうという優しさのあらわれ。
明るさと、広い心と。加藤さんと話していると、いつもはげまされるし、もっともっといい作品をかきたいと思う。
27日にかいてくれてるので、ぜひ、のぞいてみてね。

もうひとつは、旧友石川さんがご自身のブログ「すみれ洋裁クラブ」でもとりあげてもらった。
いつも話しだすと長電話になってしまう石川さん。遠く大阪にいても、とても大切なおしゃべり友だち。
洋裁のページも、充実。プロだっただけあって、さすがだよね

本を読んでブログに紹介って、けっこう手間のかかること。
わたしなんて、なかなか小まめにできないでいる。
みなさん、ありがとう。m(_ _)m

2008年10月25日(土)
25日と25周年

今日の午後、国分寺ギー寄席にいった。
ギー寄席とは、国分寺の小さなライブハウスギー(kafe Giee)で月一回おこなわれる二つ目がやってる寄席だ。
国分寺で静かな話題になっている。
今日は、三遊亭遊喜と滝川鯉太、ふたりの若手が、熱をこめて演じてくれた。

とにかく小さな寄席。落語家は、わたしの一メートル前で話してる。汗の出具合から、なにから見てとれてしまうんだ。
やりにくいんじゃないかなっと思うけれど、そんなことみじんも感じさせない、おもしろさ。
会場は、笑いに包まれて、とてもいい雰囲気。
これで、木戸銭800円というんだから、お得! 最後に落語家さんとおしゃべりもできるという、うれしいおまけつきだ。
きっと、勉強の場だと、もうけなど考えないでやってるんだよね。その心意気、応援したくなる。
この頃、こういう小さな寄席も増えているらしい。落語ブーム、真っ盛りという所か。


この寄席、前から気になっていたけれど、なんだか敷居が高かった。地下で入り口がせまいせいかもしれない。今日、いくことになったのは、「おはなしポケット」のお誘いがあったから。
ポケットさんは、図書館で子どもたちに読み聞かせをしているグループ。以前、末吉暁子先生をよんでの講演会などもした。
そのポケットさん、今度、25周年ということで、市から表彰されるそうだ。
25年続くって、やっぱりすごい。
子どもが集まらない時もあったそうだが、今は、とても人気だそうで、小学校やお年寄りの集まりにまで呼ばれて、絵本を読んでいるという。

地域で根をはって、生き生き活動してるポケットのみなさん。会うたびにいつも、元気をわけてもらう感じだ。

2008年10月24日(金)
雨音を聞きながら

新刊『ゆうきメガネ』の紹介が、産経新聞(10月20日)に小さくのったということで、コピーを送ってもらった。小さくても、我が子の晴れ姿のようで、うれしい。(*^_^*)
西沢さんも、ご自身のサイト、虫の落とし文の道草のコーナーで、紹介してくれている。のぞいてみてね。
西沢さんのサイト、虫の写真がどんどん増えて充実の一途。写真もきれいで、虫を愛する気持ちがにじみでている。
好きなものがあるって、本当にすてきだ。

味に飽きてきているけれど、なんとなく続けているバナナダイエット。効果は、ほんの少しだけれど、あらわれた、
そして、この頃はバナナを探すことは、なくなった。どの店もうずたかく積まれてあまり気味。
飽きっぽいのね。世間って!
この世間の興味に振り回されると、こわいのかも。バナナには罪はないけれど。

2008年10月22日(水)
母とスイカ

つえをつきながらでも、母は、ひとりで電車にのって、病院にかようようになった。
そんな母のためにスイカを買ってあげた。
母は、とっても喜んでめったに使わないラクラクホン携帯で、「便利だよ!」ってかけてきた。声がはずんでいて、わたしもいいことをしたようで、うれしかった。
でも、この前、電車を乗る母をみて、驚いた。
券売機でスイカで切符を買っていたのだ。
とても、うれしそうに!(^_-)

2008年10月19日(日)
ボランティア

今日は、朝から、地元の子どもまつりの手伝いをした。
中学の校庭に、ボランティアばかりでテントをはり、駄菓子をうったり、模擬店をやったり、さながら、大学の学園祭のよう。
子どもたちの目当ては、スタンプラリー。
地域リーダーの発案の様々な遊びをこなすたびにスタンプがもらえ、最後には、景品がゲットできるのだ。
竹馬だったり、キックターゲットだったり、いろんな遊びだ。
とくに人気は、スポーツチャンバラ。プチプチという包装材を丸めて作った剣で、平均台の上であいてと対決するのだ。
女の子も夢中。男の子をつきおとしたり活躍していた。
また、万歩計をつけて、一分間にどれだけ多くカウントできるかの競争も、人気で、行列ができていた。
そんな会場のすみでは、将棋のコーナーや、わたしが手伝った折り紙のコーナーも。
地味ながらも、やりたいという子がちらほらとやってきて、子どもとのふれあいが楽しめた。

それにしても、地域のボランティアの力は、すごい。
いろんな事件が起こる現代だけど、こういう試みの中にいると、なかなかどうして、今の時代も捨てたもんじゃないと思う。
広い校庭で、紙ひこうきを何度も飛ばしあっている父と子がいて、楽しそうで、満ち足りていて、見ているわたしも幸せな気分にひたれた。

2008年10月18日(土)
ほったらかし温泉

朝、突然、家人がドライブをしたいと思いたち、山梨の有名な『ほったらかし温泉』に向かった。この温泉は、眺望のよさと同時にナビでいけない温泉と今ちまたで話題。
温泉好きの我が家は一度行こうと思いながら、なかなかチャンスがなかった。
高速が空いていたので、1時間ちょっとで到着。ナビではなく、矢印のとおりに進むと、迷わずに行き着けた。
駐車場は、オートバイがたくさん。若い人にも人気のようだ。
お風呂は、二種類。「あっちの湯」と「こっちの湯」があるという。
さっそく、あっちの湯というほうに入ることにした。
霧のため、富士山は見えないけれど、ススキとコスモスにかこまれ、甲府盆地が一望できる露天風呂は、文句なくすばらしい。

日差しが強かったので、傘地蔵みたいな傘をかぶって、みんなはいっている。
露天のお湯は、長くつかって眺望を楽しめるように少しぬるめ。内湯は、よく暖まれるように、熱めとなっているそうだ。

出口では地元の野菜も安く売っていた。
とてもおいしそうな富有柿と大きなしいたけをおみやげに買った。
山梨勝沼方面に行く時は、一度はどうぞ!

2008年10月17日(金)
おもしろい

デルトラの作者、エミリーロッダの新刊『ロンド国物語』を読んだ。
一気にひきこまれた。
かつてのイギリス・ファンタジーのように、ファンタジーの下地がしっかりしている。
人物も顔が想像できちゃうほど、きっちり描写されている。それが、ストーリーの流れの中に自然にはいっているのだ。
今回は、オルゴールの中のおとぎの世界に迷いこむストーリー

おばあさんからもらった古いオルゴールには、掟がある。
「ネジを三回以上巻いてはいけない。
曲の途中で、ネジを巻いてはいけない。
曲の途中でオルゴールを持ち上げてはいけない。
曲が終わるまでふたを閉じてはいけない。」

ねっ、これだけでもワクワクするでしょう?
わたしも、二巻目が今から楽しみ。
みごとは伏線の張り方にも注目だ。
エミリーさん、60才も超えてるらしいけれど、衰えぬ筆力。すごいね。

訳者は、神戸万知さん。出版社は岩崎書店だ。

2008年10月16日(木)
あった、あった

国分寺丸井がリニューアルしたというのでいっていた。
ついでに、本屋をのぞく。紀伊国屋だ。
あった、あった。新刊『ゆうきメガネ』

めずらしく平積みで、ほほがゆるんでしまう。
となりは、松谷先生のモモちゃん。長く人気のシリーズだよね。
最近、幼年童話は、復刊がぞくぞくとでている。
ゾロリひとり勝ちの流れは、変わるのかどうか・・・・。

2008年10月13日(月)
お知らせふたつ

ももたろう同人の池田純子さんが、ギャラリーを始められた。
スペースkujira」です。10月11日オープン
頂いたお葉書には、わたしの好きな船越桂さんっぽい(?)すてきな彫刻が写されていて、とても心地いい風を感じた。
飛んで見に行きたいところですが、我が家からだと、東京都を横断する形。なにやら、体力がおいつかないこの頃・・・・・。
ゆっくりいつかの楽しみにとっておきたい。ももたろうのメンバーでいけたらそれもすてきかも。
お近くのみなさん、チェックしてみてね。

もうひとつは、末吉暁子先生のぺープサートイベントのお知らせ。
10月26日に、横浜人形の家で「夢のひととき Vol3〜ハロウインに寄せて〜というすてきなコンサートがあり、そこで、音楽つきの
ぺープサートをやられるそうだ。ペープサートのタイトルは、「ぞくぞく村のゾンビのビショビショ」
ハロウィンにぴったりのような感じだよね。
季節がいいこの時期、ハロウィン前の横浜はきっとすてきな感じだろう。
わたしも、予定がたてば、当日券でのぞいてみるつもりだ。

2008年10月10日(金)
佐竹美保展

ファンタジーを描かせたらピカ一の佐竹美保さんが個展をやると、お葉書をくださった。
行きたい人も多いと思うので、ちょっとお知らせ。

11月3日から8日 銀座 スパンアートギャラリー。
有楽町駅、銀座出口 徒歩3分とある。
電話は、03−5524−3060
 
個展のタイトルは、作家ラルフ・イーザフからの連歌
だそうだ。
わたしも、時間を見つけてなんとか 行くつもり。ワクワク

2008年10月8日(水)
子ども創作コンクール 選考会

今日は、おはなしエンジェル、創作コンクールの選考会。
去年の2.5倍の応募があったとか。なかなかの力作ぞろい。子どもの発想には、いつも驚かされて、目がさめる思いがする。

この選考会、みんなで顔をあわせるのが、ほんとうに楽しみ。明るく、楽しく、それでいて、真剣に深く選考できて、とてもすてきな雰囲気なのだ。
いつもわたしをひっぱってくれるKさんはじめ、選考委員の人柄がああいう雰囲気をつくりだしているのだろう。

楽しすぎたせいか、飲み過ぎたせいか、慰労会の帰り、靴箱の鍵を見失うというボケをかまし、本当にあせってしまった。
バックの中にちゃんとはいっていたとうオチは、あまりにも悲しい……。
みなさんが笑って許してくれているうちに、もう少し、しっかりしなきゃね。

2008年10月7日(火)
ゆうきメガネ

ヤッター。新刊の見本ができあがった
『ゆうきメガネ』 わらいボールと同じ、岡本順さんがすてきな絵をかいてくれた。
今回は、わらいボールにでてきた 忍者くるみまるの ボーイフレンド、イケメンの忍者 ゆいまる がでてくる。

書店の発売は、もう少し先になるけれど、応援してね! あかね書房からで、定価900円。

今日は完成の打ち上げで、おいしいビールを飲んだ。
肩が痛くなってから、ずっとがまんしていたので、ひさしぶりの生ビールはとてもおいしかった。

2008年10月6日(月)
グリーンカレー

今日は、むかしの友だちと池袋でランチ。あやしげなタイ料理のお店で、おいしいグリーンカレーを食べた。
友だちは、タイ風の焼きそば、パッツアイ(?)を食べてた。これもおいしそう。次は、チャレンジしてみようと思う。
片言の日本語のおばさんと、こわい顔の料理人、ちょっと異国情緒ただようお店でのランチは、辛すぎず、パクチーの香りが漂い、野菜がいっぱい(*^_^*)タイに小旅行した気分にもなれた。
池袋の裏通りは、無国籍風のお店がひしめいていた。
いろんな言語がとびかって、活気がある。是非、また、行ってみたい。

友だちは、むかしハナミズキという同人誌を公民館でやっていた頃の仲間。だからかな。すごくほっとするし、話していて安心。
ひさしぶりの再会で、お互いに変わっているところ、変わってないところをみつけながらのおしゃべりは、あっという間に時間がすぎた。
いっしょに来てくれた絵本作家のMさんも、すてきな方。人をひきこむやわらかな話し方に感激。あーあ。わたしも、もう少しやさしくならなきゃねと、なぜか反省しているわたし・・・であった。

2008年10月5日(日)
続いてはいるけれど

昨日の夜は、月がきれいだった。
くっきりした三日月。

そこで一句
「三日月も バナナに見える ダイエット」
おそまつ。

スーパーのバナナぎれもおこしている話題のバナナダイエット。
全く効果はないけれど、あと一週間続けてみるつもり。
フレーフレーわたし!

2008年10月4日(土)
ふわふわ気分

昨日、『わらいボール』の感想文をもらった。
この夏、新潟県の課題図書になったので、かいてくれたものを編集者が送ってくれたのだ。
これがすごい。
純粋なきもちで、あたたかい目で、どれもほんとうにすばらしい。
こどもってすごいねって、うなって、うなって、なみだがでてきちゃうほどだ。

感想文って賛否があると思う。
わたしも、自分が書く時は負担だったりもした。かきたかったこともあったかえれど、無理にかこうとした時は憂鬱。
だけど、今、その感想文にこんなにはげまされている。

作家って案外、子ども読者との接点がなくて、孤独なんだと思う。
先のないトンネルにはいっている気になることもある。
そんな時、灯りになるのが、読者の声。
送ってもらった感想文は、優秀賞以上で、よりすぐりのものだけど、この夏、
がんばって、かいてくれた子、読んでくれた子、みんなにありがとうって伝えたい。

だから、きのうは、一日ふわふわ気分。ダイエット真っ最の体まで軽くなったみたいに。
バックをふりまわして歩いていたら、八百屋さんに、「元気がいいね」ってからかわれた。

わらいボール』のつづき『ゆうきメガネ』も、もうすぐ発売! あかね書房のホームページを見てね。

2008年9月30日(火)
しょぼん

今日は、小雨の中、父と母に会いにいった。
夏の入院でずいぶんとしぼんでしまった父。
元気づけたいとめずらしく、手作りの料理をパックにつめてもっていく。
が、それがなのだ。
電車でうとうと。あっと気がつくと、駅で急いで降りる。そんなことがあり、実家についた時に、あれ? わたし、おみやげもっていない???という事態になったわけだ。
これは、ショックを通りこして、しょぼん。
「わしらのこと、ボケたというが、自分がボケている」と大笑いされる。
でも、ひさしぶりに父の大笑いを見た気がした。
この顔をみれれば、このくらいの失敗もいいかな。

10月末に本がでるよっというと、それはよかったと顔をほころばす両親。
こういう姿には、本当にはげまされる。売れても、売れなくても、とにかく、評価なしで喜んでくれるのが親。
あと何冊、父と母が喜んでくれるうちに本をだせることができるのかな・・・
そんなことを考えながら雨の中を帰った。
帰り道は、持ち物を必死と抱きしめて。

2008年9月29日(月)
バナナ

突然、バナナダイエットを始めてみようと思った。
テレビで話題のやつ。
それでスーパーに直行。バナナがなんとあと3っつ。それも青いやつ。
バナナが品薄ですみませんと張り紙が・・・・
みんなテレビに影響されやすいのね。わたしもだけど!

とりあえず、一週間やってみて、感じをみようと思ってる。どうなることか

2008年9月27日(土)
29号

同人誌「ももたろう」29号ができあがった。
今回はとくに力作ぞろいとのこと。
うーん。もくじからして、おもしろそう(自画自賛)
読みたい方、一冊でも送りますので、ももたろうのホームページからどうぞ。

さて、メンバーにだけは、ふりわけ終わった所で、ピンポンとチャイム。
なんとクロネコ宅急便。こっちの気持ちがつたわってとりにきてくれたのかと思うほど。
でも、そんなことはあるわけない。
ちょうどおはなしエンジェル創作コンクールの選考作品が送られてきたのだった。
今年は、去年の2.5倍の応募があったとか。ずしりと重い原稿のたばに、読みごたえがありそうと、わくわくする。子どもの作品の発送はとらわれてなくて、大好きだ。

結局、クロネコさん、届ける人と、回収の人とは違うようで、またきてくれるとのことだ。
みなさん、ももたろうをよろしく

2008年9月24日(水)
ヤバッ

今日は、大嫌いな健康診断。なにがいやだってあのバリウムが嫌い。
でも、今年○才の大台にのってしまうので、しかたなく行った。
結果は後日。
でも、その場でわかるものもある。
体重! なんと○キロも増えていた。
WI FITをやってきたのに! 効果がでないお金をお返ししますとか、なかったっけ???
といいつつ、原因はうすうすわかってる。
肩通になり、薬を飲んだため禁酒したのだが、その反動が甘いものへと。この間、体操も休んだので、たまっていったのだ。
この誘惑をたちきらないかぎり、だめのよう。
ああ。コンビニにならぶ甘くておいしいお菓子たち。罪作りだよ〜〜。

2008年9月18日(木)
ももじるしの本など

新しい本を紹介しよう。
また、ももたろう同人の本が出版された。
『ポケネコにゃんころりんAジュリエットさま、抱きしめて』
山本悦子作 フォア文庫 童心社 昨年のポケネコ@に続く、シリーズだ。
ポケネコは、ポケットにはいる小さなねこ。毎日、だいすきっていってあげないと死んじゃうという、なんともかわいいネコだ。このネコと、5年生の子たちが活躍するストーリーなのだが、今回は、水島あかねが主人公。あたらしいペットもでてくるよ。
このシリーズのよさは、何てったって、読みやすさ。ページをめくったら、最後まで一気に読めちゃうので、子どもたちは大喜びだろな。
こういう文章、簡単そうに見えて筆力がないとなかなかかけないんだよね。

本屋でみかけたら、手にとってみてね。

もうひとつ紹介したいのは、ももたろう印ではないのだが上條さなえさんの『童話をかきたい人のための本』(角川学芸ブックス)岡本順さんが絵をかいている。
こういうハウツー本は、たくさんでているが、なかなかどうして読みやすくて、人にすすめたくなる本だ。

この本は、おしゃべり友だちの西沢杏子さんが貸してくれて、気に入って買ったもの。
西沢さんもこの本の中で「わたしが童話をかく3っつの理由」を寄稿している。
いつもおしゃべりしている西沢さんの新たな面をみたようで、おもしろく、じーんとした。
他に牧野節子さんも、寄稿してるのだが、上條さんと西沢さん、牧野さんとの共通点は、小さな童話大賞の受賞者だったこと。その授賞式に顔をあわせて、ずっと続いている友情がこの本の根底にながれている。

上條さんは、とてもたくさんの本を出版されてる人気作家で、そういう意味では大先輩なのだけれど、本をよむと、童話を書き始めた時期、入賞した時期、デビューした時期が、わたしとほほ同じ頃。
かくテーマも作風も違うけれど、なんとなく親近感をもってしまった。
これから童話を書こうという人、デビューをめざしている人、おすすめだよ。

と、今回は、本の紹介ということで!
わたしの近況は、おみくじをひいて、凶だったので、ガックリということはあるけれど、いろんなことがよくなって、エンジンがかかってきた感じがする。
いろいろはげましてくれた、皆々さま。ありがとう。過ぎてしまえば、肩通ぐらいで大騒ぎしてはずかしい。いろいろなことをかかえてがんばっている人がいっぱいいるのにね。

2008年9月15日(月)
あれれ?

肩通も、すこしずつよくなってきた。
父も、退院して、ひとまずホッ。

ということで、昨日、話題の宮崎アニメ『崖の上のポニョ』と見た。
これが、驚いた。口がぽかーんというストーリー。
あらしで洪水で小さなボートにのってるのに、赤ちゃんをだいたおかあさんが、ワンピースをきて、日傘をさして、どうしてあんなに優雅でおちついていられるの?
嵐の中、五才の子をおいて、出て行ってしまうおかあさんって、なに????
まあ、そんな感じで、ファンタジーだからこそ、リアリティが大切だと思っているわたしは、とても不満。

でも、視覚的にポニョの絵はかわいかったし、なにより一度耳にしたら必ず口ずさんでしまう、あの歌の力はすごい。

しばらく日記をお休みしていた。
書きたいこと、紹介したい本など、たまっているけれど、肩のためにもポツポツ、ゆっくりやっていくつもり。
でも、とりあえず、これだけは!
月末には、同人誌ももたろう29号もでる予定だぞ!
同人の山本悦子さんの文庫も出版された。おめでとう!(詳しくは、また、読んでから紹介)もも印の本、みんな読んでね。
あと、もと同人だったことがある、魚住直子さんが小学館文学賞をとられたとか。
さすが!入られた時から、実力も評価もピカ一だったよね。

2008年9月2日(火)
なかなかな、九月

肩の痛みが、なかなかひいてくれない。とくに夜が痛いのが、憂鬱。父の入院も命にはかかわらず幸いなのだが、先の見通しはあまり明るくなさそう。もう、年齢を考えればしかたないけれど。
まあ、そんなへこんだ気分のまま、九月に突入してしまった。夏に娘といく予定だった屋久島旅行もキャンセル。やり残したこと山積みの八月だった。

でも、いいこともあった。
お見舞いのあたたかいメールをもらえたこと。気持ちが弱っている時って、やはりこういうのがすごくうれしい。
自分では、遠慮してしまって、お見舞いメールのひとつも打てなかったりするけれど、こういう人とのつながりって元気をもらえるんだなって、つくづくジーン。

そしてまた、来月末には、新刊『ゆうきメガネ』がでる予定だということ。
『わらいボール』に続く岡本順さんとのコンビの幼年童話だ。
岡本順さんが、またまた、楽しいさし絵をかいてくれた。今回も、ささいな表情の変化までかきわけてくれている。
この夏、各地の推薦図書で『わらいボール』を楽しんだ子たちに続けて読んでほしいな。もちろん、ここからだって楽しいよ。

あと、肩が痛くてパソコンがうてなかったので、ひさしぶりに本をたくさん読んだ。
前にも書いたが、エミリーロッダのテーンズパワーシリーズがすごく楽しめた。ああ、児童書らしくて、それでいて古くなくていいなってわくわくした。とにかく読後感がいいんだ。キャラもいいしね。
いいとこも悪いとこも、あたたかいまなざしで書いてある。
いい刺激をもらって、じっくりと長い作品を書きたいって気持ちも、少しずつもどってきた。そうだ。いい作品って、力をくれる。
元気になったら、そういう作品をめざして 書いていかなくちゃね。

2008年8月29日(金)
おそろし

昨日の夜というか、今朝はすごい大雨。
雷も近くで落ちたみたいな音がして、目が覚めてしまった。そうなると肩の痛みも気になり、眠れなくなった。
どうせ眠れないなら、読書をと 宮部みゆきの 『おそろし』を読んだ。三島屋変調百物語事始 と副題がついている。
あっという間にひきこまれ、眠気もふきとんで読み上げた。こわい話。でも、宮部みゆきにかかると 恐ろしい殺人も幽霊も、おぞましいというより、せつなてく悲しい。人柄なのか、根底のやさしさが透けてみえる。
なら こわくないかといえば、そうではない。ちょっとしたことで、変わってしまう人の心、惑わす怪しい力はやはりこわいのだ。
ひさしぶりに 宮部みゆきワールドを堪能した雨の一夜だった。

2008年8月26日(火)
弱り目に 祟り目

パソコンがない間 ゆっくりしようと思った。
だが 次々といろんなことが起きた。
20日 娘のラムネとスカイ・クロウという映画を見に行ったのだが 見ている間に右肩が痛みだした。ひねったのかと病院に行く。待っている間にも痛みは増し 激痛に!
診断の結果は 石灰沈着性健板炎。関節に石灰がたまり、激痛
がともなう病気だといわれ 目の前が真っ暗に。気絶するかと思うほど痛い注射をうたれ、家に帰ったが痛みはひかず 腕はあがらない。
そのままの状態で週末は、家人になさけないと文句をいわれつつ だらだら寝こみながらオリンピックを観戦。
と、そこに、電話が!
父が突然 入院したという。えええーー。こんな時に。痛みで夜 横になって眠れてないのに。
でも 悪いことって重なるのね。
そんなわけで わたしの夏後半は 非常にばたばたしている。

まあ 新しいパソコンはしっかり動いてくれてるので、それはよかったけど。
とにかく早く 父と我が右腕の回復を祈る日々だ。トホホ

2008年8月12日(火)
パソコン買い換え

パソコンが不調で買い換えるため、13日から24日までの間、パソコンをお店にあずけることになった。データーのいれかえや、あれやこれや、向こうの都合とこちらの都合で、そうなってしまった。その間、わたしはパソコンをつかえない。
なので、メールも見れないことになる。
今度のパソコンは、評判が今ひとつよくないビスタだ。ホームページは、ひきつぐつもりだけれど、この日記のページは、どうなるのかな?
いっそのこと、ブログにしようか。
でも、コメントとかめんどくさそうかも。
うーん。とにかく、あさってから24日まで、パソコンがない日々をどうすごそう?
。そんな長くパソコンとはなれていたことないから、ちょっと不安だ。

編集者さんが、こんな時にかぎって連絡してきたら、どうしようとか、いろいろ思ってしまう。
でも、世間はお盆で、夏休みだからだいじょうぶだよね。
ということで、わたしは、メールからもホームページからも、いろんな情報からも離れて、読書三昧、のんびりすごすことになる。
この日記も9月までお休みかな。
9月になったら、また、たまにはのぞきに来てね。
みなさん、ステキな夏休みを。
それと、がんばれ、日本!!

2008年8月11日(月)
虫へのオマージュ

北島が金をとった。すごい! 精神力があるんだね。感動したよ〜〜。。

ところで、お知らせをひとつ。
虫姫の西沢杏子さんの詩が、なんと、花巻市立博物館で、虫の写真とコラボで展示されているそうなのだ。

 「賢治の森の昆虫たち」という企画の一画に「胡四王の精霊たち」(西沢さんの詩と写真のコラボ)のコーナーが設けられたためだ。会期は7月24日〜8月27日。この間、無休だという。

この展示にあわせて、すてきなポストカードをつくられた。
虫の写真と詩のコラボなのだが、
これが、とってもよくあっていて、写真が詩を、詩が写真をひきたてあっていて、とてもいい。虫がすきでなくても、感動するんだよ。ほんとうに。

写真家の小池聡さんと西沢さんは、前にもコラボをやって国分寺で展覧会をし、大人気だった。その時、ポストカードは、売り切れになり、もっとつくってほしいと、注文がきたほどだったという。

右にアップしたのは、うちの家族がとても気に入ったもの。
最後の「あなたの祈り」って一節。とても、西沢さんらしい。大好きだなって思って何度お読んだ。

でも、アップしたものよりも、ほんもののほうが、画像がいいはずなので、ぜひ、購入してほんものを見てほしい。ポストカードを購入したい方は、西沢さんのホームページか、わたしのメールのほうにどうぞ。(12種類のポストカードが一組で800円)

西沢さんのページでは、現在、ゲンジボタル飼育記録もみれるよ。

2008年8月1日(金)
暑気払い

児文協の会報部の編集会議の後、ちょっとした宴会があった。
お店は、花かぐら。創作和食がおいしくて、リーゾナブルなとってもすてきなお店だった。
もりつけがきれいで、女性向けのお料理。スープには、鱧まではいっていて!!
でも、Aさんのお話が楽しくて、後半、味を覚えていない。(^_^;)。本当は、ワインのせいかもしれないけれど。

会報部は、仕事は細かくてめんどくさいことも多いのだが、あたたかい人柄の人ばかりで、行くといつも元気をもらえるから、なんだか続けてしまっている。
今度、新メンバーが増えて、ますますパワーアップ?かも。

夏の暑さの中、エミリーロッダ「ティーズ、パワー」のシリーズにはまってる。先日会った編集者さんが、デルトラクエストなどエミリーロッダのファンでほめていたのが、心に残っていたのだ。
読み出すと、子どもが等身大で楽しめる物語でさすがだと感心してばかり。キャラもたっているし、自然体だし、読んでいて時間を忘れちゃうぞ。

2008年7月30日(水)
ひと休み

寝違えて首がまわらない。右がむけないのだ。
なので、今日は、ひとまず、パソコンはあきらめて、散歩をすることにした。
お鷹の道という国分寺の名所。わき水が名水だと話題だ。
いってみたら、子どもたちがたくさん遊んでいた。魚がとれるんだという。
男の子たちは、収穫した魚やえびを見せてくれた。
でも、ここ、ホタルの里にするっていって、整備している途中。あんなに子どもがかきまわしたら、ホタルも育たないだろうな。
もちろん、遊びたい気持ちもわかるし、遊ばせてあげたいけど。

大きな木があって、マイナスイオンをいっぱおあびたようで、ほんの2時間ぐらいの散歩だったけど、多いにリフレッシュした。
止まっていた物語も動きだした感じ。
うん。散歩っていいぞ・・・・って、これも年のせいかな?

2008年7月25日(金)
夏バテ

いろいろ振り回されて、夏バテしている。家人は、毎日、帰りが12時近い。息子は、息子で、出張だから、朝の4 時に起こせという。自分が主体的に忙しいとどっと疲れるけれど、やりがいもあって、すっきりするのだが、、まわりが忙しいのに振り回され、手伝ったり、あわせたりすると、じわじわって疲れてしまう。
いい主婦ではけっしてないのだが、夜も暑さで眠れないのを加え、どっとバテてしまった。
ひとりの夕食が多く、めんどくさいからビールでいいやって思っちゃうのもいけないよね。ほんとうに。

そんなことで、パソコンに向かっても、でてくるのは、あくびばかり。ふわーっ。

そんな感じでぐうだらしていた私なのだが、、朝刊を読んでぴりっとした。
日経新聞で掲載されている、平岩弓枝さんの私の履歴書。
小説家としての、平岩さんの志の高さとそれに向かて努力していく姿勢が前向きでさわやかで夢中に読んでいた。今週からは、作家としての絶頂期をむかえていて、ますますおもしろく、いろいろ考えさせられる。
とくに、今日の、平岩さんの導いていく恩師の言葉が胸をうった・・・・・・。
『十年待つことにしよう。今、君は、焦ることはない。その代わり、十年後には、直木賞にふさわしいだけの作品を書く作家になっていることだ』抜粋
こういうことを、直木賞をとった時にいわれ、10年たち、『女の顔』という作品で、少しだけそれに答えられた気がしたという。
なんか、物を書く人を大切にしている時代と、それに答えようとしていく作家の心意気が感じられる。
あくびなんかしてる場合じゃないぞ、コラっていわれた感じだ。

2008年7月21日(月)
子ども創作コンクール募集中

朝から暑い、暑い、暑い。洗濯を干すだけで汗がしたたってくる。
本格的な夏の始まりだ。
そうそう、締め切りに追われるうちに忘れていたが、世間では、夏休みも始まっているのだ。


そこで、☆お知らせ☆

今年もくもん出版と児文協、児文芸の主催で、おはなしエンジェル子ども創作コンクールの募集をする。今年も最終選考をすることになった。
去年よりもたくさんの応募を期待したいと思っている。入選作からは、絵本にもなって販売される。

今しかかけない、キラキラした、世界でたったひとつの物語でぜひ、チャレンジを!
ちらしがほしい人、興味ある人は、メールで声をかけてね。すぐに、送ります。
詳しいことは、くもん出版まで

2008年7月20日(日)
エミリー・ウイングワレー展

今日は、82才になる父の誕生会で親戚で集まった。いろいろ調子の悪いところはあるらしいが、愚痴をこぼさないのが父らしい。ただ、就職した孫たちが忙しくて来られないのを残念がっていた。いつまでも孫はかわいいようだ。

帰り道、娘のラムネが見たいというので、国立新美術館でやっている企画展、エミリー・ウイングワレー展に足をのばした。
アボリジニの天才画家だという。
これが感動した。点描だけだったり、線だけだったりするのに、色彩のあざやかさ、単純さが力強く、生命観をもっていて、絵、全体から躍動感を感じるのだ。見ていて、圧倒され、エネルギーをもらい、元気になれる。
ちらしの写真で見たことはあったけれど、ほんものの迫力は、全然違う。少しでも興味がある方がいたら、ぜひ、足を運ばれることも勧めたい。28日までやっているそうだ。

このエミリー。70才の後半から絵を描き始め、なくなるまでに3000点以上書いたといわれている。西洋美術とは無縁で、アボロジニのボディペンティングの書き方で、祖先への敬愛と自分の土地への愛情を元にして、のびのびと描いている。
なにもとらわれることない表現。これが胸をうつのかも。
会場は、若いカップルなどでにぎわっていた。他の展覧会よりも、年齢層が若かった気がする。

うん、70才の後半からだって、描けるんだ。わたしなんて、まだまだ? かも。

2008年7月18日(金)
ぷちっと 幸せ☆

今日は、来年の春にでる絵本の絵がしあがってきて、その最終の打ち合わせをした。思いがけず、絵描きさんからプレゼントまでいただいた。世界でひとつだけの、とても心のこもったプレゼント。
ほんとうに、こんな仕事にめぐりあえて、果報者だとつくづく。
直木賞をとるとかベストセラーになるとか、そういうことからくらべれば、ほんとうにささいなこと。(まだ、販売前だし)でも、わたしにとっては、、大きく心に残るものとなった。
絵描きさんの気にいらない仕事はしたくないという姿勢や、それをささえる編集者さんの細やかな心づかいなどで、ていねいなしあがりになったと思う。

で、いきおいにのって、同人誌の作品もなんとか書き上げた。だから、今日のところは、これでいちおう満足としておく。
いちおうっていうのは・・・・
創作って、わたしなりにはうまくなっていても、自分の目もこえてくるから筆力のなさなどは、以前よりもいろいろよく見えてもきちゃうのだ。欠点も、前よりもわかってくる。10年かいて、これかよって、思いもある。
だから、ゴールのないマラソンをしているみたい。時々は、なんでこんなこと、してるんだろうって思ってしまう

それでも、構想をねったり、イメージをふくらましていると時間を忘れるくらい楽しいし、今日の打ち合わせみたいに、飛び上がりたいようなハッピーなこともある。だから、やめられない・・・・・・のかな。

と、ここまで書いていたら、あれ、あれ? パソコンがなんだか不調だぞ。
暑さのせい? それとも寿命?
買い換えなんてやだよ。お金もかかるし、それになにより、データ移動がめんどくさい。
ホームページなんてどうすればいいの!!
ウーン。いいことばかりって続かないねぇ。

2008年7月12日(土)
コンサート

朝顔もまつばぼたんを咲いた。梅雨あけしてないけれど、気分は夏まっさかり。
朝からすごく暑い。でも、今日はうきうき。
大好きな平井堅のコンサートにいくからだ。
何度も買えなくて、やっと手にいれたチケット。だからこそ、うれしい〜。生声で、ポップスターを聞けるぞ

と、朝から、はしゃぎぎみなのだ。
コンサートでも旅行でも、行くまでの時間が一番もりあがる。あれこれ想像して思い描けるから。。

終わってしまうと、祭りの後で、その分まで寂しくなってしまう。
今日のコンサートは、さいたまスーパーアリーナ。きっと豆つぶのようにしか見えないだろうけど、年齢を20くらいさばよんで楽しみたい。
それまで、原稿をかたずけようと、パソコンに向かったのだが、暑さに早くもばててこのブログをかいたりしている。
おいおい、しっかりしろよ。ワタシ!


さて、昨日、光丘真理さんが新刊をいただいた。『コスモス 7番目に出会った人』ジャイブ ピュアフル文庫だ。
昨年の続編にあたる作品。揺れ動く少女のキモチと淡い恋の行方を描いた青春ストーリーと帯にある
手にとって、「どうしてこのごろ、気持ちをキモチってカタカナにするのかな」ってつぶやいたら、そういうことを気にするのは、年なんだって家人につっこまれた。フン。どうせ年ですよ。それでも、キモチは『きもち』でよくないかい?
とにかく、光丘さん、がんばってますね。おめでとう!
作品に光丘さんのほんわかした笑顔が すけてみえているよ

2008年7月7日(月)
文句なくおもしろい☆☆

たなばた! 駅には、大きな笹にたんざくがひらひら揺れていた。近くの中学生がかいたらしい。「彼女がほしい」って、へたな字のものがほとんど。おいおい。なんか、もっと大きな夢はないんかねぇ。男子諸君!

ところで、話題の新刊を読んだ。
富安陽子さんの待ちに待ったシリーズ三作目『菜の子先生は何所に行く?』学校ふしぎ案内。花ふぶきの三学期。
同じシリーズで一学期、二学期と楽しかったので、首を長ーくしていた。待ったかいがあって、今回も楽しいお話にしあがっている。
本当に富安さんには、あこがれる。
アイディアがわく壷でもかかえているのかな。

子どももすいすい読めるだろうし、大人だって、胸がキュンとする箇所がちゃん入っている。

そして、ぶらぶらと本屋にいったら、魚住直子さんの新刊も発見した。
『ピンクの神様』講談社 
帯をよむと、児童文学の人気作家が初めて大人たちへの7つの物語〜とある。

心がすっと軽くなる〜ともかいてある。
最近、ぺしゃんとおちこんでいるのでるわたしには、ぴったりかなと期待がふくふく、ふくらんだりして。
その時の気分で、読みたい本ってちがうものね。眠る前に読もうかな!

明日は、友だちと紫陽花を見に行く予定。
ほんとうは、仕事がめずらしくあって、遊んでいられない状況なんだけれど、そういう時ほど家から脱出したくなってしまう。
テスト前に遊びたくなる中学生みたいだ。あーあ。成長できてない。
でも、遊んだ後だと、倍がんばれるから、いいよね(^_^)v

2008年7月1日(火)
新しい月

カレンダーをめくると、ひまわりが一面にさきほこっていた。
今日から、新しい月。
友人の西沢杏子さんが、朝日小学生新聞に連載を開始された。『青い一角の少女』 同じシリーズの4作目だ。
全部で、150枚以上にもなる連載っていうのは、とにかく疲れる。それに、何度もチャレンジしていく西沢さんは、ステキ!。
今回の連載も忙しい中大変だろうけど、がんばって! フレーフレー。

そうそう、西沢さんは、この春に、詩集もだされていた。『序 破 急』(花神社)。大人の詩集だ。

で、新しいといえば、鬼ヶ島通信もリニューアルして50号+1となり、送られてきた。
表紙も、新しい。同人が編集委員となり、顔ぶれも少し変わった。
ももたろうコーナーも次からは、名前が変わるそうだ。

さっそく編集後記からめくってみる。柏葉さんのところが最高におもしろくて、ふきだしてしまった。柏葉さんって天然のおもしろさ! なんか、おおらかで、あったかくて、いいなぁ。

2008年6月26日(木)
水のしろたえ と 水のしろたえが始まった頃

末吉暁子先生の新刊「水のしろたえ」(理論社)が出版された。丹地陽子さんの透明感のある絵が表紙をかざっている。
羽衣伝説を下じきに、坂上田村麻呂の蝦夷討伐、薬子の乱という歴史事実をからめた壮大な伝記ロマン。子守歌に秘められた謎、母の思い、父を慕う思い、歴史のうねり、いろんな要素を下地に、主人公の真玉の成長が描かれている。
人を思う気持ちに素直につきすすんでいく、この時代のまっすぐさが感じられて、心が熱くなる。

この作品は、鬼ヶ島通信に長く連載されたものだ。
第一回はいつで、どんな始まりだったか興味を覚えて、本棚をごそごそ探しまわった。

あった、あった。1996年の28号。表紙は村上勉氏の雪の中の鬼だ。
わたしのデビュー作「おとなりは魔女」がでたのは、1997年だったので、それよりも前ということになる。

それだけでも、年月のうつろいを感じる。
まだ、ワープロで書いていた頃かもしれない。

さがしだしたら、なつかしくなって読まずにはいられない。
28号鬼ヶ島通信の特集エッセイが「書評のエッセイ」
これが改めて読むと、おもしろく、とてもすっきりした。
怒られるかもしれないけれど、こんないいこと書いていたんだ、鬼ヶ島は!って見直した感じ。

たぶん、本をだしていなかった時のわたしにはわからなかったことを、今のわたしは感じるからだろう。
鬼ヶ島は、子どもの本の読者は子どもというところを、常にぶれずにつかんでいる。

野上暁氏の書評での作家へのラブコールだという一節も、実に野上氏らしいが、亡くなられた砂田弘さんのエッセイが特に心にひびいた。
『大人はけっして子どもの目に徹しきることはできない。今、私は、「子どもの本の書評は必要悪である」と居直ることで、この課題と対決したいと考えている。』〜抜粋〜
砂田先生のはすにかまえる、元気な頃の横顔が目にうかんでくる。
私は、とくに鬼ヶ島通信の20号から30号あたりが大好きだ。この頃、きっと自分もひたむきで、あごかれをいっぱいもっていて、雑誌にかかれたことばがすっとはいってくる時だったのだろう。

と、こういう時から、今の鬼ヶ島へと変わる中、末吉さんは、ずっと水のしろたえを追い続けてきている。
10年後のわたしは、どうなっているのか?
子どもの本が不況な中、そもそも書き続けていられているのか?
末吉先生のように、自分の書きたい世界を自信をもって書いていれたなら、うれしいのだけど・・・・・・。

2008年6月19日(木)
漫画家が怒っているぞ!

ネットというのは、わたしの知らないいろんな話題を提供しているようだ。
娘のラムネが、今、漫画家の雷句誠の小学館を訴えた話題が友人の間で盛り上がっている。おかあさんは、どう思う?と聞かれた。
日頃、あまり娘から意見を聞かれたことがないのでうれしくなって、何?何?とつっこむと、まずは、ネットで経緯を見ろという。
で、見てみた。
雷句誠のブログを開き、小学館を訴えたところを読むと、すごい。
怒っている。原稿をなくされたこともだけど、編集者の対応に怒っているみたいだ。ほんとなのこれ?ってにわかに信じられない。すると、ちゃんと雷句誠問題についてまとめてあるページがネットにはできている。ここだと、編集者擁護派、雷句派などさまざまな反応が読める。
ウーン。漫画家って大変。

きっと、編集者も忙しすぎるんだよね。売れないといけないっていわれるだろうし。
なにが本当かっていうのは、よくわからないけど、雷句誠がひどく怒っていることだけは本当だね!
そして、こういう怒る人がいるのって、大事だとも思う。
まあ、わたしには、漫画のことはわかりませんが、売れないと価値がないような業界っていうのは厳しいのでしょう。
繊細な人、自分らしく仕事したいって思いが強い人は、つらいのかもしれません。(消えた漫画家という本もあります)

ちょっと的はずれかもしれませんが、
先日あった20代の児童書の編集者が、営業から編集に回ってきて、
「わたしは、ずっと本が大好きだから、仕事で原稿が読めるっていうだけですごくうれしいです。毎日わくわくしています」
って大きな目をきらきらさせていっていた。
みんな最初はそんな気持ちで仕事をするんだと思う。
そういうのが、ゆがまないような社会のしくみになっていけばいいなってすごく思う。
読者だって、ファンだって、とわれていると思う。

さて、さて、みなさんはどう見ます???

2008年6月17日(火)
紫陽花の鎌倉

今日は、親しい作家、若手の編集者たち13人で鎌倉散策をした。
鎌倉から歩いて回ったのは、地元の人の散歩コースという静かな神社や小道。
風情があって、道々を彩る紫陽花や小さな花々がきれいで、ちょっと昔にタイムスリップしたようで、なごやかな気分にひたれた。

その後、段葛にある老舗「こ寿々」の二階のお座敷で、おいしいお酒とお蕎麦もいただいた。
よく知っている人しか予約できないという、とっておきの場所。平日なのに、1階のお店は長い列ができていた。その列を横目で見て、風情ある玄関からこっそり二階のお座敷にあがっていくのは、とっても得した気分。

蕎麦好きでいろんなところで食べまわった私だけど、ここのお蕎麦は腰があって、香りもよく絶品。辛みだいこんとからめて食べると、おいしさが倍増した。
今日の案内をしてくれたのは、鎌倉の食の案内などをだされているライターの井上智陽さん。
きれいな絵の『かまくら楽食日記』は最初は自費出版だったとか。今は、巻を重ね、鎌倉のいろんな本屋で扱うほど有名になっている。ちらちらと見ただけでも、鎌倉は本当にセンスのあるレストランがいっぱい。老後すみたい街、NO1に輝いたというのがうなずける。

井上さんはまた、今話題の脳学者 茂木健一郎さんと仲がよく、茂木さんの最新作では絵を担当されたという。
とにかく
いろんな出会いがあった楽しい会。あるパーティの二次会で蕎麦好き、お酒好きの話題から実現したというのもすごい。てきぱきと幹事をつとめてくれたYさんには、本当に感謝。行動力とやさしさをあわせもっていてステキな方です。

横須賀線にゆられながら、だんだんと日がくれてきて東京につくと真っ暗。
家に帰ったのは9時ちょっと前。
まだ、だれも帰っていない静かな家で、話題のドラマ「無理な恋愛」を見ながら、おみやげに買ったこ寿々わらび餅をひとりでつついて食べた。ドラマは、最終回。私がのぞんた通りのステキなラストだったので、かなり満足。
めげてばっかりのこの頃だけど、ドラマの中の楓さんみたいに、わたしもあきらめずに前進したい!って、なんとなく、そんなことを思う。かかさず見たのだけれど、ずいぶんこのドラマにははげまされた。
『夢は、今の自分と比較してがっかりするためのものじゃなくて、元気になるためのもの。』(ドラマのセリフ)
そうだよね。ほんと。そういう風に思わないとねぇ。

いろんなことがありすぎた一日。
頭がヒートしていて、ふとんにはいってもなかなか眠れなかった。(>_<)

2008年6月15日(日)
家族の童話

PHPから『家族っていいね』3,4年生版が出版された。公募した作品と依頼作品とをあわせたアンソロジー。
児童文学者協会の編集ということで、わたしも川北理事長らとともに選考をお手伝いさせてもらった作品集だ。
表紙のイラストはほのぼのしていて、娘からは「昭和っぽい感じ」といわれてしまったけれど、ほんわかしたい時にはなかなかおすすめかも。帯びには、「朝の読書に最適! 心あたたまるお話集」となっている。
3,4年生には、わたしは書いていないが、ももたろうコーナー常連の おおぎやなぎ ちか さんの作品などがのっている。
詳しくはPHPの子どもブックランドへ。
続いて1,2年生向けが9月頃、5,6年生向けが12月頃、出る予定だ。

2008年6月12日(木)
うわさの怪談BUNKO

岩崎書店のこわい話のアンソロジー、平成うわさの怪談が文庫になった。
630円とお手軽。『のろいをまねく一輪車』には、私の作品『あててごらん』も収録されている。
それにしても、こわい話は子どもたちに人気だ。いろんな所から、次々と出版されている。
アンソロジーが多く、絵とタイトルがやけに恐ろしかったりする。

わたしも、今年で、二本、こわい話のアンソロジー用の短い作品を書いた。
このブーム、まだまだ続きそうだ。


それから、幼年童話『ごきげんぶくろ』が、千葉県読書感想文コンクールに選ばれた。千葉県の方々、こちらもどうぞよろしく!

2008年6月11日(水)
メジルシ

草野たきの『メジルシ』講談社を読んだ。
しみじみ、いいなと思う話だった。そして、視点が新しいというか今! しっかり『今』という時代の不安感をとられてていねいに書かれている。
以前読んだ『ハーフ』もおもしろかったけど、この話のほうがずっと好きだなって、なんとなく思った。

離婚するという前提で最後に行くことになった北海道旅行、2泊3日。ぎくしゃくした夫婦の中で、高校にはいる直前のひとり娘 双葉は大丈夫と言い聞かせ、右手のやけどの傷をなぜて気持ちを落ち着かせ、せいっぱい子どもという役割を演じようとする。しかし、すればするほど、母親と自分との微妙なすれちがいが浮き上がってきて、自分でも予期しなかった思いが浮き上がってくる……。

私は読みながら、なぜか、『エデンの東』という映画を思いだした。貨車の上にのり、遠くを悲しそうに見つめているジェームスディーン。おとうさんが喜ぶようにと思いつつ、いつも喜ばれないで、傷ついている繊細な心。
あれも家族の物語だった。
ページのはしばしで、ジェームスディーンと、『メジルシ』の双葉が重なっていく。そして、しだいに、わたし自身の心も双葉に重なっていく。まあ、私は双葉みたいにけなげじゃなくて、もっと意地っ張りだけどね。

とにかく、族って、むずかしいけれど、だからこそステキなんだって思える作品だ。

今月は他にも、おもしろい作品を読んだ。
児童書ではないが、『田村はまだか』朝倉かすみ 『平成大家族』中島京子 ともにこれからブレイクしそうだと思わせるおもしろさ。文学賞メッタ切りの豊崎社長がおすすめとあって読んだのだが、読みやすいし、文章がうまいし、人物はよく描けているし、そして、人をみる目はあたたかいし、思わず参りました!っていいたくなったくらい。

でもまあ、私の一押しは『メジルシ』だな! 

2008年6月8日(日)
あれは私だったかも……。

梅雨の晴れ間、すごく悲惨な事件が秋葉原で起きた。
背筋がこおりついた。
だって、昨日は、明日、ノートパソコンをみに秋葉原に行こうとi家人と話をしていた。
ただ、朝起きたら、実家がよいで疲れたのか、私は風邪ぎみ。
人混みに行く気力がおきなくて、やめることにした。
予定のまま行ったら、ちょうどお昼すぎに秋葉原の歩行者天国を歩いていたことになる。

息子や娘と同じくらいの年の人が亡くなられた。
どうして、あんなことになるんだろう。
格差社会となり、若者がすごく生きにくい時代。うちの子どもたちも不器用なので、そういう子たちに冷たい時代だってことは本当によくわかる。だって、余裕がないんだもの。
だからといって、こういった事件は断じて許せない。
子どもを産んだ20年前、この子たちが育っていく未来はどんなだろうと思い描いた。
ぼんやりとあたたかい未来を思い描いていた。
時代のスピードが、人々の思いを越えていく感じがする。
もっとゆっくりでいいのに。そうしたら、少しは余裕がでるかもしれないのに・・・
なくなった方たちのご冥福を祈りたい。

2008年6月6日(金)
かえるの季節
6月は、雨の季節。かえるはすっかり身近にいなくなったけれど、絵本の中では6月はカエルが大活躍。

深山さくらさんが新作の絵本『かえるのじいさまとあめんぼおはな』教育画劇を送ってくれた。
松成真理子さんの絵は、やはりステキでほれぼれしてしまう。雨の季節にぴったりの情緒ある絵本。みなさん、ページを開くと、里山のなつかしさとあたたかさがひろがっていく。
深山さんは、今、のりにのっている元気な作家さん。ホームページも力をいれている。ぜひ、たずねてね。

ちまたでは、本がでない、でない、出版は厳しいというけれど、私のまわりでは本を出す人は増えている!!
これは、すごいことだよね。
とくに絵本と文庫は、わりあいに元気。だして行く人の共通点は、人として魅力あって、前向きに努力している人
わたしも、がんばっていかねば。ぼちぼちながらね。

さて、わたしの著作『わらいボール』も、なんとかがんばっている様子。新潟県などいくつかの県で夏の読書感想文指定図書に選んでもらえたようだ。読んでくれる子たち、どんな感想を持つのかな?
感想文と聞くと、ちょっと堅苦しい感じがするけれど、やっぱりうれしい(*^_^*)
みんな応援してね!
2008年5月30日(金)
95kgと97kgの間
友人が活躍している、蜷川幸雄のゴールドシアターの公演にいった。第二回公演のタイトルは 「95キロと97キロの間」
中間の練習公演もあったので、わたしが見に行くのは、4回目だ。
今回も観念的な深くて、わかりにくい内容。でも、やはり、魂というか心の奥のほうが理屈じゃなくゆすぶられる。
今回は、ニナガワスタジオの若者も沢山出演した。
前半、若者のはつらつとした演技にみせられて、これでは、ゴールドの人はひきたて役じゃないかって思ってしまった。でも、後半でひとりひとりが思い思いの思い出も語るシーンはすごい迫力。
中高年の年輪がそうさせるのか、聞いていて、なんだか泣きたくなってしまった。
ちゃんと、演出が用意されていたんだよね。このシーンをきわだたせるための、若者と対比させるための前半だったのかもしれない。

蜷川さんがパンフレットにかいたものがよかったので、抜粋して書いてみる。(抜粋だから、著作権はだいじょうぶだよね)

1973年、清水邦夫と私と蟹江敬三と石橋蓮司が十萬円づつ持ち寄って、つくった演劇集団「櫻社」は崩壊した。
しかし、私たち4人は、こんなことを話しあった。
何十年か経ったある日、清水が戯曲をかき、私が演出をし、蟹江と石橋が出演する演劇を、一人の観客もいない劇場で、自分たちの現在を検証するためにだけやろうと。
しかし、その機会はやってこなかった。
そして今、私は、「さいたまゴールドシアター」で、けっして若くない新しい俳優たちと、新しい集団をつくり、困難にみちた新しい仕事をしている。
私にとって、これは、希望だ。

ゴールドシアターの公演は、お客は入るが、黒字にはならないという。それに、世界の蜷川さんが、汗と時間と気力をついやしている。
カッコいいって、こういうことをいうのかなって思う
友だちも、公演ごとに、声がでるようになり、顔つきが変わっていっている。
次は、どんなものを見せてくれるのか。期待したい。

そして、わたしも、自由にかける同人誌という場を、手放さないようにしようと、なんとなく思ったりもした。
2008年5月27日(火)
ばたばたの日々

先週は、イベントの週だった。
木曜日は、岡信子先生のお祝いに児文芸の豪華な懇親会にかけつけ、二次会で念願の岡本順さんとあいさつをすることができた。大柄で、魅力的な方! 次の絵も期待できそうだ。

日曜日は、児文協の付設研究会。「児童文学はどこに向かうか」というテーマでひこ・田中さんたちのシンポジウムに出席。
答えが見えないテーマに、いろんな切り口から三人のパネラーが話された。後半の飛び入りのような鬼の野上さんの発言も、びしっとして迫力あったし、それにまけずとひょうひょとしながら、威厳をもって立ち上がって答えられた古田足日さんも見れて、なかなか興味深かった。
ひこさん、ファンの私としては、ひこさんがお疲れになった様子で、ちょっと心配。

月曜日は画廊の当番をたのまれて、池袋の街を道に迷って40分近くうろうろ。電話で聞いても、さらに迷って悲しくなった。
やっと行き着けた時は、小さな画廊が輝いてみえたよ。ほんとうに!
それでも、久しぶりに笑顔のステキな編集者が来てくれて、会うことができて、すごくうれしかった。
忙しい中、時間をつくってくれたんだものね。

まあ、そんなこんなでばたばた楽しくしていると、気持ちも飛び跳ねてしまう。
その間、作品はお留守になってしまうので、こういう日々のあとは、もっと作品だけに向かいたいなって必ず思って反省するし、落ち込んでもしまう。
でも、何も予定がないと、むずむずと淋しくなって、また、かかった声にひょいひょういと答えて、出て行ってしまうのだ。
人との出会いが好きだからこそ。
でも、気がちりやすいってことでもあるよね。
人づきあいも、時々はストレスになることもあるし、気持ちのバランスをとっていくって、すごくむずかしい。
『非バランス』 魚住直子さんのデビュー作は、いまさらながら 時代の先端をいっていたと思うな。

2008年5月19日(月)
青春の歌

サザンが活動休止。
青春時代、(だいぶ前だけど)サザンとユーミンが全盛だった。それから、いろんなアーティストがでてきてもサザンだけは、別格で人気抜群。わたしも元気になりたい時は、サザンを聞きながら車でドライブ。桑田さんの声とメロディは、日常の煩雑から、別世界につれてってくれる。
だから、休止のニュースはすごく残念だし、ショックだ。
サザンだけは、なぜか、いつまでも元気でいてくれる気がしていた。そんなはずないのにね。

うちの娘を出産したちょっと前、サザンの大ヒット曲「いとしのエリー」がはやった頃で、その影響をうけ、名前でえりちゃんがすごく増えたということなど覚えている。
そして、その娘が小学校を卒業の時、生徒みんなの合唱曲は、「TUNMI」だった。
時代、時代にサザンの歌の思い出がひそんでいて、その歌を聞くたびに、その頃のことを思いだす。
あの歌を聞いたた時は、好きな人がいたなって風にね。
ただでさえ胸がキュンとくるメロディなのに、それに思い出が加わるのだから、魅力度が倍増。


そんなサザンだから、ゆっくり休んで、また、いい曲で、もどってきてほしい。

2008年5月16日(金)
のびたり、ちぢんだり

国分寺で活動している絵本の会のみなみじゅんこさんが、かわいらしい絵本を出版された。
『てとてと だんごむし』
『とととと だんごむし』 ひさかたチャイルド 
たてにのびたり、横にのびたり、穴があいてたり、いろんなアイディアが満載。小さな子供がとびつきそうだ。

みなみさん自身もとてもかわいらしい方。色づかい、デザインなど、こだわりのある、素敵な絵本をつくり続けている。
今回が商業出版で、デビュー。
これからどんどん活躍されると思うので、じゅんこ同士で、応援したい。
ひさかたチャイルド、新刊のページで、見てね。
それにしても、わたしの回り、児童書関係でじゅんこって名前が多いぞ。

さて、話題は変わって、わたしの春に出る予定だった絵本は、画家さんの都合で、来春にのびてしまった。
その銅版画の線画のコピーがとどいたので、今日一日、うっとりとながめていた。
なんか、すごい、しあわせ〜で、顔がふにゃふにゃっとゆるんでしまう。
でも、ほんとうは、うっとりとばかりしてられない。
文章のほうの、最後の直しをしなければいけないから。
かぎられた文字数で、どこまでふくらませるか……言葉との格闘だ。
あーあ。言葉ってむずかしい。絵本だと、とくにむずかしい。
でも、まあ、がんばるので、来春をおたのしみに!

2008年5月11日(日)
裏切り ごめん!

話題のリメイク映画,『隠し砦の三悪人』を見た。
黒沢明監督の名作を、新しい感性でねりあげたエンターテイメント。
昔の映画と比べるせいか、ネット評では、☆ひとつの人もいて、なかなか辛口の評判。なので、期待しないでいった。

でも、これがおもしろかった!
わたしが松潤のファンということもあるかもしれないけれど、楽しめた。
「裏切り ごめん」この言葉が、キーワードになっているのだが、それをどこで使っているかが、黒沢版と違うらしい。
さっそく、昔の黒沢版が気になって、ビデオ屋に直行。でも、貸し出し中で残念。

ねたばれになるので、書かないが、この映画の、裏切りごめん!の使い方、なかなかカッコよかった。
強がって、無理して、損だとわかっていても、小悪党をとおす・・・・・、そんな美学が今の世界からぬけおちていっている気がするから、なおさらかも。
どこか、うまくたちまわれない人にこそ、人間性とか情を感じてしまう・・・そんな所が、わたしには、どうもある。だから、なんでもうまくこなすスーパーヒロインとかは、作品でも書けない。

まっ、そうはいえ、この映画、CDも所々あらく、全体的にうまくいきすぎといえばいきすぎ感もある。
だけど、俳優陣に力がはいっていて、楽しかったから許せちゃうよ。

2008年5月10日(土)
wii fit に挑戦

ももたろうの山本悦子がひさしぶりに泊まってくれた。
聞いてみると、ものすごい忙しさの山本さん!
わたしは、おじょうさまのような暮らしだねっと言われてしまった。自分では、十分すぎるほど忙しいのだけど。
でも、山本さんの5時半に起きる生活を聞けば、すごいのひと言。わたしなら、1日で根をあげる。

そんな山本さんとwii fit で遊んだ。
いつも走りまわっている山本さんらしく、体年齢は、なんと20才。驚異的な若さだ。
でも、スキージャンプはなぜかへたくそ。何度やっても、雪だるま状態で、赤羽は、横で笑い転げていた。

新宿でのランチもおいしかったし、なんだか、ももたろうの開始した頃にもどったみたいに楽しい一日だった。
忙しい中、でてきてくれてありがとう。うれしかったよ〜!

2008年5月9日(金)
『子ども学、その源流へ』

鬼ヶ島の野上暁氏の出版を祝う会が新宿でおこなわれた。『子ども学、その源流へ』大月書店。編集は、仲のよいあのHさん。
人の3倍忙しく人生を生きているという野上さんの出版を祝う会とあって、たくさんの作家、編集者がかけつけた。
わたし的には、ひこ・田中さんと話せて、覚えていてもらったことがうれしかった。ひこさん、実にやさしい!!

二次会では、山本悦子さんとずうずうしく森絵都のそばへ。
森さんが、早稲田に入った話や、マラソンを始めた話、結婚のきっかけなどもきいちゃった。
執筆は集中力と体力だから、マラソンを始めたという森さん、すごいプロなのに、物腰はやわらかく、気づかいをしてくださり、本当にすてきな人。
6月には、新刊がでるそうだし、ダイブの映画も公開されるようだ。

お酒もお料理も夜景もどれももうしぶんもなく素敵で、集まった人もどの人も魅力的で、亀のような歩みでも書き続けていてよかったなって、なんとなく思ったりした・・・・・。

2008年5月6日(火)
ダーリンに感謝

GW,むすめのラムネが、『ダーリンは外国人WITH BABY』という漫画をもって帰ってきた。
大ヒットした『ダーリンは外国人』の第二弾で、トニー&さおりの爆笑子育てルポとある。
読み終わったラムネは、なんだか、ひどく思うことがあったようで、キッチンのわたしの後ろをうろうろ。
「なに? どうした?」
「あのさ。子育てって、大変なんだね」
漫画の本をぺらぺらとみせる。
「そうだよ。ラムネの時も、泣いてばっかりで、病気ばかりして、大変だったよ。小さかったから壊れちゃいそうで、この漫画みたいに、ほんとうに生きているかなって、夜中に起きて息をたしかめたよ」
ここぞとばかりに、いろんなことを話してみる。
「へえーそうだったの」
(自分のことなのに、まるで知らなかったようにすごく驚く娘!!! なんと、自分はすんなりと育ったつもりのようだ)
で、そのあとしばらく、沈黙があった後、
「ありがとうねぇ」
といって、行ってしまったのだ。
なんか、一瞬、きょとんとして、そして、なんだか、じんわりとうれしくなってしまった。
そう、親子で子育て中の話なんて、照れくさくてほとんどしない。少なくとも我が家では。
それをダーリンが代わりにしてくれたみたい.。
『ありがとうねぇ・・・』
大学の単位を落としたり、留守番中にそうじも洗濯もしてくれなかったり、今だに反抗期で口ごたえばかりだったりと、いろいろ言いたいことが山ほどあったんだけど、なんだか、全部、このひと言で吹っ飛んでしまった。
母親って、単純だね。(^_^;)
とにかく、ダーリンの子育て篇、そこらの育児書よりもずっといいみたいだよ。

2008年4月25日(金)
お知らせ

明日からゴールデンウイーク!
わたしは、前半は親孝行、後半は、ちょっと遠い所まで遊びにいく予定。遠出は、ひさしぶりなので、ほんとうにワクワク。遠足前の小学生気分! でも、ちょっとまてよ、今の小学生は遠足がそんなに楽しみじゃないかもね。親が楽しい所、いっぱい連れていくから。なので、昔の小学生が遠足に行く前の気分なのだ!

ここで、ひとつ、お知らせ
娘のラムネがゴールデンウイークが終わった11日(日)に秋葉原の文学フリマに出展するらしい!
文学フリマというのは、手作りの同人誌などを売るイベント。パソコンの普及でみんなすてきなのをつくっているみたい。
詳細は↓
http://bunfree.net/
わたしも、どんな所か興味津々で見に行きたいけど、お許しがでるかどうか・・・。(ここに書いたのは、娘の希望だけど)
どうも家族には、来てほしくないらしい。
こそっと変装して、秋葉原、探検に行こうかな。

2008年4月23日(水)
ばったり

駅で、昔の友だちとばったり出会った。
彼女は、会社帰り。闘病経験もある人なのに、おしゃれして、やけにいきいきしている。
そして、「今度、社労士の試験を受けるんだ」とさらっと言ってのけたのだ。
すごく難しい試験で一度で合格はほとんど無理だと思うけど、今、目標にむかって勉強するのがが楽しくてしかたないのだという。
50歳をとっくにすぎた彼女。それなのに、驚くほど前向き。海外旅行とか適当に遊びたいとか、まるでないのだという。

わたしが、最近、腰痛と介護で、元気がでないといったら、「いつも、前向きだったじゃない、どうしたの?」ってあきれられてしまった。
そう、わたしが創作を始めた頃を彼女は知っている。
絶対無理で、雲の上の話だと思ってたけど、一冊だけでも、本をだしたいってはりきっていた頃を。
だから、腰痛や介護くらいで弱音なんて、何よって思うみたい
そんな彼女と、話をしていたら、むくむくと元気がわいてきた。
そうだ。あの時の気持ちを、また思いだそう。
ゆっくりでもいいから、新鮮な気持ちで、また、書いていこう!

昔の友だち(忙しくて合わないだけで、今でも友だちだけど)との再会は、ふにゃっとしおれていた私に、元気とやる気をプレゼントしてくれたみたい。

2008年4月19日(土)
ももたろうの総会&交流会

今日は、ももたろうの総会だ。
総会って名前をわたしが口にするたび、家人はセンスないという。
本当にそのとおり。
一年に一度、もものメンバーが顔をあわせる日だから、ももの日とか、ピーチデイとか、変えてもいいのかなっと思うけれど、まじめな話し合いをする雰囲気を考えると、やはり総会がぴったりな気もする。
今回も、北海道から、京都から、ももは流れてきて、集まって、おしゃべりは止まらなかった。
最初、決めることが多くて、どうなることかなと思っていたが、みんなで話すといろいろと前向きな意見がでてきて、ひとりでくよくよ悩んでいたことがバカみたいに思えてきた。
そうだ。もっと、みんなをたよってみよう!!

二次会は、元・鬼の先生を囲んでの交流会。
三次会は、カラオケで大騒ぎ。帰ったら、ぐったりだったのに、洗ってない食器の山が待ち受けていた。ガガーン。
現実世界にしっかりひきもどされた(^_^;)

2008年4月18日(金)
日本の童話名作選 講談社文芸文庫

日本の童話名作選の現代編をぱらぱらと読んでる。
これまででた明治・大正篇、昭和篇、戦後篇に続いての4巻目。これで完結のようだ。
選び抜かれた26編の短編が収録されている。
山下明夫、灰谷健次郎、那須正幹、江國香織、など、才能あふれる作家ばかりの短編集。こういう風にまとまっていると、読みやすいし、個性のちがい、まなざしのちがいなどよくわかる。
童話選だが、村上春樹、池澤夏樹まで収録されている。

この中でわたしが注目したのは、三田村信行の『おとうさんの庭』。リストラされたおとうさんの味わい深い、せつない作品だ。55年刊行の『風を売る男』収録とある。
なぜ、注目したかというのは、今だと、暗すぎると、子どもがおもしろがらないとか
いって、こういう話は出版にいたらない気がしたから。
明るいこと、読後感がいいこと、前向きで積極的なこと・・・・・・。そういうことを、すごく求めている気がするからだ。だけど、実際生きていれば、そんなことばかりではない。
現実を現実のまま伝えながらあたたかく、物語の中で人がたしかに懸命に生きている。ラストシーンは、とても映像的で文章の光景が脳裏にありありとうかんでくる。だからせつなさに胸がつかまれる。
最近、エンターテイメントなれしていただけに、たんたんとして、派手でもなく、ひねってもない文章が、やけに新鮮にうつった。

解説は鬼ヶ島通信でおなじみ、われらの鬼、野上暁。時代性をとらえた幅広い目で、戦後からの児童文学の流れをたどっている。
びわの実や飛ぶ教室の創刊号の表紙がうつっているのも、興味深い。
文庫なので、持ち歩いて、ちょっとした時間に読むのみぴったり。
童話、児童文学を語るなら、必見の一冊だぞ!

2008年4月16日(水)
どこか遠くへ

立川の昭和記念公園にいった。
チューリップ、ポピー、菜の花が見頃でそれはそれはきれい。
ちょっとだけ歩くつもりが、広い公園をぐるりと回って、気がつけばふくらはぎがぱんぱん。のどもカラカラ。ビールが飲みたいよ〜。
とにかく、ものすごく気持ちいいのは、花粉があまりとんでいなくて、久々に、マスクなしで歩けたから。
ふうっ、この日をどれほど待ち望んでいたのか!
気分爽快。どんなに花粉に苦しんでも、やっぱり春は大好き。

こんなきれいな花畑を見ていると、家に帰りたくなくて、どこか遠くへ行きたくなる。
どこか遠くへ
どこか遠くへ
たしかに行きたいんだけど、その遠くがどこだか、いつもわからない。
迷って、迷って、結局ふみだせないけれど、ここでもないどこかにいつもあこがれて、さまよっている。
お話を書いているのも、「ここではない、どこかへ」の場所を探しているのかも。
なんて、こんなことをぽわぽわと考えてしまいたくなるほど、花畑はきれいだったのだ。
人工の公園の人工の花畑だけどね。


気持ちいい公園でお弁当を食べて、のんびり空を見て。
あーっ、これでお話のアイディアでも降ってくればいうことなしなのだけど、そこまでうまくはいかないみたい。でも、ほんわか幸せ気分の一日だった。

2008年4月9日(水)
おめでとうございます

長年お世話になった、岡信子先生が児童文学功労賞を受賞された。
おめでとうございます。
岡先生には、私はももたろうの前の手作りの同人誌の時に、数年、指導をお願いしていたことがある。
やさしいまなざしながら、礼儀に厳しく、とても気がつく先生だった。
そして、なにより、とてもきれいな先生!
わたしは、ずいぶんと励ましてもらった覚えがある。
なかなかそれに応えられず、申し訳なく思ったりもした。

今回のことは、友人が、雑誌、日本児童文芸を送ってくれたので知ることができた。。
他に功労賞は、杉浦範茂さん、神宮輝夫さん。

2008年4月7日(月)
こどもの本、九条の会 

憲法の九条を守ろうと、子どもの本の作家も動きだした。
設立の集いが開催される。
四月二十日(日) 13:30〜16:30
東京都児童会館
那須正幹×田島征三のトークショーもあります。
小宮山量平、太田大八、神沢利子、松谷みよこ、松居直、古田足日、鳥越信 猪熊葉子、小澤俊夫、など、そうそうな人が代表です。
詳しいことは↓

http://love.ap.teacup.com/kodomono/
設立のつどいは、600人も入る会場で、まだまだ席があるようだ。
遊びがてら、先生方のお顔をみがてら、参加してください。

2008年4月4日(金)
お花見

今日は、本好きの気のあった作家仲間六人とのお花見だ。
場所は、四谷。
ホテルニューオータニで、お花見懐石をたべて、(ウーン贅沢〜。ビールが一杯1050円だよ)、四谷の土手を散策した。
心配のさくらもなんとかもってくれて、四谷の土手は、別世界のように華やか。ちょうど上智大学が、入学の時期だったようで、ういういしい学生たちの姿も、花をそえていた。

話題は、もっぱら本のこと。
今回、中年女性ばかりの中で、好きな作家であがったのが、宮本輝さん。宮本さんみたいな感じの児童文学を書きたいと思ったと話す人も。
あと、『本格小説』がおもしろいという話題も。これは、ちらもら耳にする。
長いものなので、手をだせずにいるか、ここまでファンがいるなら、読んでみなければと思う。

ここちよくビールもまわって、夢見ごこちで家に帰る。
パソコンのメールを見ると、あかね書房から。重刷りの知らせが(^_^)v
新刊でなくても、ていねいに売ってくださる、あかね書房の姿勢に感謝、感謝!

なんだかんだごきげんで、春のさくらの贈り物のような、おだやかな一日だった。
また、明日も、がんばろうかな

2008年4月2日(水)
Wii Fit が来た

任天堂の話題のゲーム機 Wii Fit をむすこのコーラが買ってきた。
健康管理できるという、CMで話題の商品だ。売り切れが続いていたが、最近やっと手にはいりやすくなったようだ。
こわごわ、台の上にのる。
体重、重心のかけかたなどが、テレビ画面にでる。
もう少し、体重をおとしましょうと、画面の線のうすいトレーナーの画像が無表情で話す。
なんか、ちょっと微妙な感じ。

でも、ゲームは面白い。
この日、特にはまったのは、ジャンプ!
タイミングよくひざをのばせばいいだけだが、なかなかむずかしい。
うまくいかないと、踏切失敗となり、雪だるまでころがってしまう。もちろん、画面のアニメ画像。でも、自分が痛いような気になるからふしぎ。
うまくいくと、風をきる音が聞こえる。そして、着地すると、歓声も。ちょっとしたスター気分。
何回かやって、やっとでた150メートル! やったーうれしいー。
そして、気がつくと、疲れていた。
普段いかに運動不足か。
毎日やりなさいと、画面の美人トレーナーはいう。
「はい、はい」
スイッチをきる。
毎日やるのが、にがてなんだよね〜。(^_^;)

2008年3月29日(土)
トゥーランドット

TBSが宣伝している新名所「赤坂サカス」に行ってきた。その中にできた、ACTシアターで行われる祝祭音楽劇、トゥーランドットを見るためだ。
赤坂サカスは、すごい人、人、人。どのお店も長い行列ができている。
それを かきわけ 劇場へ。
 
とにかく豪華な舞台だった。舞台装置も、ピラミッドのような階段がパズルのように動いて、高低さのある迫力満点の舞台をつくりあげている。
ワダエミの手がけた衣装もアジア的で美しく、みとれてしまうほど。
そして、何より、出演者も魅力的だった。

求婚者になぞをとかせ、とけない場合は、満月の夜に打ち首にするという、冷たい女帝トゥーランドット。でも、
カラフという男の時だけは、逃がしてあげてと、宦官にたのんでしまう。
このミンという宦官の役をやったのが、早乙女太一。これがはかなげて、せつなくて、とても素敵。 
最後の舞台あいさつの時は、お客は総立ちで拍手を送っていた。

劇場からでたら、人混みをさけるように、満開のさくらの咲く、日枝神社にいった。赤坂サカスからすぐそば。なのに、ここに足をむける人は、ほとんどいない。

楽しみすぎると、帰り道が、さみしかったりする。鼻歌など歌いながら、ゆっくり、ゆっくり歩いて帰った。

2008年3月27日(木)
ももたろう28号

同人誌ももたろうの最新号ができあがった。
春らしい、はらっぱ色の28号には 10の 創作が つまっている。
わたしは、 今回は みじかい 作品をかいた。うまく 連作に なるように つなげていけたらと おもっている。

2008年3月21日(金)
訃報

冷たい小雨の中、モクレンの花が咲きほこっている。わたしの大好きな花だ。
遠くから見ると、白い鳥がとまっているように見える。真っ白な鳥がいっせいに飛び立つ前のような、そんな感じ。
白い鳥は、どこにむかって飛び立つのか?

砂田弘先生が亡くなられたという報が、昨日かけぬけた。
1月のお元気な落語を聞いていたので、信じられなくショックをうけた。
ももたろうの20周年のパーティにも来てくださったし、鬼のパーティの常連でもあった。
ご冥福をお祈りしたい。

2008年3月20日(木)
河原さんの新刊

今日の東京は小雨がふっている。桜の開花を遅くする、冷たい雨。
その雨の朝、河原さんの新刊『花ざかりの家の魔女』を読んだ。
すごくよかった。
うまいとか、あだなの付け方がいいとか、少女の視点がぶれてなくていいとか、いろいろあるけれど、一番思うのは、このストーリーの中には、河原潤子さんがいるなってこと。河原さんにしか、書けない作品なので。
とにかく、たくさんの人に手にとってほしい。
岡本順さんの挿絵、わたしのくるみ丸の時とは、また全然ちがった味わいで、多才だなっとしみじみ。家もオーバも感じがよくでている。

2008年3月13日(木)
見えない敵

毎年、こっそりと夢みてる。
今年は、けろっと花粉症が治っているのではないかって。
それで、うちのめされる。
簡単に治ったりは、しないんだと。

今年もしかり。
二倍から四倍というマスコミのあおりにもめげす、わたしは、こりずに願ってしまった。
今年こそ、花粉症ではないのではと。
すっかり治っているかもと。

だって、ヨーグルトをいっぱい食べた。東頂烏龍茶も飲んだ。ヨガにもかよった。にがてな青汁も、たまには飲んだ。
でも、結局、かわらずに花粉症。目のかゆみと、鼻づまり、あと、なんともいえないけだるさに襲われている。
花粉になるまで、春は大好きな季節だった。それだけに、スギ花粉はうらみごとを言いたくなる。
コノヤロー!!

でも、きっとわたしは、来年、懲りずに、夢みるのだろう。
花粉が治っているのではないかと。
懲りずに、懲りずに、夢をみる。見続ける。
きっと、こういう性格だから、物書きなどしているのだ。

だって、やっぱり、こっそりと夢みてる。
いつか、<とっておき>の作品をかくのだとも。
そのとっておきが、どんなものかもわからずに、夢みてる。
夢をみるのは、気持ちいい。でも、さめれば、にがさが残る。

とっておきの作品のいつかと、花粉症が治るいつか、どっちが早くくるのだろうか?
それとも、どちらも、夢の中か?。
春の迷いのひとりごと……

2008年3月4日(火)
黄金の羅針盤
日曜日に 映画 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』を見た。
ニコールキッドマンのコールター婦人は、ぬけでてきたようにぴったりだし、ダイモンのCGはそりゃ見事。ほんとうに動きまわっているようにみえる。カメラワークも迫力満点だった。
でも、子供から万人にわかるようにと、ストーリーは、簡略化されてるし、熊の対決の所とか刺激が強い所ばかり強調されていて、お話の深遠さは感じられなかった。
どこか、ハリーポッターをみたような印象にしあがっている。べつの匂いを立ち上げてほしかったのに。

で、ライラの冒険の公式サイトを見たら、おもしろい所を発見。20ほどの質問に答えて「あなたのダイモン」をわりだしてくれる占いだ。
さっそくやってみる。すごくドキドキした。だって、ダイモンは、守護精霊、つまり魂の核ようなもの。
原作を読んでいた時も、わたしのダイモンはなんだろうなって、ずっと考えながら読んでいたくらいだから。

それでわりでたわたしのダイモンは なんと虎。
ええ? そ、そんなにおっかないのかな? わたし!
ちなみに、娘のラムネは、カラス。
ブログで読んだ所、ファンタジー作家の荻原規子さんは、てんとう虫だったとか。
ぜひ、みなさんもやってみてね。遊べるよ。
2008年3月1日(土)
河原さんの新刊

3月になり、花粉が急にいきおいをました。
わたしは、目が弱いので、マスクの他にめがねまでかけはじめた。もともとのめがねの上にまた、花粉よけのめがね。まるで宇宙人のような姿。おまけに、鼻息でメガネがくもることがあるので、とても困る。憂鬱な季節の幕開けだ。

そんなやりきれなさを吹き飛ばすように、一冊の本が送られてきた。
ももたろう同人 河原潤子さんの新刊、『ひきだしの魔神』 文研出版。 以前、ももたろうに掲載された作品だ。
同人の本、それも「ももたろう」掲載のものが本になるのは、やはり、すごくうれしいし、刺激を受ける。
今回も、河原さん独特の、あたたかくて奥深い京都弁ワールドが楽しめる。よろしく!!

2008年2月24日(日)
母のプチ入院と女の品格

母が突然入院した。去年の夏ぐらいから、こういうことが多い。
いつも突然なので驚かされる。

病院にいって、眠っている母のとなりにすわっていたら、まわりの人の話が耳にはいってきた。
「あれで、女性の品格なんて書いてるんだから・・・」
どうも、ミリオンセラー女性の品格の作者、板東真理子さんの話題のようだ。テレビカメラが自宅にはいったら、冷蔵庫の中がきたなかったってことみたい。
「うちの娘の冷蔵庫より、ひどかったわよ」
顔をしかめて話しているのは、60歳すぎらしき婦人。
女性の品格をかく資格はないと、いさましい。
女性の敵は女性。昔からいわれていることだけど、ほんと、うれすぎると余計なことまで話題にされるのね。
わたしは、どんなに売れても自宅の取材には応じないぞと、家人にもらしてみた。
ぼそっとした声で、「その心配は、しなくていいよ」だって!
喜んでいいのか、どうなのか……。

2008年2月22日(金)
柳家花緑

確定申告や、その他もろもろの用事をすりぬけ、落語会にいった。昼間なのに、満席。
柳家花緑の独演会だ。
これが、おもしろかった。ねたは、竹の水仙とか、あたま山とか古典。でも、花緑流のアレンジで笑わせてくれる。
中入りには、ウクレレをひいて、ユーミンの卒業写真をうたってくれるサービスも。
卒業写真は、あまりうまくなかったけど、替え歌バージョンはうけていた。うけなかった前座時代のことを、笑って歌っている。
売店で本を買ったら、花緑は、落語新時代をめざしているという。いろいろ分裂している落語の世界の壁をとりはらいたいそうだ。
こういう若い人が声をあげていくものなのね。ぜひ、やってもらいたい。

さて、帰り道、常々思っていたのだが、さいきんの連続テレビ小説「ちりとてちん」がつまらない!
原因のひとつが、出演者の落語がへたなこと。
やっぱり本職のようにはいかないと思うけれど、また、かけだしなのに、落語の独演会をやるとかいう流れはちょっとと首をかしげてしまう。落語ってそんな簡単じゃないんじゃないの?
応援していただけに残念。
ちりとてちん、最後にむかって、もう少しがんばってーーー!

2008年2月21日(木)
動物のアンソロジー

出版って、重なる時は、重なるもの。
今月、また アンソロジーがでた。岩崎書店からの動物だいすきシリーズの5巻目。これは10作の短編に、動物コラムという構成。
わたしは、『ちゃっかりハムスター』をかいた。タイトルにしてもらえて、ちょっぴりうれしい。
今回かいたハムスターの話は、実話だ。
こどもが小さい時に飼ったハムスターが、逃げ出した時のことをべースにして書いた。
そう、うちの娘が4年生くらいの頃、ハムスターを飼うのが、すごいブームだったのだ。スーパーでも、ケージが売られていたほど。
マンションだと、今ほど、犬猫をかっていいという許可がおりてる所が少なかったから、手頃だったと思う。
20匹も飼ってるという、動物ずきの男の子もいたっけ。
うちの娘は、すごく長い、舌をかみそうな名前をハムスターにつけていた。フランスの貴婦人みたいな名前。でも、長すぎて忘れちゃうので、結局 『ハムちゃん』って、よんでいたっけ。
あの長い名前、なんだったかと、時々思うのだけど、いつも思い出せない。おもしろかったから、メモでもしておけば、ネタになったかもしれないのにね。後悔先にたたず。今、お子さんが小学生の人がいたら、すすめますよ。メモを!

このシリーズ、犬や猫だけでなく、キジやメダカ、イルカから雪虫まで、いろんな動物がでてくる。動物すきの人、のぞいてみてね。

2008年2月17日(日)
お祭りさわぎの東京マラソン

銀座にいった。すごい人だと思ったら、東京マラソン。
マラソンを見るのは好きなので、見ようと思ったのだが、舗道はすでにすごい人。
かき分けてなんとか前にでる。
ちょうど、浅草に向かう人と、もどってくる人と両方見られるポイントだった。
沿道は、手作りの応援プレートや旗をもった人が大勢,、声援をおくっている。
それにしても、一般ランナーの楽しそうなこと。
立ち止まって写真をとったり、応援の人とハイタッチしたり、マラソンは苦しそうなものというのをくつがえす様子だった。
派手な帽子やコスプレの人にまじり、車いすの人、盲導犬といっしょの視聴覚障害者も走っていた。いろんな人が、選手たちと同じコースで走れる。これって、すごいことかも。
立ち止まっても、歩いても、みんなひたすらゴールをめざすすがたは、見ていて心が熱くなり、勇気をもらえる。だからこそ、あんなに沢山のの人が足をとめて応援するのだろう。

それにしても、沿道の人は多すぎた。疲れたから、コーヒーでもと思っても、どこも満員。ちょっと見ただけでつかれるわたしは、とてもマラソンには挑戦できそうにない。
気持ちだけ、走りたいのだけどね。

2008年2月15日(金)
アンソロジー

きみも名探偵8『恋のハートは探偵気分』偕成社が、出版された。わたしの作品のタイトルは『なぞの告白メール』放課後探偵クラブという前回と同じ登場人物での二作目。
児童文学者協会の編集で、今、6巻から10巻までが本屋にならんで売り出し中。

このアンソロジー、ひとつの本に7編のミステリーが載っている。今回、わたしの巻には、ももたろう同人の三木聖子さん、鬼のパーティでお話した、柴田佐和子さんも作品をよせている。同じ巻に知ってる人がいるのって、なんだかうれしい。
そういえば、ももたろう同人の山本悦子さんも、他の巻に作品を載せている。

20枚でミステリー。これは、わたしには、なかなかむずかしい作業だった。
事件を立ち上げ、推理、解決をこれだけの枚数でするんだもの。あと何字と、懸命にけずって、けずって枚数におさめた感じだ。
でも、やはり気軽に読める所が、こういうシリーズのいい所。学校から塾にいくまでの間に一遍とか、寝る前に一遍とか、ささっと読めて、それなりに楽しめる。忙しい今の子には、むいてるのかも。ヨロシクね!

2008年2月10日(日)
おもしろかった(*^_^*)

偶然、図書館で選んだ本『氷石』くもん出版が、とてもおもしろかった。
時は、奈良時代、遣唐使にいって帰らぬ父をまつ、千広という少年の話だ。
母をなくし、ひとりぼっちになった千広は、市で疫病に効果があるとうそをついて、川原で拾った石をうっている。
それが、うそだとばれ、次に木札に疫病退散の呪文をかいてを売ることに。だが、親友の八尋が疫病でなくなると、いつしか投げやりになって市でけんかをし……。
最後の解説にもあったが、まず、時代背景がしっかりとらえられている。時代の空気まで描かれている。
文章もうまい。一気に読んでしまった。すごい事件がおこるわけではないのだが、孤独で一途な千広が、心の底に眠らせていた学問への扉を開いていく過程がむりなく描かれていて、心が熱くなる。
ぜひ、続編を読みたい。
作者の久保田香里さんというのは、まだ、2冊目の新人。表紙の飯野和好さんの絵もいい。
わたしが、図書館で目にとめたのも、この表紙が飯野さんだったからこそだから。

それにしても、最近、日本の昔を舞台にしたお話が多く描かれている。
『虫めずる姫の冒険』 芝田勝茂 も そんなひとつ。
時代背景をおさえながら、子どもが無理なく楽しめるようなエンターティメントに仕上げてある。
欧米をまねしたファンタジーから日本独自のファンタジーへ。
あれ? これって、鬼の先生方が、前から、いっていたことじゃない? 
児童書の世界も、どんどん豊かになっていく。

2008年2月6日(水)
ちょっと、ちょっとちょっと!

2月3月は、確定申告の期間。
今年は、パソコンでの確定申告に挑戦しようと、その登録のために、小雪が舞う中、市役所に向かった。
住基カードの申請と電子申請登録を行うためだ。

寒い中、市役所に行ったら、まず、驚いた。窓口がしまってる。
え? なんで?

お昼休みだ。待っている人はたくさんいるけど、ちゃんとお昼休み、一時間とるらしい。今時、のんびりしすぎてる感じ。
しかたなく待って、やっと窓口へよばれる。
自分の登録をすませた後、
「主人も電子申請したいのですが、平日こられないけど、代理でできますか?」

と聞く。
「代理は、いっさいできません」
窓口は、きっぱり。
しかも、窓口は、平日の9時から4時までしか開いていないという。お昼休みは、一時間休み。含めてだ。
「これじゃ、仕事で来られません」というと、平気な顔で「有給をとってください」だって。
ふへーっと思ったよ。一日くらい、夜8時頃まで開くとか、一ヶ月に一日くらい土曜日を開くとか、一切サービスはしないというのだ。うちの家人なんて、たくさん税金払っているのにね。

まあ、
これがお役所かと、しかたなく家に帰り、電子申請のパンフレットを読む。
そして、また、びっくり。
電子申請は、ウインドウズ・ビスタでは、まだ対応してなくて、できないというのだ。
そんな説明、窓口ではいっさいしてなかった。
おまけに、パソコンで申請すると税金は5千円安くなるというのに、リーダーという機械を買わなければならず、それは、7千円くらいするというのだ。
リーダーは、各税務署でも用意するらしい。けど、たった一台ずつ。
ねっ、「ちょっと、ちょっとちょっと!」でしょ。

ちなみに、待たされている間、確認したら、市役所の女性は、エプロンをしている人が多かった。幼稚園の先生がするようなピンクとかグリーンのエプロン。あれ、制服のかわりなのかな?
なんか、全体にのんびりした空気がただよっていて、民間と時代の差をすごく感じてしまった。
ウーン。市役所の就職1名に千人ほど集まったというけど、わかる気がする。

2008年2月1日(金)
早すぎるぞ

早くも すでに二月。
寒いのに、ひざしは、春の明るさをふくむようになってきた。。
それと同時にきた、きた。花粉! まだ、かすかに感じる程度だが、暖かくなると同時にどっとふえるんだろうな。イヤだな。
ここ2年くらいは、花粉量が控えめだったから、よけい今年は怖いのだ。
花粉の期間は、冬眠ならず、花粉眠をしていたいな。

2008年1月29日(火)

寒い寒いと騒ぐので、朝、家人を駅まで車で送る。
小学生が道の真ん中で集まって、動かない。どうしたのかなって、ちょっと待ってみる。
なにやらわいわい騒いでいる様子。全員男の子だ。
いっこうにどかないので、クラクションをならす。
わっとばかりに、みんな道のはじにどいた。
そんな中、最後に残った男の子が、ゆっくりとわたしのほうに、キラキラしたかけらを掲げた。
氷だ。氷のかけら。
朝の光をはじいている。

氷がめずらしくて、みんな集まっていたのだ。
その男の子は、大切なトロフィーかなにかのように、氷のかけらをかかげながら、白い息をはいて、走っていった。
クラクションがなっても、最後までねばっていたので、一番大きいかけらがとれたんだね。きっと。

東京では、氷もめずらしい。アスファルトばっかりだから。
冬もいいなって感じた朝だった。

2008年1月26日(土)
合同ミーティング

児文協の合同ミーティングに参加した。
懇親会で、なんと那須正幹さんとお話をした!
広島弁で、さくさくと思ったことを率直に述べる那須さん。博学で、頭の回転の速い、すてきな方だった。とても勉強家。歴史書をたくさんよまれているという。
辛口コメントが多いと噂に聞いたいたが、それも努力家ゆえのことなんだろうなっと思った。
会の最後に、砂田先生の落語を披露された。なかなか色っぽい話だった。

二次会では、妙なもりあがりをしてしまった。
足元ふらふらで帰ったので、息子のコーラから、「そんなに飲んじゃダメだよ」と真顔でいわれ、ショックだった。

2008年1月23日(水)

東京にも雪がふった。
窓の外に雪がみえるだけで、いつもとはちがう一日。
なんか、家中が静まりかえって、雪の降る音に耳をすませているような、そんな感じ。
たまにだからだろうけど、雪っていいな。

2008年1月20日(日)
課外授業 ようこそ先輩

NHKの番組は、あまり見ないが、ロボコンとこの「課外授業ようこそ先輩」は、注目してみる。
今回、ようこそ先輩の講師は、児童文学作家の上橋菜穂子さん。『獣の奏者』などかかれる、人気作家。荻原規子、小野不由美とならび、日本ファンタジーの御三家と呼ばれることもあるようだ。今、ちょうど、『精霊の守人』はNHKでアニメ放送されているし、新潮社版の文庫も好調に売れているようで、児童文学の枠をとびだして活躍されている。

番組を見た人もいるので、内容を説明するのもやぼだが、上橋さんは、授業で、『主人公を考えてみよう』から始め、その人が何をたべるのあかを考えさせ、最後には、その人が住む世界全体を構築させ、発表させた。
すごく参考になった。とくに、食べるものを考える所。どんなものを食べてるかで、その世界観や生活が決まってくるのだ。そいうい細かな所をしっかり設定し、下地をつくることで、ファンタジーの世界はいきいきと動き始める。

上橋さんの課題を考える子どもたちは、本当に楽しそうに見えた。想像力を思うぞんぶんにひろげて、目を輝かせて、笑っていたから。
みんな物語って、好きなんだな。
かつて、子どもが小さかった時、「おかあさん、いま、こんな話を考えてるのよ」って、内容を話して聞かせた時、「おかあさん、楽しそうだね」って、客観的にいわれて、驚いたことがある。話がおもしろかったのでなく、それを話すわたしが、楽しそうだったということ。
そんなことを思いだしたりした。
そう、物語を考える作業って、とても楽しい。それが原点だよね。
その原点の楽しさを授業で伝えた上橋さんは、やっぱりステキな人だ!

さて、最初にNHKは、あまりみないとかいたが、今、朝の連ドラには、はまっている。「ちりとてちん」ちりばめられていた複線が週末、一気にまとまる脚本、キャラになりきっている役者、かなりおもしろい。
このドラマだと、落語は古典を中心に語られることが多い。でも、わたしは、落語好きの主人に「全く、わかってない」と怒られるような「ニセ落語好き」なので、新作落語が好き。笑点にもでている、昇太、太平もおもしろいが、なんていっても、立川志の輔の新作が一押し。今は、寄席にいかなくても、ネットで落語が聞ける。落語の蔵などで。便利な時代だよね。

2008年1月18日(金)
進化する迷惑メール

このホームページのメールはYahoo!メールをつかっている。とても便利。迷惑メールを、自動的に選別してくれるから。でも、そこをかいくぐって、一日に、2,3個、迷惑メールがはいってくる。
この手口、だんだんと巧妙になってくる。
お正月すぐには、「あけまして、おめでとうございます」人事部とあった。会社勤めしてる人なら、思わずあけてしまうところ。
そのあとにも、「今年の方針」とか、「昨年は、お世話になりました」とか、「椿三十浪は、もう、見た?」とか、そんなたぐいのメールがはいってくる。
でも、そんなのにまどわされる、わたしじゃない。次々に、迷惑メール報告というボタンで、削除していく。
でも……、今日は、ひっかかって、開いてしまった。
「元気? ひさしぶり。 さちこ」 とあった。
大学時代になかよかった、さっちゃんが、わたしのホームページを見てくれたのかと思ったんだ。年賀状にアドレスをいれたばかりだから、そういうタイミングで。
「さっちゃん、やさし〜い」と、よろこびいさんで、開いたら、ドヒャー。読みたくない言葉ばかりがならんでいる。
でも、それを見ちゃったことよりも、迷惑メールの手口にひっかかったことのほうが、く、くやしい!!
ゆっくり思いかえせば、さっちゃんは、喪中で年賀状をださなかったんだっけ。
こうやって、オレオレサギにもひっかかっていくのね。こわい、こわい。

2008年1月14日(月)
成人式

娘のラムネもめでたく20歳になり、今日は、成人式。
朝、早起きして、美容院に行き、馬子にも衣装と、めかしこんだ。
それにしても、髪飾りを忘れたり、着付けたら、着物のはいった箱を忘れたりと、ポカ続き。わたしは、何度、美容院まで車を走らせたか。ふうっ。
とはいえ、着物を着た娘を見たら、あんなに小さかったのがよくここまで育ってくれたと、ウルウル!

そんなわたしの気持ちにはおかまいなく、ラムネは、同じように着物を着た友人たちと待ち合わせて、なにやらにぎやかしく会場へ。会場付近は、小学校から知ってる子たちがいっぱい。どの人も、立派になっちゃって、唖然とするほどだ変わっちゃってわからないかなって危惧したけど、小さい頃を知ってると、どんなにきれいに育っても、面影があってわかるもの。小学生時代のことが、いっぺんによみがえってきた。

ちなみに、20歳の子たちが、どんな会話をしてるか聞きかじった所、
A:「この間、すごい、聞き間違え、したんだよ」
B:「どんな?」
A:「けっこう、白くない?って肌のことをいわれたのをね。結婚したくない?ってまちがえたの」
B:「あ、それ、似てる。早口なら、まちがえるよ」
A:「どうせなら、結婚しようよ。って聞こえればよかったのに」
どうも、Aはカレシから言われたらいい。
まあ、なんともたわいなく、幸せそうで、ほんと、うらやまし〜。

2008年1月11日(金)
愛読者カード

愛読者カードをもらった。それも、鬼ヶ島通信のパーティでしりあったベストセラー作家のRさんから。
わたしの「わらいボール」を読んでわざわざかいてくれたのだ。
大感激したよ。ちょっとかくのだって、けっこう手間なのに、忙しい中、書いてくれたのだから。

愛読者カード、わたしはほとんど書いたことなかった。
でもね。編集者も、作家も、もらうととてもうれしい。まあ、仲間うちだってわかったって、うれしいにはかわりない。
だから、今回から、わたしも書こうかなって思ったりした。
だから、みなさんも、書こうよ。愛読者カード。
その一言で作家が育つかもしれないから。

2008年1月5日(土)
あけましておめでとう

気がつけば、新年になってもう5日。
初詣に行き、両親の所で新年会をし、ひらすら食べてのんびりしたお正月だった。
そろそろ、エンジンをかけなければ・・・と思いつつ、みかんを食べているわたし。
同人誌ももたろうの締め切りは、もうすぐなのに。

と、今年もこんな風ですが、よろしく!
今年は、ぼちぼちながら、「わたしらしさ」を追求する年にしたいと思ってる。
春には、とても楽しみにしている絵本もでるよ。これは、期待してほしい!!

ということで、心機一転、この日記のページもニューリアルしてみた。
ブログに挑戦したかったけど、それは、来年かな(あれ? もう、鬼が笑うぞ)