☆ 三日ぼうず日記 ☆
    

                                               

2008年の日記はここから

2009年7月2日(木)
おはなしマラソン

ネットを見ていたら、「絵本の時間おはなしマラソン」というページにいきあたった。
東海ラジオの番組らしい。6月17日は、わたしの「のはらのスカート」を紹介してくれたみたい。
どんな風に紹介されたのだろう。
聞いてみたかったな☆

2009年7月1日(水)
半年過ぎてしまった(^_^;)

今日から7月。あっという間の半年だった気がする。
さて、牧野節子さんから新刊「夢見るアイドル」ツバサ文庫をおくってもらった。1巻とあるので、続くのでしょう。
春に、岩崎からも文庫をだしている牧野さん。絶好調だ。牧野さんの文体が、今の文庫というジャンルがぴったりあっている感じ。
今回も、行間から歌があふれてきそうな、ポップなストーリー。子ども目線できちんとお話がつくられている。
作家は、大人なので、作品に中途半端に文学的に大人の感情をまじえてしまいがちだけれど、牧野さんは、そういうところがなく、子どもを楽しませることに徹している。

もうひとつ、本屋で目について、買ってよんだのが、柏葉幸子さんの「花守の話」
最後のページを閉じて、「あーっ、いい話を読んだ」としみじみしてしまった。
それにしても、うまいなぁ。
わたしとしては、村上勉画伯に絵を描いてほしかったな。鬼もでてくるし、講談社だしね。

2009年6月30日(火)
今年もやります

おはなしエンジェル、子供創作コンクールのちらしができあがった。
今年は十周年で、抽選で30名の方に、絵本、児童書のプレゼントもある。
どんどん応募してほしいな。ちらしがほしい人は、くもん出版へ。1,2枚なら、わたしでもいいので、メールを。
授賞式では、十周年ならではのイベントもあるようだ。

この創作コンクール、選考をするのは、とても楽しい。
まず、子どもたちの豊かな発想の作品に触れられるのがうれしいし、刺激をうける。また、選考委員のチームワークも抜群。いつも話がはずみ、笑いがとだえないのに、選考になれば真剣だ。
今年もどんな作品と出会えるのか、今からわくわくしている。
作品の募集は、7月20日から9月10日まで。

2009年6月29日(月)
つちだよしはるさん

幼年童話のラフができたので、みせてもらった。
今度の絵は、つちだよしはるさん。
とても、かわいらしく、動きをいれて書いてもらった。
できあがりが楽しみ。第二話も、がんばらないと。

2009年6月28日(日)
ホタルとレンゲツツジ

26日から家人の用について長野に行ってきた。
そしてなんと、辰野のホタル祭りにいって、ホタルの乱舞も見て来たのだ。
もう、感動、感動! 初めて見たのだから。
辰野は街灯もなく、のどかな街。そこが、じわりじわり暗くなって、ホタルが舞い始める。幻想的ですばらしい時間だった。
都会育ちの私は、空を見て、あれ? 空にもホタル?と驚いたら、北斗七星だった。東京は星が見えないから、まちがえちゃったよ。まったく、恥ずかしい〜〜。

いろいろ用をすまして、今日は緑がきれいな車山高原を通って帰ってきた。レンゲツツジが見頃できれいだった。
心の洗濯をした三日間。
なんとわたしの家のまわりはごみごみしていることか!

2009年6月25日(木)
埼玉ゴールドシアター

昨日、埼玉ゴールドシアターの第3回目の公演「アンドゥ家の一夜」を見に行った.
脚本のケラリーノ・サンドロヴィッッチは大変人気がある新鋭らしく、蜷川幸雄とのコンビにたくさんの花束が届いていた。
五十五才以上80才までの人を集めて旗揚げされたゴールドシアターも三年目。わたしは練習公演も含め五回のうち四つまで見せてもらった。感じることは、団員が若返っていくこと。
とくに、今回は、すごかった。セリフの声に張りがあり、良く通っている。動きもきびきび。階段を下りてくる姿など、わたしの母と同じ八十才なんて思えないほど。
なにせ、今回の公演時間は三時間15分(休憩を含むが)見ているこっちも腰が痛いくらいなのに、みんな生き生き演じ、感動させてくれた。
個性を感じさせる役の振り分け、老いてからこそわかる様々な気持ちをたくみにひきだすような、見事な脚本。それに、なにより時折、くすっと笑わせてくれたのがよかった。
それまでは、難解とか抽象的て重たいとか、そういう所があったが、今回はわかりやすい。でも深い・・・。
よりよい年のとり方を見せてもらったような、そんな一日だった。

2009年6月23日(火)
木村研さんの講演会

今週の土曜日、国分寺の公民館で木村研さんの講演会が行われる。『999ひきのおひっこし』などの絵本が有名で、てづくりおもちゃの研究家でもある。
いつもお世話になっている、読み聞かせのサークル「おはなしポケット」の恒例の講演会だ。

おはなしポケットのメンバーは、今、国がおしすすめている『放課後遊び場プロジェクト』で大忙し。放課後の遊び場をボランティアの大人がささえようというものだ。
うーん。いい気もするけれど、子どもたち、自由気ままに遊びたいのではないかな〜
わたしなら、そうだけどね。いまの世の中、危なくて、自由に遊べないのかも。

興味があるかた、是非、講演会に来てね。簡単な手作りおもちゃもつくるので、子ども連れOKだよ。
(わたしは、ちょっと都合で行けないけれど)

2009年6月21日(日)
ゲリラ雨にぬれた紫陽花

今日は、「ぶらり鎌倉号」という直通電車で鎌倉へ。鎌倉に遠足に行くという設定のお話を出版社にあずけてていて、書き直しの前に、もう一度、行っておこうと思ったのだ。
つまり、ちょっと取材、だいぶお遊びという所。
ところが、ところが、紫陽花の時期の鎌倉のすごさを、私はあなどっていた。
北鎌倉の駅の改札をぬけるのに10分以上もかかる。そこから、明月院まで、人、人、人の列。

おまけにゲリラ的な大雨。もう、ぐっしょりだ。
あわててリュックにいれたケータイにビニールをかぶせた。少し遅ければ、だめになったかも。

でも、紫陽花は見頃できれいだった。もう少し雨がおだやかで、すいていればよかったのに。
だれの行いが悪かったのでしょうかね〜。

その後、江ノ電で江ノ島へ。話題の江ノ島スパにいった。水着ゾーンもあるスパは、海がながめられて、爽快感抜群。けれども気づけばまわりはいちゃつくカップルばかり・・・。おまけにひさびさの水着姿はみょうに落ち着かない。

帰りの電車。いびきをかく家人をながめながら、若い時はたしかにあったはずの、わたしの「くびれ」は、どこにいったのだろうと、しんみり雨空をながめた

2009年6月15日(月)
同人誌パワー

昨日は、童話作家になる講座でお話をさせてもらった。
聞いてくださった方々、ありがとう。貴重で刺激あふれる一日だった。
まじめで、熱心な皆さんの姿に、うかうかしてられない気持ちにもなった。
もし、受講生でこのページを見てくれた方がいたら、感じたことなどよかったら、メールしてね☆

昨日は、中野幸隆さん、鳥野美知子さんと、わたしの三人が話したのだが、偶然、三人とも同人誌をやっていて、同人誌を読んでもらって本になったという経歴の持ち主。
鳥野さんは、『同人誌はいいよ〜。だって、どんな作品でも仲間は読んで感想をくれるんだから。ありがたいよ』と、仲間がいるよさをじょうずに話されていた。そんな話を聞きながら、わたしも同人誌パワーを再認識した感じだった。
どっぷりつかっていると、「よさ」って見えにくいこともあるのかも。

この所のイベントも無事に終了。さてさて、しっかりと作品に取り組まなければ。
『とにかく、たくさん書く人にはかなわない』 
ルノワールでお茶を飲みながら、そんな話でまとまり、みんなでうなずいたのだから!

2009年6月12日(金)
『のはらのスカート』

東京は正式に梅雨入りのようだ。
漆原智良さんが『のはらのスカート』を、新刊おすすめ絵本として 雑誌・灯台7月号 紹介してくれた。
16冊くらいのおすすめの中の一冊。とても小さくだが、うれしく、ありがたい。

そういえばモエ六月号(先月号)にも、小さく小さく紹介されていた。
これは、ほんとうに南塚さんの絵の力のおかげ。丁寧に丁寧に妥協しないで、絵本にしてくれたから。
あせらず、納得のいくまでという姿勢・・・見習わなければ!

さて、今の本の話題といえば村上春樹の『IQ84』
国分寺の本屋には1,2巻ともなかった。
月曜日、一巻は二時間で売り切れたとか。
こうまで売り切れだと読みたくなってしまう。これで、また売れるよね。図書館だと、211人待ちだった。
あなたは、買う? 買わない? 

2009年6月10日(水)
週末は・・・☆

今週の日曜日、童話作家になる講座の講師をつとめる。
準備をしながらドキドキ。
わたしは、グレードについてという題目だけど、それだけで90分は長いので、鬼ヶ島通信に投稿したこと、鬼の先生方と出会ったこと、ももたろうをつくったこと、そういったことも話していきたいと思う。
佐藤さとる先生のファンタジーについての本なども読み返した。言葉の選び方ひとつひとつがすごいなぁと思う。以前読んだ時よりも、そう思うのは、それがわかるだけ、わたしも成長したのかな?

この講座が終わった後には、喫茶店で雑談の時間もあるらしい。
今回は、日曜日ということで男の方も多く、遠方から来られる人もいてやる気にあふれているように思えた。
そんな活気を浴びたい方、一日だけのビジターもできるらしいので、今からでも問い合わせてね。
詳細は→児文協まで


講座といえば 秋には、一日だけの絵本講座もあるということだ。
去年の夏の絵本講座は好評で、申し込みが遅かった方はお断りしたそうだ。
それも今から受け付けしている。

2009年6月9日(火)
小さなりゅう

わたいも選考をお手伝いしている子ども創作コンクールが今年も行われる。なんと今年は十周年。記念の大会にしたいということだ。
そのコンクールの選考でごいっしょの作家・長井るり子さんが新刊『小さなりゅう』をだされた。
生まれたばかりではらぺこのかわいいりゅうの話。絵もかわいらしく、初めて本を読む子にぴったり。やさしいお話だ。

この本の出版元が国土社。この国土社からわたしも幼年童話をこの秋、出版予定。今、絵をかいていただいている。今回の画家さんは、大ベテランのつちだよしはるさん。『きいろいばけつ』など、たくさんの小さい子向けのさし絵をかかれているので、きっとみなさんも見たことがあると思う。
どんな絵にしあがるか?? 今から、楽しみ☆なのだ!

2009年6月5日(金)
6月が狙い目?

6月3日に作家仲間6人で、夢と魔法の王国 ディズニーシーに遊びにいった。大人の水曜日パスポートという割引を使って。
最高に楽しめた。だって、並ばないでアトラクションに乗れる。どれも5分待ち。一番まったゴンドラだって15分待ち。
ショーもいくつも見たし、トロッコにのっては、悲鳴をあげた。
みんなほんとうの年齢は忘れて少女にもどっていたよ。実に『夢と魔法の王国』って、うまいキャッチコピー。
夕暮れ、灯りがともるディズニーシーはとてもロマンチック。
最後のしめにと、二階建てメリーゴーランド、カルーセルに乗った。
ネオンと夕方の風がきもちよくて、心は空の上って感じだった。

ずっと腰痛が心配だったが、それもなんとかクリア。ただ、ふくらはぎは、パンパン。
ただ、魔法がきれると・・・・・、いろんな現実が待っている。
わたしは、母と父の所に泊まってから、洗濯物がたまっている家にもどってきた。
楽しかっただけに、だれもいない家の静けさが身にしみた。

2009年6月1日(月)
昨日の続き

昨日買った飛ぶ教室、春号は、奥付をみたら、4月の発売だった。新刊だと思って買ったわたしって・・・。その間、きっと研究会のことで、頭がいっぱいだったのだろう。やんなちゃうな。もう!気がつけば6月だ。もう少しで一年の半分、終わっちゃうよ。(^_^;)

さて、昨日は、けっきょく都心にでる用があり、でたついでと手塚治虫展を見てきた。とても混んでいた。
若い人から、お年寄りまで。幅広いファンに囲まれて、模型のアトムが幸せそうに見えた。
手塚治虫のような大漫画家はこれから生まれるのだろうか?
漫画が書かれつくした現代、。人の好みの多様化の中、才能は分散されて、手塚の時代のようにひとりが注目され光り輝かなくなった気がしてしまう。でも、それを超えるモンスターのような漫画家が生まれてくるのかも。いや、生まれてほしい気がする。
手塚治虫の残したものの大きさに、そんなことを思ったりした。

2009年5月31日(日)
吉橋通夫

先日の研究会のパネラーできていただいた吉橋通夫さん。
著書の「凛九郎」のようにやさしい方だった。
権力は書かない、庶民の立場を描くと言いきって、なかなかカッコよく、女性のファンを増やしたみたい。
その吉橋さんが書いた和風ファンタジー、『青き戦記』ツバサ文庫を読んだ。歴史小説の書き手が、日本の戦国時代のような世界を舞台にして、アオとうい少女の友情と冒険の物語。
文章がしっかりしているので、実にスラスラと読め、おもしろい。
人を切れない武士、凛九郎を書いた吉橋さん。今度はたくさん人が死ぬ話を書いている。どんな気持ちでかいたのだろう・・・。この先が楽しみだ。

ところで、本屋にいったら、新しい本がいくつもでていた。目をひいたのは、角川の銀のさじシリーズで寮美千子のファンタジー『夢見る水の王国』上下だ。たくさん平積みされていた。
寮美千子といえば、『ノスタルギガンデス』、『小惑星美術館』がすばらしく、その後、新作ファンタジーが待望されていた。帯は、絶賛の文字が躍っている。
すごく気になったけれど、今、買うとまたまた夢中になって書けなくなるといけないので、今日はがまんした。そのかわり、季刊「飛ぶ教室」を買って帰った。
魚住直子さんの新作短編が載っている。これから読もう!

2009年5月30日(土)
梅雨の走り?

東京は長雨。気温も低く、寒いので、鼻水がでるようになってしまった。今、風邪をひくとヤバイ。新型インフルエンザを疑われ、人と会えなくなってしまう・・・。
それで、今日はシンポジウムに行く予定は欠席。ひさしぶりに、週末、パソコンに向かうことにした。

ところで、昨日は、友人たちとおいしいランチをいただいた。
西国分寺にできた創作和食の店はマダムに大人気でなかなか予約がとれないという。
というのも、西国分寺には、全くおしゃれな店がなかったのだ。それで、まってましたとばかり、若いおかあさんを中心に人気をよんでいる。

そこの予約がとれたので、集まって、おしゃべりした。

話題は、今の就職難。ちょうど、子どもがその時期だ。
今回の就職難は突然で一年で違いすぎる。兄弟で、就職に差がつきすぎてかわいそう・・・など、不満続出。
「うちらの子らは、ゆとり世代で、円周率さえ覚えないで、好きなことをしなさいと甘やかされて育ってきたのに、いきなり、鉄拳がおろされたような世間の風あたりの強さは、過酷すぎる!」
そういう意見が続出。
面接をおちた女の子は、「どうしてもっとかわいく産んでくれなかったの?」と親につめよるという。

面接は顔で通るという逸話が、流れているらしい。
あーあ。その世代でなくてよかったとつくづく・・・。
この就職難、挫折しらずできた子たちにとっては、かなりの試練だろう。でも、考えてみれば、そういうつらい経験こそが生きていく力をやしなってくれるのかも。って、そうとも思わなきゃ、やってられないよね!

2009年5月25日(月)
魅力的なパネラー

昨日、無事に研究会が終わった。
魅力あふれるパネラーのおかげで、とても楽しく、また、有意義な会になった。
富安さんのあたたかで楽しいお話はもちろんのこと、吉橋さん、岡田さんともに、真摯なことばで、会を盛り上げてくれた.。三人ともプロ意識の高い、有能な方で、胸がいっぱいになった。
参加してくださった多くの方々に感謝したい。

那須会長をはじめ、すてきな作家の方々にたくさんうれしい言葉もいただいた。
それをここに書いてしまうと、せっかくの宝物が流れ出してしまう気がするので、胸に秘めておくことにする。
ひとりでは、できなかった・・・そう思いながら電車にゆられて帰ってきた。
研究会の様子は録音されているので、今からでも聞きたい方は、事務局に申し出れば借りることができるようだ。

そして、今日、
富安さんのお話に刺激をうけて、さあ、書くぞといきごんだのか、昨日の余韻で思うようにキーがたたけない。すすまない。

生まれながらのファンタジー作家の富安さんの大きすぎる才能を目の当たりに見てせいかもしれなし、たくさんの言葉に触れすぎて混乱しているのかもしれない。
とりあえず、心をしずめて、いつものマイペースにもどらなければ・・・・・・。
自分らしく! そう言い聞かせて。

2009年5月22日(金)
かわいい・どろだんご

夕方、鈴木出版のSさんが、作品が会議にとおったと連絡をくれた。
月刊絵本用の作品。どろだんごが登場する。
小さい頃、どろだんごをつくるのが好きだったわたしは、一度、どろだんごの話をかきたいと思っていた。なかなかうまくまとまらない。
でも、ねばって挑戦し続けて、今回やっと成功。
丁寧にアドバイスしてくださった、編集者さんの力があってのことだ。

来年度、いつになるかはまだ決まっていないが、月刊絵本としてだしてもらえるという。
これから、画家さんを決めたり、文章を直したりしていく。

絵本では、画家さんを決める時が一番わくわく、楽しみだ。絵で雰囲気が変わるから。
今回は、どんな出会いになるか!

2009年5月21日(木)
やきもき

東京でも感染者がみつかた新型インフルエンザ。じわじわと感染がひろがっていて、なんだか不安になる。
わたしは、週末の児文協の研究会が気がかり。
パネラーの富安陽子さんも心配して電話をくれた。
今回のパネラーは、ほんとうにステキな方ばかり。
大人気ファンタジー作家の富安さんも、エミリーロッダさんの翻訳家の岡田好恵さんも、こんな形でお話できて、打ち合わせなどさせてもらえて、とても刺激になり得るところが多い。

岡田好恵さんは、卒業大学、学部が同じ。翻訳の他にも伝記もかかれている。
講談社火の鳥文庫『アインシュタイン』では、子どもにもわかるように丁寧にかつ、あきないように相対性理論が説明されていて、感激した。聞けば、学術書も読まれて勉強なさったとか。他の子ども向け伝記では、むずかしいからと触れていないことに挑戦したのだとか。岡田好恵ホームページ
ほんとうに謙虚な方で、大人気のデルトラクエストの話に触れた時、「デルトラなんて読まないって、いわれたことは何度もあります。でも、だいじょうぶ」と心が広くたのもしい〜〜。
こういうすばらしい方たちを迎えての研究会。いいものになればいいのだが・・・
初司会のわたしは、準備をしながら、徐々に緊張が高まっている。いろんな方がはげましてくれるけれど、ドキドキ。作品をかくのが止まってしまっている。小心者だな・・・。

このパネラーを迎えての研究会。出席者は順調に集まっているとか。
時間がある方、参加してください。
まだ、インフルエンザで中止とはされていません。
ただ、今度の流れではわからないので、気になる方は、問い合わせを。

児文協 研究会
テーマ: 今、子どもたちと共有できる「おもしろさ」とは? 
パネラーは楽しいファンタジーの名手、富安陽子さん、エミリーロッダの翻訳を手がける岡田好恵さん、歴史小説の名手吉橋通夫さん
ーーー無料ーーー
 日時  5月24日(日)午後1;30〜4;30(1時開場)
 会場 日本教育会館 9階(地下鉄神保町または竹橋駅下車)

問い合わせは、児文協まで 03−3268−0691

2009年5月19日(火)
ちはやふる

マンガ大賞の2009年大賞を受賞した 今人気のマンガ『ちはやふる』作・末次由紀を読んだ。

ぐいぐいとひきこまれて読んだ。絵の構図がうまく、主人公のちはやのまっすぐさがひきたつ。
かるたを知らなくても、問題なく楽しめるストーリー。キャラクターとか、友情、仲間を描き方とかは熱血スポーツものでもよくあるパターンなのだが、競技カルタという新しい世界を描いたので新鮮に思える。

文化系熱血マンガでは、わたしは『ヒカルの碁』が大好き。だから、これとくらべてしまう。
ヒカルの碁と違うところは、恋愛がからんでいる所。そのあたり、少女漫画らしくおさえてある。

秘めた思い。自分でも気づかない恋い心。秘めた情熱。それが百人一首の歌とリンクして語られる。歌の意味を深読みしていくと、さらにおもしろい。
当分、ちはやの活躍に目がはなせなくなりそうだ。

2009年5月17日(日)
忌野清志郎

西国分寺のそばから国立にぬける道に多摩蘭坂はある。そこを歩いていたら、花束の山と出会った。先日なくなられた忌野清志郎さんをしのぶファンからの献花だ。
励まされた、青春のすべてだったなどなど、熱いメッセージもよせられていて、ファンに愛されていたのがわかる。

最近は、YOUtubeなど、動画サイトが盛ん。だから、なくなられた方の若い時の画像が簡単にみれる。忌野清志郎さんも、しかり。若い時のすごく元気な画像をみると、この方が亡くなられたということが信じられなくなる。
かぶきもの・・・という言葉が、ぴったりの清志郎さん。
ジョンレノンのイマジンを日本語に訳して歌っているのがすごくよくて、感動した。せひ、みなさんも聞いてほしい。
魂を開放するような歌い方。娘が、よっぱらいみたいな歌い方なのに、なんでこんなに胸をうつんだろうといっていたけれど、ほんとうにそうだ。
忌野清志郎さん、天国でも、元気にロックしていてね。
音楽のよさを改めて感じだよ! あいしあってるか〜I

2009年5月16日(土)
6月号に

去年のお仕事が、少しずつ形になってきている。
チャイルドブックジュニア6月号に、『そらをとんだそうじき』という作品を載せてもらった。
かみなりの子どもがでてくる短編。最初、月刊絵本用だったのを、短くしたものだ。
鈴木博子さんがかわいい絵をつけてくれた。
シールがついてたり、絵がかくれる工夫がされてたり、こういう本をみると、子育てを思いだす。
子どもは、あんがいそういう楽しさにひかれるものだものね。

表紙はあじさいと虹。もう、来月は梅雨にはいるのだ。

2009年5月14日(木)
イメージチェンジしたはずが・・・

香港でメガネをおとし、つるがゆるくなっていたので、新しいのを買うことにした。ずいぶん長くつかったし、定額給金もでたし。
思い切って、丸井で今風のデザインを選んで、どきどきして、かけていった。
ちょうど会議があり、20人くらいの人に会ったけれど、気づいてくれたのは、Kさんひとり。というか、気づいても、言わなかっただけかもしれないが。
まあ、それはいいとしよう。

ただ、母の日に行けなかったからと、実家で母と父にあったけれど、全く気づかれず。
家に帰ると息子も気づかず・・・。家人には、気づかないと発覚する前に、自分から報告する始末。
ふう。あと身近なのは、下宿してる娘だけれど・・・気づかない感じがする。。
けっこう、親の顔なんて見てないものなのね。

ところで、デザイン、自分では思い切ったつもりでも、ぜんぜんそうでもなく、前のメガネに似ていたみたいなのだ。ハハッハ。
これって、作品を書くときも時々経験する。
自分は思いきって殻をやぶったつもりでも、「赤羽っぽ〜い」なんて言われること。

簡単に殻ってやぶれないようだ。(^_^;)

そうそう、実はもうひとつ、イメージチェンジした。でも、これは、だれも気づかないというか、指摘されてない。さて、なんでしょう・・・。気づいた方、珈琲でもおごっちゃうよ。
ただし、お肌が荒れているなんていうのは、ダメ。
フフフなことだからね!

2009年5月10日(日)
おしゃれなお店で

家人のいとこにあたる小林和人さんが、吉祥寺でおしゃれな雑貨店「OUTBOUND」を開いている。
親戚一同心配したが、これが大人気。annanなどで紹介されて、若い人に人気の店になっているという。
以前から気になっていたこのお店にいってみた。
オーナーの和人さんはとてもすてきな人。奥さんとおしゃまでかわいい2歳の琴子ちゃんも来てくれた。
美大を出たというセンスはすばらしく、おしゃれでやさしい雰囲気をかもしだしている。若い人がひっきりなしにたずねて来ていた。
でも、ちょっとお値段は高め。
母の日なので、プレゼント用のサラダボールを買ってきた。とても使いやすそう!

近くには、チーズケーキで有名な「Tatin」(スペルは自信ないがタタンと読むらしい)ほか、すてきなお店がいっぱい。
吉祥寺を訪ねた方はどうぞ。
東急デパートのスタバを背に五日市街道に向かっての横道を5分ほど歩いた所にあるよ。
OUTBOUD 吉祥寺本町2−7−4−101 定休日 火曜日

2009年5月9日(土)
シンポジウムのお知らせ
お世話になっているくもん出版のH編集長より、シンポジウムのお知らせをもらった。わたしもできたらいくつもり。
興味のある方はぜひ。申込書がほしい方は、メールしてください。お気軽に!

シンポジウム「生きている子どもと本」を開講

5月30日午前10時、東京・新宿の区立新宿文化センター小ホールで。
主な内容は次の通り。
第1部=パネルディスカッション「子どもの本を次代へ」
詩人・絵本作家の内田麟太郎氏が「絵本とことば」、
児童文学者・最上一平氏が「私と子どもの本」、
絵本作家・武田美穂氏が「絵本と私と子どもたち」をテーマにそれぞれ提言を行い、討論する。
すずき出版編集長・波賀稔氏がコーディネーターを務める。

第2部=実演「子どもの本を伝えるために」
常葉学園大学講師・村上淳子氏のブックトーク「子どもの本は楽しい」と、児童書作家・正岡慧子氏と光丘真理氏が読み聞かせ「二人で読み聞かせ」を実施。
第3部=まとめ「子どもの本を次代に」
JRAC代表幹事・小泉光久氏による総括。
参加費は2000円。定員は先着200人。
問合せは、読書の会・JRAC首都圏支部事務局 メール=dokusho.no.kai●gmail.com(●=@) まで。

2009年5月8日(金)
スラムドック・ミリオネア

香港までいく飛行機の中で、映画を見た。こんなにたくさんの映画が見れるようになっているなんて、すごいのね。迷いに迷って、アカデミー賞をとったという「スラムドック・ミリオネア」を見た。
インドという国の格差の激しさが描かれていた。主人公はほんとうにつらい生活をしていて、兄弟、助け合い、また、憎み合いながらも、エネルギッシュに生きていく。そして、クイズショーにでると、奇跡的に正解を続ける。
司会者がいやみでいやなやつだけれど、観衆は主人公を応援して盛り上げる。そして、ラストの奇跡!
できすぎた感じのストーリーなのだが、主人公のひたむきさとぼくとつさに、ついつい心を奪われ、応援をしてしまった。
最後のダンスの場面なんて、一緒におどりだしたくなったくらい。
飛行機で飲んだワインがきいていたのかも。
インドを舞台にして描いたアメリカンドリーム、そんな感じの映画だった。

2009年5月6日(水)
帰ってきました

香港までいってきた。二泊三日。豚インフルエンザでホテルがひとつ隔離されたというので、こわごわ出発。
でも、向こうでは空港の人以外、マスクなどしていない。ガイドさんも、SARSの時ほど、みんなあわてていないという。
香港は、古さと新しさがミックスした街。娘に怒られながら、ガイドブックを片手に探検。路地裏の骨董品店がおもしろく、迷路のように細い道が入り組んだ坂道は、しかめっつらのおじさんが立っていたりして、ファンタジーの入り口がそこかしこに隠れていそうなおもしろい街並み。満喫した。

おいしいものをいっぱい食べた。小籠包、アフタヌンティー、朝粥、などなど。ラーメンはソーメンのように細い麺であっさり味だった。

とはいえ、弱虫のわたしは日本に帰ってきて安心。飛行機のわたしの席の近くに風邪の人がすわってなかったことに感謝しながら、空港をでた。

香港にくらべると、日本のネオンはおとなしい方。いつも人がいっぱいの東京さえ靜かに思えたから不思議。日本再発見するのも、海外にいくいい所かも。

2009年5月2日(土)
早くも5月・・・

この前、年があけた気がするのに早くも5月だ。すごく時間の流れが速い。
4月、高学年ものを書き始めたけれど、これがなかなか難航。でも、アンソロジーの怪談は仕上げられて、ひとまずホッ。
季節もよく、
腰痛もよくなってきたので、GWはちょこっと日本を脱出。ほんのちょこっとだけど、豚インフルエンザが騒がれているので心配。成田で足止めなどならなければいいけど。

2009年4月28日(火)
お知らせいろいろ

5月はさまざまなイベントがある月。それでお知らせ。
児童文学者協会でも、だれでも参加できる研究会:付設研究会を開く。

テーマは今、子どもたちと共有できる「おもしろさ」とは? 
パネラーは楽しいファンタジーの名手、富安陽子さん、エミリーロッダの翻訳を手がける岡田好恵さん、歴史小説の名手吉橋通夫さん
 日時  5月24日(日)午後1;30〜4;30(1時開場)
 会場 日本教育会館 9階(地下鉄神保町または竹橋駅下車)
司会は、濱崎桂子さんとともに、わたしも手伝うことになっている。
無料なので、是非、足をはこんでほしい。
富安さんは講演の名手。楽しい話が聞けるはず。
このホームページを見てくれて、来た方は、声をかけてね!

同じ日にもうひとつイベント
安房直子さんの世界を語りつぐ「花豆の会の集い」だ。第10回の今回は、南塚直子さんがお話をされるという。日本女子大で参加費2000円。
南塚さんにはお世話になったけれど、ふたつはいけないので残念。
興味がある方は、花豆の会、ホームページで。

2009年4月27日(月)
旧友と

昨日は、大阪からこられたIさんとランチ。Iさんは、日曜日の児文協のドキュメンタリーをかく講座をうけにきて、一泊して合ってくれたのだ。Iさんとも、20年近いつきあい。お話をかくことで、仲良くなった貴重な友人だ。いつもいろいろ心のささえになってもらっている。
本の話題から大阪の児童文学の話題から話はつきない。時間があっという間にすぎていく。
すごくはげましてもらえて、うれしかった〜。

その後、母の病院へ。毎日、ばたばただ。
でも、その間、電車でばったり、知人に2人も会いました。ひとりは、すごいひさしぶりの人で合いたかった人。こんなにたくさん人がいる東京なのに、ドラマみたいに会えることがあるのね。

2009年4月26日(日)
新刊あれこれ

このところ、たくさん新刊がおくられてくる。みなさん、がんばっているな。
まず、同じももたろうの同人の山田理加子さんの「ケータイムマシンでGO」フォア文庫だ。
山田さんのいいところが、全部でてるような、楽しいラブコメ作品。イケメンも登場する。
いつもいってるけど、こうやってテンポよく書くのは、技術がいる。さすが!
絵もかわいくて、目をひくよ。


次に山末やすえさんの「あえてよかったね」くもん出版。
山末さんは、国分寺時代にお世話になった先生。今は海の見える伊豆に住んで、庭づくりにはげみつつ、作品をかかれている。わたしも訪ねたことがあるが、とてもすてきなお宅だ。
やわらかな物言いが印象的なお人柄で、それが今回の作品にもにじみでて、ステキな味わいをだしている。

そんな作品を読んだ後、わたしが夢中になっているのは、東野圭吾の新刊「パラドックス13」抜群のおもしろさだ。あまりおもしろくて、自分の作品がかけなくなりそう・・・・。やばい。

2009年4月25日(土)
幼稚園児のブルース

渋谷で行われた子どもの本、9条の会 にいった。
被爆ピアノの演奏にあわせて、松谷みよ子さんが、「ミサコの被爆ピアノ」を朗読された。年齢を感じさせない、声のはり。胸にせまってくるものがある。

とくに印象に残ったのは、二部のコンサートでサプライスゲストとして登場した長谷川義史さん。「ぼくがラーメンたべてるとき」を朗読された。そのあと、シンガーでもあるといって、一曲披露。
それが幼稚園児のブルース。
幼稚園に行くのいやや。いやや。いやや。
いちごが好きなのに、ももぐみだから いやや〜〜。
会場大爆笑。
楽しく、自由に、束縛せず、平和をうったえていきたいという。
心がほぐれているようだった。

2009年4月23日(木)
ちょこ かりんとう

昨日は東京駅で友人とあって、久々の楽しいおしゃべりをした。すごく、すっきりはなせて、時間があっとう間にすぎた。
で、東京駅、ずいぶんとリニューアルしていた。銀のすずまわりも格段におしゃれ。一年前からだったそうだけど、ゆっくり訪れたのは、わたしは昨日が始めてだった。

その地下のグランスタという名店街で長い行列ができたいた。かりんとうを買うための行列。むすこがかりんとう好きなので興味はあったけれど、30分待ちなのであきらめた。これでも、短いほうだという。
お店の名前は、日本橋 錦豊琳。ちょこかりんとうは、期間限定品だそうだ。

だけど、日本人って、良く行儀よく長い時間並ぶよね〜〜。関心しました。

2009年4月19日(日)
同人誌・ももたろう30号の会

昨日は、ももたろうの総会。その後、銀座クルーズクルーズで末吉暁子先生、評論家の野上暁さんなど鬼ヶ島の先生方、お世話になっている編集者さん、親しいイラストレーターの方々との交流会があった。
今回は、ももたろうの新しくはいった方々が企画から会場決めの手配をしてくれた。なので、腰痛のわたしは参加すればいいだけでとても楽ちん。

鬼の先生方とは、お祝いの会とかが続く年などはよく顔をあわせる。
でも、今回は、一年ぶり。すごくなつかしく、うれしかった。
評論家の野上さんなどは、いつものように厳しい視点で、身が引き締まるような指摘をされる。でも、ずっとそういう厳しい視点をつらぬかれているので、お話を聞けて原点にもどれといわれているようで身がひきしまった。なんだか実家に帰って頑固親父と対面したような、そんな気持ちにも似ているかも・・・・。そういう先生方がいるというのは、ほんとうにありがたい。
(親父なんていったら、怒られそうだけどね。)

二次会は、この頃街々に増えてきた居酒屋 坐・和民。20人ほどがちょうど顔を見渡せるほどの大きなテーブルで、ひざをつきあわせるようにして、お酒を飲んだ。お酒がまわってせいか、和風ピザがお好み焼きに見えたり、お好み焼きがハンバーグに見えたり、気づくとずいぶん酔っていたみたい。(^_^;)
とても心地いい会だった。

ももたろうも、いろいろ変化するすべを模索して、いい方向へと変わっていきたいと話し合ったので今後とも応援をよろしく!

2009年4月16日(木)
新品ケータイ

昨日の快晴につられて、おふとんを干したら、今日は朝からハックション!
まだ、花粉がのこっていたみたい。(^_^;)

さて、昨日はケータイの機種変をした。カメラが壊れてしまったのだ。AUの新入社員らしいお兄さんが親切に説明してくれた。そのぎこちなさがういういしくて、つい、お財布がゆるまってしまった。新入社員効果ってあるのかも!
電話、メールがくると、キラキラとイルミネーションが光るケータイ。カメラの画素数も前よりもあがったので、デジカメ代わりにもなりそう。
どんどん進歩するケータイ。開発チームは大変なんだろうな。
メールの装飾がいっぱいあるので、昨日はメールをしまくってしまった。
内容のないメールに驚かれた人も・・・・。
まあ、そんな風にウキウキしたくなるケータイだったわけだ。←AUのまわしものではないけれどね。

2009年4月14日(火)
SHOGI kids! 謎のグラサン・レディス 

将棋大好きの川北亮司さんが、新刊『SHOGI kids! 謎のグラサン・レディス』草炎社を刊行された。
小学生を対象にしたエンターテイメント。将棋がわからなくても、楽しめるように工夫されているし、巻末には将棋のミニ知識も載っている。
読み終えたら、ずっと前に大好きで夢中になって読んだマンガの「ヒカルの碁」を思いだした。動きがない将棋とか碁にドラマを演出するのはとてもむずかしいと思う。それをおもしろく成功させるには、やはり作者が将棋や碁をものすごく好きだということがポイント。そうでなければ、おもしろさが伝わらない。

第一巻は、謎を残し、余韻をもたせて終わっていて、二巻目への興味をそそられる。このあたりは、ベテランのさすがの筆力。
男の子が夢中になって読める作品にしあがっている。
表紙の主人公の純也は、どことなくヒカルに似ている?

2009年4月12日(日)
童話作家になる講座

児文協が主催する「童話作家になる講座」を見学にいった。
今回は、日曜日ということもあってか、会場は満員。男性の姿も多かった。
仕事だけでなく、人生にうるおいをもちたいとか、孫のために書きたいとか、動機はさまざま。鬼のパーティで知り合ったなつかしい人にも会えてうれしかった。

上條さなえさんの講義が、とにかくすごくおもしろく、前にむかう力をくださるものだった。話がおじょうず。ひきこんだら、はなさないという感じ。
また、ポプラ社の編集者の話も、編集者魂を感じられるもので、とくした気分になれた。佐藤さとるさんや、安房直子さんと仕事の時に印象に残った話などもしてくれた。
最後に受講生が自己紹介をされたが、宮城とか新潟、名古屋、遠くからの方もいるので驚いた。

会場は高田馬場。早稲田のサークルが看板をもって集まっていたりと、学生が多い場所。
いくつになっても学ぶ気持ちさえあれば、学生になれるんだ・・・そんな気持ちになれた日だった。

2009年4月10日(金)
令丈ヒロ子さんの新刊

令丈さんが新刊『メニメニハート』を送ってくれた。講談社100周年の記念作品、書き下ろし100冊という記念出版だ。
令丈さんは、デビューして20年になるということ。文庫とかコミックとかもふくめれば、117冊を出版していると書いてあった
本当に、すごいねえ。わたしよりもずっと若いのに!

今回の作品、キャラクターはこう作れといわんばかりにキャラが輝いていておもしろい。ぐいぐい読ませる筆力もさすが。
とくに二人の女子にはさまれて奮闘している昭和くんと呼ばれる、小国くんがかわいい。

極端なのにこういう子、いそうだなって思うのは、心の内側に触れる描写がちゃんと描かれているからだろう。
結布のイラストも目をひく。メガネの子の描き方が今っぽくおしゃれ。表紙はハートがうきでていて、まさにおしゃれな女の子好みの感じ。男の子はちょっと手にとらないだろうけどね。

登場人物の小国くんも、昭和っぽいキャラとして描かれていたけれど、こういう作品を読むと、昭和がとっくに過ぎ去ったものなんだなって、しみじみ実感してしまう。
いろんな意味をこめて・・・

さて、桜は散り初めてしまったけれど、花粉がだんだん落ち着いてきて、腰痛も快方にむかい、気分は上向き。
整体の人に散歩を日課にといわれたので、今日は桜の花びらでも踏みしめて歩くつもり。
散りかけの桜を見ると、安房直子の『みどりのスキップ』という作品を思いだす。
新入学の子がまぶしい春。
わたしもなにか新しいこと、したいなぁ。

2009年4月9日(木)
料理レシピ

お友だちの管理栄養士の岡本正子さんが新刊をだしたともってきてくれた。講演会、講習会で忙しいとのこと。
 岡本さんが話すのは、妊娠中や子育て中の若いお母さんたちにむかってだ。
その人たちに食のを教える時の今のキーワードは、「簡単」 とか、「すばやくできる」 とか、
「手早くおいしい」 とかだそうだ。
 手のこんだとか、下準備に時間をかけてとかは、人気ないそうで、本をだすときも、「誰でもできる」 とか、「むずかしくない」とかがポイントだそうだ。
 岡本さんは、もともと料理が大好きだから、手のこんだ、じっくり作っておいしいもののレシピの本もだしたいし、そういう話もしたいというけれど、若いお母さんたちが興味を示さないので、なかなかできないという。食の世界も時代によって変わるようだ。
 アレルギーも、とても増えていて、若いお母さんたちの関心も高いようだ。
 国際薬膳師の資格もとった岡本さん。
中国人の先生は、女の人の健康のためには、一日一万語話せといってるという。一日一万語って、どのくらいだろう?
ただ、昨日集まった女性たちの間では、夫とは話しても盛り上がらないという意見が多かったような・・・・。

2009年4月8日(水)
なつかしい顔ぶれで

今日は、ともだちが遊びにきてくれるので、朝からおそうじ。なんせ、いつもがいつもだから・・・。
でも、嬉しい集まりだから、掃除も楽しい。
わたしが書き出しの頃にやっていた「はなみずき」という同人誌の仲間。今では、料理研究家になったり、ゴールドシアターに出演していたり、絵本を手作りしていたりと、それぞれのやり方で、人生を楽しんでいる。
みんながみんな忙しいので、なかなか顔を合わせる機会がなかなかもてなかった。
先月に出版した『のはらのスカート』を送ったことから、今回の集まりとなった。そう。本は、こんな感じに人をつないでくれたりもする。
思いおこせば、子育ての頃、お互いの家で遅くまで語りあった。子どものおむつをかえてもらったり、熱をだした時にたすけてもらったり。
とくに、料理研究家のOさんには、ずいぶんおいしいお総菜を届けてもらった。
それぞれの年輪をかさねて、さて、今日はどんな話が飛び出すのか・・・。

2009年4月5日(日)
お花見

今日は、日立の研究所の庭園の開放日。いつもは、ベールに包まれている庭園にはいれるというので、散歩にでかけた。
とても気持ちよかった。いろんな種類のさくらが、白鳥のいる池の岸をかざっている。
お花見というと、この頃は、どこもお酒がはいってにぎやかというか、どんちゃん騒ぎが多いが、ここはお酒も禁止だし、14時半までの開放のせいか、家族連れが多くて、のんびりおだやか。昼寝をしている人の姿も。
だから、くつろいで散歩ができた。
日立の研究所は、国分寺駅から5分ほどなのに、たくさん自然が残っている。さくらも枝をきられてないので、とってものびやか。イヌシデの黄色い新芽もきれいだった。
開放日は、年に数回。一度、訪れてみる価値ありだよ。

2009年4月4日(土)
さくら満開

うっすらとしたピンク色が街をおおっている。早くも4月。
ここ一週間、腰痛週間だったので、季節の早さに気持ちが追いつかない。

4月といえば、新入学の季節だ。新しいものを始めるのにぴったり。
そこで、ひとつ宣伝。
来週の日曜日(4月12日)、童話作家になる講座(第37期日本児童文学学校)が始まる。

この講座、これから童話や児童文学をかいてみたいという人にぴったり。石井睦美さんや川北亮司さんなど人気作家や、現役で活躍されている編集者が講師だ。実作指導もあり、これをうけられて、作家になった人はとても多い。
まあ、ここまでいっておいて、おこがましいのだが、わたしも6月6日(日)には、教壇にたつことになっている。そのだめもあって、4月12日の第一回開講日には、聴講にも行く。上條さなえさん、ポプラ社の編集者の大熊さんなどが講師だ。
大変、魅力ある講座、お友だちが増えることも期待できる。今からでも間に合うので、興味があるかたはどうぞ。

2009年4月3日(金)
トビー応援団

桜がきれいに咲きだした。
わたしの腰痛もどうやら、快方に。いつも整体の人には、パソコンが悪い、ストレッチしろといわれる。してるのにな・・・。パソコンはやめられないし。
同じ姿勢を長く続けるのが、わたしのような腰痛にはよくないようなのだ。
前にもまして、ストレッチを心がけなければ。
何かの話し合いのあいま、突然、体を動かしても、気持ちわるがらねいでね。みなさん。

この間、『トビー・ロルネス』(岩崎書店刊)シリーズを最後まで読んだ。最高におもしろかった。
トビー風にいううと、激流を一気にすべりぬけていくような爽快な逃亡劇であり、あったかな春の陽ざしのような極上の愛の物語である。忍耐強い愛である。
ヒロインのエリーシャは、すぐには笑わない、ほこり高くがんこで聡明な女の子。この子の描き方がいい。少しもこびないのに、怒った顔さえ魅力的だ。この本を読んだ後、テレビの特番を見ると、なんてテレビの特番には、うすっぺらい笑いが多いのだろうと思ってしまう。これじゃ、若者がテレビを見なくなるのもうなずける。
爆発的ではなくても、ネットでは、トビーファンが続々といる。やっぱりいいものはいいよね。
(見つけたトビーロルネスの感想

とにかく、この作者は、これが処女作だというから、驚いてしまう。
こういう才能を見ると、感嘆すると同時に、ちょっぴり落ち込んでもしまう。
でもね。他人との比較ではないから。書くことは・・・・。

あと、あまんきみこ童話集(ハルキ文庫)も買ってきて読んだ。文庫で読むあまんさん。これもかなりいい。とぎすまされ、洗練された言葉の力。うちのめされるな。

2009年3月31日(火)
3月の終わりに

このところ、花粉も軽くなり、るんるんと春のころもがえ、大掃除をした。
はりきって、模様替えまでしちゃおうかなっとしていた時、ギク 腰に痛みが走った。
ひさびさに腰痛のぶりかえし。
シュン。
お花見の季節で、予定がいくつもあったのに・・・・

しばらくは、家でおとなしく本を読む日々。
パソコンも腰にはよくないので、ちょっとおあずげ。
書き上げたい作品もしばし休止だ。
でも、読みたい本はいっぱいあるので、このさい、それに専念しよう。
わたしの「行こう」で、お花見を決めた皆皆さまに、心からお詫びを。

2009年3月28日(土)
まるまれ! アルマジロ
安東みきえさんの新刊が刊行された。『頭のうちどころが悪かった熊の話』から、二年。ファン待望の新刊『まるまれアルマジロ! 卵からはじまる5つの物語』(理論社)は前作と同じ下和田サチヨさんのイラストで同じ黄色の帯で目をひく。
都心の本屋では山積みだ。
今回も前作と同じティスト。ウイットにとんだ楽しい動物物語になっている。そして、行間には安東さん独特の哲学が・・・・。

とにかく文章がうまい。無駄がないし、余分もない。
YAなんだけれど、幼年童話を読んだような感じさえする。
それになにより、安東さんしかかけない世界を描いている。
これがなによりの魅力だと思う。
イラストが絵本のようにかわいいので、プレゼントにもいい一冊!
2009年3月27日(金)
児童文学評論

メルマガ児童文学評論133で、ひこ・田中さんが、『のはらのスカート』をとりあげてくれた。
ほんとうに感激。はげまされて、やる気むくむく。単純だな〜。


ただ、今回の児童文学評論には、残念なお知らせがのっていた。
大阪国際児童文学館、廃館が決まったそうだ。
ウーン。なんだかわりきれない気持ち。
文化ってもっと大切にされるべきではないの?

とにかく、これまで、がんばって活動されていたかたに、ありがとうと伝えたい。
そういう力は、きっと何かの形で芽をだすはず。ううん。ださなきゃ、いけない。
昨今の不況で、図書館の本の購入費とかもどんどん削られているという。
お金、学力、それだけじゃはかれないものを、もっと見て欲しいな!

2009年3月25日(水)
完成!ももたろう30号

ももたろう30号が届けられた。
これから、メンバーに送付し、来週にも購読者やお世話になっている先生方、出版社の方々へ届く手はずだ。
今回、30号のくぎりの年なので、おまけのページもある。
1号だけでも購入できるので、興味がある方は、ももたろうのホームページへ

2009年3月24日(火)
つぼみだったけれど

鎌倉の段葛のこ寿々の会も、今日で3回目。
お花見の予定が花冷えのうす寒い日になってしまった。でも、段葛の桜は、今にも咲きそうにつぼみをふくらませていて、ちらほら咲いている気の早い桜もあり、なかなかの風情があった。
話題は、いつも不思議にとぎれない。これも集まった人たちの暖かなお人柄だろう。
児童文学の輪のようなこの会が、末永く続きますように・・・・。

2009年3月19日(木)
ヨガ

腰痛からヨガをはじめて、もう二年ほどになる。
体が硬いので、あまり上達はしない。
でも、だいぶリラックスして、複式呼吸はできるようになった。
眉間にある第三の目で宇宙をみるというヨガ。なるべく何も考えないでといわれても、ついつい、かかえている作品があると、そのストーリーのことを考えてしまう。
無の境地、それこそ、どんなポーズよりも、わたしにはむずかしい。

さて、今週末、こどもの本まつりがある。我らが末吉暁子先生もペープサートで参加されるそうだ。(21日土)
末吉先生のペープサートは、声優さんも加わり、本格的。
そのほか、こどもの本まつりは、いろんなイベントがあるようだ。
興味がある方、どうぞ。詳細はこちら

2009年3月16日(月)
キラメキ☆ライブハウス

先輩作家の牧野節子さんが新刊を送ってくれた。『キラメキ☆ライブハウス』岩崎書店
ライブハウスが舞台のエンターテイメント。音楽大好きの牧野さんにぴったりのストーリーだ。
イケメンもでてくるし、謎も多いし、マンガ的なのりで読みやすいしで、読み物シリーズにぴったりの感じ。
お笑い大好きで、追っかけまでしているという牧野さん。そのエネルギーが、書き続ける秘訣?
詳しくは、牧野節子の部屋を見てね。

児童書では、今月、つばさ文庫という角川の新しい子ども向け文庫が発売された。装丁は青い鳥文庫を緑色に変えたような感じ。
スレイヤーズとかラノベではやったものを、また、文庫にしていたりしている。宣伝もすごい。

少子化で売れないといわれる児童書業界。でも、こんな風に、新しい所がだしてくるのだから、まだまだ読者はいると見られているのかも。
でも似たような文庫ばかりが多くでれば、読者層の取り合いにもなるだろう。
さてさて、つばさ文庫。青い鳥と肩をならべるような人気文庫になっていくのか? 
はやみねかおる、令丈ヒロ子、石崎洋司、こういう爆発的人気作家がでてくるかどうかが鍵かな?

2009年3月15日(日)
快気祝い

昨年末に入院した母の快気祝いをした。
場所は、東天紅。お出かけが好きな母は、杖をつきながらもうれしそうに来てくれた。
昔話がすっかり多くなった母や父といると、自分がまだまだ小さな子どもでいられるようで、どこか心地よい。

どこかで卒業式か謝恩会でもあったのか、街は華やかな装いの人が多かった。和装の人も多く目につく
三月、旅たちの時。
桜の開花も、もうすぐ。

2009年3月14日(土)
E−tax

確定申告も大詰め。家人は、税金に強いので、安心していたが、とんだ落とし穴があった。E−TAX 。パソコンでの申告だ。
税務署が、早い 便利 簡単 を 強調するので、今年もそれでやってみようという話になった。だが、我が家は、去年、パソコンをかえた。これがやばかった。
なぜか、ウィルスを除去するための防御とさまたげられて、E−TAXをよびこみ送るファイルがうまく開かない。
このあたりで、家人は、カッカッ! 噴火直前となる。
そして、全角と半角の違いではねられると、初めの噴火。
次に、まちがえて、データを消すというミスをすると、二回目の噴火。
最後に、なぜか去年のデータをそのまま送ってしまったというミスに気づいて三回目の噴火!
なぜか、全然、早い、便利、簡単ではなかったのだ。

これも年のせい? かつてはあんなにパソコンに詳しかったのに・・・・という言葉をのみこんで、なだめになだめ、やっと終了。なかなか手強いパソコン申告。終わってよかった〜。
ギリギリセーフ。来年はもっと早くすませたいな。(^_-)

2009年3月13日(金)
恩師

今日は、花粉がものすごく飛んでいて、ちょっと買い物にいっただけなのに、目はしょぼしょぼ、鼻はぐずぐず。頭まで重くて、憂鬱な時に、恩師からの手紙が届いた。
恩師というのは、娘のラムネが小1の時の担任。最後の受け持ちだったというので、その後も仲良くさせてもらっている。
わたしも出版のお祝い会にも来てくれた。

ひさびさの手紙にうれしくて、рかけたら、
「ラムネちゃん、元気? こんなご時世に就活はさぞ大変だろうと、先生は、ずっと心配しているのよ。つらいこと、いやなこと、だれにもいわないで、ただ聞くから、話にきてね。いつだっていいのよ。連絡ちょうだいって、ラムネちゃんに伝えてね。」
熱心に話してくれた。
この頃のニュースで、就活の厳しさを見るにつけ、要領の悪い、ラムネとかが苦戦して悩んでいるのではと心配してくれているんだ。
рフ間中、胸がいっぱいだった。
担任をはずれても、こんなに心配してくれるなんて、ほんと、根っからの先生なんだなって。
子どもといっしょにいたくて、教頭にも、校長にもならなかったけれど、今でも子どもがたずねてくれるのは、先生の中にある、あったかさなのだろう。

最後に、人生は、ウン ド コン だからね。と先生は、つぶやかれた。
ウンは、運 ドは努力の努 コンは、根性のコン この3っつで、人生の流れが決まるとおっしゃる。
若い頃は、ド ウン コン だと思っていたけれど、年を重ねると、努力でもあがないきれないものがあるような気がしてきているとつぶやかれた。
先生も、大変なことをかかえていられるのかな? 
ウン ド コン か、
ド ウン コン か、
さてまて、コン、ド、ウンか
順位なんてつけられない気もするけれど、努力なしに、運だけでうまくいくって話は、聞いたことないとわたしは思う。

ひさしぶりのрヘ、やさしい気持ちで、いろんなことを考えさせられた。
ああ、やっぱりいつまでも先生なんだな〜。こういう人がいてくれて、幸せだな!

2009年3月10日(火)
ひさしぶり

おともだちのNさんとひさしぶりのランチ。
おだやかな雰囲気のNさんと会うと、いつも自分のがちゃがちゃ具合(?)を反省したくなる。
その後、花粉の病院へ。
鼻栓がはやっているというけれど、どうなのだろう。
買ってみようかどうか、迷った末、決断できずに買わずに帰ってきた。

家につくと、「おはなしエンジェル、子ども創作コンクール」で、出会った家族からお便りが来ていた。
すご〜くうれしくて、花粉の疲れもいっぺんでふっとんだよう。
作家って、おだてに弱いよね。うん、がんばろう。

2009年3月8日(日)
ショック

今日は大型家電店に買い物にいった。
ついでにと、フロッピーを買おうと思ったら、探せない。店員さんにたずねたら、その男性は、フロッピーときいてけげんな顔。何今頃、そんなのつかってるのと目がいっている。
つまり、もう、販売していないのだ。
うわあと思った。フロッピー便利だったのに。
フラッシューメモリーでもいいけれど、中の整理がどうもにがて。
フロッピーなら、ラベルにタイトルをかいて、並べておけばよかったのにね。

2009年3月6日(金)
話題の映画

友人と『おくりびと』を見に行った。話題とはいえ、サービスデーでもないし、雨だから、ゆうゆうすわれるよねと安心していったら、なんと長い行列。それも、綾小路きみまろに集まりそうな中高年ばかり。
だからだろうか。くすっとおかしい所で、すごい大笑いがおきる。
クライマックスでは、すすり泣きが。
中高年、感情がわかりやすいかも。


映画は、チェロの場面が効果的にいかされていて、趣を感じた。
控えめ、静かで、ゆったりとしたストーリー。この感じがアメリカで評価されるとは、意外だと思う。
それにしても、小さな映画館にこれだけ人が集まるのだから、賞の効果はすごい。

ひさびさに合った友人は、ハワイにいってきたと写真を見せてくれた。わたしも、花粉のない所に飛んでいきたいな〜〜!

2009年3月4日(水)
放課後の怪談5

アンソロジー・放課後の怪談(偕成社)の見本が送られてきた。
児童文学者協会編集の10編が載っている
わたしが書いたのは、『呪われた指輪』 五巻目の『悪夢の暴走電車』の中に載っている。拾った指輪がとれなくなるストーリーだ。
巻頭の『すいとられていく ものがたり』 村山李衣が,不気味でありながら、くすっとおかしくて、おもしろかった。村山李衣さん、こういうのも 書けるのねと感心する。
独特の表紙の絵は、今井ヨージさん。
それにしても、こわい話のアンソロジー、多いな。

今日は、編集者さんと打ち合わせする機会があった。児童書も売れ行きがおちているとのこと。
「これからは、本当に書きたいものをじっくり書いていく時代になるのでは」
と話されていた。
これは、わたしなど肩こり腰痛・介護をかかえた作家には、うれしいことかもしれない。
あせらず、じっくり、でも、あきらめないで書いていけたらいいな。

2009年3月3日(火)
24才の本

花粉でかゆかゆで、しょぼしょぼする目で、おもしろい本を読んだ。
『雨ふる本屋』童心社だ。

著者の日向理恵子さんは、1984年生まれ。24才だ。
この日向さん、ファンですと村山早紀のサイトをのぞいて、書き込みをし、やりとりをしていき、「自分もお話をかいている」と打ち明ける。「読ませて」と、それを読んだ村山さんが、気にいった一作を出版社に持ち込んで出版になったらしい。
なんとまあ、現代的な流れだ。
ストーリーは、かたつむりに誘われて、市内の図書館から不思議な「雨ふる本屋」へ。
戦いも、善悪もない、心やさしいファンタジーだ。細かい所までよく考えられている。
ネバーエンデイングストーリーを、どこか思わせる。

ただ、ひとつ、注文をつけるとしたら、挿絵。
作者の文と挿絵の違いがわたしは気になった。表紙の絵は、雰囲気よく描いてあるか、中の挿絵が・・・・ね。
ファンタジーらしい絵はむずかしいのかもしれないけれど、そこをもうひとつ、表現してほしかったな。

2009年3月1日(日)
ネイルとマニキュア

児文協の加藤純子さんが新刊をだされた。『ネイルはおまかせ』草炎社 キラキラした表紙のかわいい本で、後ろから読むと、ネイルのやり方や知識がわかるように工夫されている。内容もからっと明るく、そして、どの子も生き生きしておもしろい。おしゃれが大好き女子が、飛びつきそうな本になっている。

読みながら、わたしは、自分が昔に書いた作品を思いだした。
『みどりのマニキュア』 忘れもしない鬼ヶ島通信入選作だ。
あの頃、思い切ったつもりで、みどりのマニキュアを塗ると芽がでて花がさくストーリーをわくわくしながらかいたのだ。でも、今、マニキュアなんて言い方は、古くさいし、ネイルに花が咲くどころか、鳥や蝶が飛んでたりと派手なのが当たり前のように出回っている。

ずいぶんと変わってしまったのだ。(>_<)

でも、ネイルしてから乾くまでの、まどろっこしいような、なにもできなくてたいくつなような、なんだかほんわかした時間は今も同じく女の子だけの、特別な魔法時間だ。
おしゃれになったといっても、男の子は、まだ、マニキュアを塗らないから。

加藤さんの本に刺激されて、わたしもまた、ネイルを小道具にしたお話を書きたくなった。
今度は、何色にしようかな?

2009年2月25日(水)
チェンジリング

話題の映画を見に行った。チェンジリング。クリント・イーストウット監督の話題作だ。
ネットの評判もすこぶるいいので、気になって出かけた。
レディスデーの映画館は満員。178席もあるのに。
あと一歩遅かったら、次回にまわされていたというギリギリセーフで中へ。

見終わって、評判がうなずけた。実にすごい映画。アンジェリーナ・ジョリーの演技がすごい。息子が行方不明になった悲しみをよく表していて、胸が痛くなる。芯の強さもよくでている。
痛ましい映画なのに、読後感が悪くならないのは、最後の一言があったから。
胸をうつ感動って、今は使われすぎて安っぽくなっているけれど、まさしくそういう映画だ。
たくさんの人に見てほしい。

帰り、うわさのクリスピークリームドーナツを買って帰った。新宿では、一時は3時間も待つというほどの人気ドーナツ。立川では、今日、待たずに買えた。
やっと味わえたうわさの味。ウーン。おいしい。でも、行列ができるほどかな〜?

2009年2月24日(火)
12年ぶり・・・

花粉で目がしょぼしょぼ。でも、その目を思わず見開いてしまった。
『おとなりは魔女』という私のデビュー作の重版のお知らせが届いたのだ。
1998年初版だから、11年も前になる。
それで、ひさしぶりに「おとなりは魔女」のファイルをひらいてみた。数通のファンレターがはらはらと落ちてきた。すごくなつかしい。これを書いてくれた子も、きっと大人になっているのだろうな。
結婚してお母さんになった子もいたりして。
かつての作品を気長に売ってくださっている、出版社に感謝したい。
今度の重版で七刷となる。

2009年2月18日(水)
のはらのスカート・完成会

今日は、絵本『のはらのスカート』が完成したので、ステキな絵を描いてくださった南塚さん、編集者さん、デザイナーさんとお食事会をした。
南塚さんは、表紙の絵だけで、ほんとうにも何枚も何枚も描いてくださったとのこと。今は、まどさんとの絵本、四冊目にとりかかっているとか。

この日そろった顔ぶれは、わたし以外、海外旅行が大好きというメンバー。というに南塚さんは、出歩くのはそれほど好きではないけれど、海外に行くのは大好きとのことだった。
いろいろ話が盛り上がった結果、ニュージーランドなどは、とても旅行におすすめだということ。町並みがとてもきれいで、太古の森と、ガーデニングの生地といわれるきれいな町並みと両方楽しめるとか。
聞いてたわたしも、とても行ってみたくなった。


編集者さんも、デザイナーさんも、働きざかりの三〇代。パワーもあって、センスもあって、前むきに好奇心いっぱいで、お仕事にとりくんでいる様子、とてもステキでまばゆいほど。
とてもお世話になった編集者さんは、しばらく海外に行ってしまわれるということで、淋しいのですが、その間にわたしも少しでもいい作品を書いていなくちゃっと思う。

のはらのスカートは、今月末から3月上旬に本屋さんに並ぶ予定。ぜひ、手にとってください。
岩崎書店HP

2009年2月17日(火)
アジア民芸 亜南

今日は、ももたろうのメンバーと春の会の打ち合わせで、阿佐ヶ谷に集合した。めざすは、メンバーのひとり月野あかりさんがやっているお店 亜南。アジア民芸の品物をたくさん置いてある、すてきなお店だ。
チベットのものから、タイの布とか、異国情緒が漂よう品揃えに、メンバー一同、興味しんしん。アンティーク風なアクセサリーも手頃なお値段で並べてあった。
わたしは、お香をゲット。こんな値段でいいの?って思うほど安い!!
そんな風にわいわいがやがや、みんなでお店をひやかした後は、近くの和風中華の小澤というお店でランチ。ここもまた、おしゃれな感じ。六人で個室で落ち着けて、なんだか寝転びたい気分。
その後、メンバーは、春の交流会のお店さがしへ。わたしは、書き上げてない原稿が気がかりで、一足早く、帰らせてもらった。どうやら、今回の交流会はみんなで決めてくれるとのこと。わたしは、大船にのった気分〜〜。

2009年2月16日(月)
ポケネコ第三巻

ももたろうのメンバー、山本悦子さんのフォア文庫の新刊が発売された。
ポケネコにゃんころりんのシリーズ第三巻で 『初恋は海のかおり?』
今回もかわいいネコと不思議なペットが活躍する。そして、胸があたたかくなる、幻想的な世界も見せてくれる。
山本さんらしい、明るさと、行動力と、やさしさがたくさん詰まっているステキなシリーズ。
どうか、もも印の本をよろしく!! 

さて、私は、この本の紹介を「母のひろば
」という童心社の冊子に書く機会をもらった。
よかったら、そちらの方も見てちょうだいね。(^_-)

2009年2月14日(土)
あたたかさとともに・・・

春のようにあたたかいバレンタインデーだ。いつもなら、白い息で手をあたためて好きな人の帰り道をまちぶせするような時期なのに、このあたたかさ。異常気象のようだ。
これが、ほんとうに腹立たしい!!というのも、花粉がどっとおしよせてきたのだ。昨日、めんどうな役割を引き受けてしまったのも、花粉の迷いかも???
ということで、朝から目はしょぼしょぼ、鼻はぐずんぐずん。

さっそく病院へ。なが〜い待ち時間の末、やっとお薬をもらってきた。
待っている間に、一冊本を読み切ることができて、それはラッキー。
ちなみに読んだのは、『ロンド国物語』第三巻。このシリーズ、どんどんおもしろくなっていく。

さーて、花粉の時期、始まってしまったものはしかたないので、できるだけ楽しいことを考えていきたい。
でも、一言いわせて。
スギ花粉、あまり飛ぶな〜。

2009年2月10日(火)
ももたろうのしめきり

今日は、ももたろうの締め切りだ。この春でるので30号になる。年に二回だしているから、15年。
長く続いたな。最初は、とにかく10年は続けようと思っていた。

最近は、書けたら即、持ち込みをして、本をだす新人が多かったりする。だから、なんで同人誌をやってるんですか? めんどくさくないですか? とか 聞かれることもよくある。
うーん。人間が集まってやるのだからめんどくさいこともあるよね。
でも、順調に本がでてる時は感じないけれど、スランプだったり、本がでなくなったり、そういう弱い時に、ももたろうというなんでもいいから書く場があるのがすごくありがたい。
実験的なものも載せて反応もみれる。だから、わたしには必要な場だ。
ももたろうのメンバーも、本当に書くことが好きなすてきな仲間だ。
さて、特別企画も加えたももたろう30号は、三月末には出来上がる予定。

2009年2月6日(金)
感想文コンクール表彰式

『ごきげんぶくろ』を読んでくれた小2のYくんの感想文が毎日新聞社賞に選ばれた。それで、わたしも著者として、感想文の表彰式に出席した。
課題図書と自由図書部門があり、『ごきげんぶくろ』は、自由図書部門だ。
表彰式の場所は、有楽町の東京會舘。会場は大勢の人、人、人。初めて出席なので、私もドキドキ。表彰されるわけではないのに、胸がたかなる。
壇上の子どもたちは、どの子も目をきらきらさせて、大きな声でする返事がまっすぐで、それを聞いているだけで気持ちがすっとした。それにしても、どの子も賢そうに見える。
そういえば、うちの長男のコーラは、感想文がにがてだった。本は、嫌いではないけれど、感想文はいつもいのこり。
「ごんは、キツネなのに、なんで名前があるんだろう?」って、感想文をかいて、班長のしっかりした女の子に怒られていたっけ。長い表彰式のあいま、そんなことを思いだす。(ちなみに、その班長だった女の子は、今、医学部で医者をめざしているらしい。)

パーティになって、絵の岡本順さんとともに、感想文を書いてくれたYくんと対面。わたしの大好きな加藤清史郎くん、(大河、天地人で直江兼嗣の
子ども時代与六を演じた子)にどこかしか似ていて、かわいいのに、凛々しいくて、やんちゃそうで、ステキな紳士だった。本当に、たくさんの本の中から、わたしの本を選んでくれてありがとう。(*^_^*)

そして、会場の大勢の人の中に、宮西達也さんも発見。今や、ティラノシリーズで、大人気の売れっ子。私は、国分寺時代にお世話になったことがある。中学校でやった当時の講演会は、PTAの役員ばかり40人ほどしか集まらなかったことも。それでも、ニコニコ少しもいやな顔はせずに講演をしてくれていたっけ。それが、今や、中国にまで講演に行くブレイクぶりだ。
売れっ子の宮西さんも、以前とかわらないやさしくて、おだやかな雰囲気をかもしだしていた。仕事が多くて体がきついとおっしゃっていた。でも、講演会を断わらない姿勢は当時のまま貫いている。立派だな〜

ひさしぶりにお会いできた編集者さんもいて、たくさんエネルギーをもらって、がんばるぞっと思って気持ちを新たに帰りの電車にのった。それなのに、なぜか爆睡。駅をのりすごしてしまった(^_^;)

2009年2月4日から5日(木)
最高の一泊旅行!

那須正幹氏の文学散歩と称したズッコケ熟年旅、IN防府に行ってきた。
夢みたいに楽しい旅行だった。ここに書きたいこともありすぎて、かえってなにを書いていいかわからないほど。
それに、まだ胸の中でホッカホッカしていて、書いてしまうのが、おしいくらいなのだ。
とにかく防府はいい所でした。詳細
二日目。山口から秋吉台へ。観光客がとても少なく、お店がさびれていたのが印象的。でも、空がきれいで、どこまでも広がるカルスト台地は、ファンタジーの舞台になりそうだった。以前、書いてそのままにしてある「緑の髪のエレトナ」にもつかえそうと思ったくらい。開放感があって、風の色が見えそうな気持ちになった。
そして、今回の旅行の特典として、ちょっとおやじギャグに詳しくなった。(那須氏はいいませんが)
『スイセンの花を(写真に)とって、推薦入学なんてねーー。』って、こんな感じです。おそまつ。m(_ _)m

2009年2月3日(火)
二月は大忙し!

二月は、いろんなイベントのある月になりそう。
まず、明日から、旅行。那須正幹会長のいらっしゃる山口をたずねる。ズッコケ御殿に行けるというスペシャルイベントもありそう。
それから、とんぼ返りして、金曜日は、感想文コンテストの表彰式へ。私の著作「ごきげんぶくろ」で感想文をかいた子が、毎日新聞賞をとったという。もちろん、課題図書ではなく、自由図書部門でたくさんの本の中から、わたしの本の感想をかいてくれたのだ。
これが、立派でステキな感想文! 涙がうるうるしちゃいそうなほど。

この他、去年の夏にせっせと書いた、『おはなし365日』共著、千葉幹夫監修、のゲラもチェックしなきゃならないし、ももたろうの締め切りもある。
他にも、しあげたい作品もあり、待ちに待った「のはらのスカート」も店頭にならぶ予定。

忙しさって、ばらけてくればいいと思うけれど、なぜか、一度にどっとおしよせる。不思議なもの。
でも、手術をした母の膝がよくなって、ニコニコ笑っていてくれるから、がんばれそう。
ただ、ただ、いやなのは、花粉だ〜。
杉さん。少しだけ、花粉を飛ばすのを待って〜〜!

2009年2月1日(日)
キタ、キタ、キターーーー!

朝からあたたかく風が強い。日差しは春めいている。
う、やばい?
と思いつつ、外を散歩していたら、「くしゃん」、花粉を感じた。
ああ、今年もきてしまったようだ。ずいぶん早い。
去年はひどくて三月はぐずぐず,のども痛くなって、外出が苦痛だった。今年は、それの1.5倍は飛ぶという。
予想よりも多いのが恒例。
ああ〜〜。なんとまあ、憂鬱な春の幕あけだ。

2009年1月31日(土)
落語ブーム!

国分寺の読み聞かせサークル「お話ポケット」は、毎年講演会をしている。今年25年目の今日は、落語会をした。
今年五月真打ちになる、若手の落語家三遊亭遊喜滝川鯉太がかけつけてくれた。
子どもも楽しめる落語会ということで、60名の部屋をとっていたら、なんと100名もの人が。白髪まじりの人もちらほら。
ぎゅうぎゅうなのに、だれも帰ろうとしない。

子どもたちは、じゅげむを言えたり、かなり落語を知っている様子。教科書にぞろぞろという落語が載っていて、先生は落語を覚えましょうなんて指導をしていると聞いた。そのせいか、興味津々なのだ。
トークが始まると爆笑の渦。子どもたちは、おかしさがわかってるのか、しぐさに反応するのか、大喜びだ。
図書館では、落語本コーナーが用意され、落語をねたにした絵本、児童書がずらりとかざられていたが、その量もかなりある。このブームは、まだまだ続きそうだ。

終わった後は、ふたりの落語かと、おはなしポケットの人たちと居酒屋へ。
大笑いは、夜まで続いたのであった。のどが痛いよ〜

2009年1月30日(金)
怪談図書館

国土社の怖い話のアンソロジー怪談図書館の見本がきた。
第8巻さまよえる吸血鬼の中で、「呪われたコレクション」を書いた。巻頭に載せてもらっている。
まだ、店頭にはでていない模様。

それにしても、この表紙、ゾゾゾー。こんな絵を見たら、昔の子どもは、夜、トイレに行けないよっとなっただろう。
今は、きっといろんな刺激になれているんだろうね。
作者の私のほうが、うなされそうだよ〜。

2009年1月28日(水)
東京おもちゃ美術館

仲良しの会報部の仲間で、東京おもちゃ美術館の見学にいった。東京の真ん中あたり、四谷三丁目の小学校の校舎で、この小さな美術館は開館されている。
子どもの遊び場としては、子どもの城があるが、それよりも手作り感があり、アットホームな感じ。木のおもちゃ、昔のおもちゃのコーナー、アジアのおもちゃの展示と、工夫されている。
お手玉のところでは、みんなでやりはじめ、あれ、こんなにできない!とショックをうける場面も。昔はできたはずなのにね〜。

いいなっと思った所は、おもちゃ工房。手づくりおもちゃを教えてくれるという。
工夫をこらしたおもちゃが棚にならんでいて、見てるだけでもわくわくする。ちょっとした工夫で、牛乳パックや軍手がおもちゃに変身するからだ。
実際に、おもちゃを教えてもくれてるそうだ。→詳細

平日にもかかわらず、たくさんの親子連れが遊んでいた。ボランティアの人が見守っていてくれるのもうれしい。都心では、小学校が、いろんなスペースにうまれかわっている模様。地域の形も時代によって、変化していくのだろうね。

2009年1月26日(月)
すごいぞ! 志の輔

志の輔らくご IN PARCO 2009に 行った。これは、立川志の輔が、毎年やっている新作創作落語の独演会。映画になった「歓喜の歌」のもともここからでた。
大変な人気公演。去年も、その前もチケットがとれず、苦渋の涙。今年こそとネットの前で10時ちょうどにアクセス。やっとゲットしたのだ。

やはりすごかった。今年の目玉は『狂言長屋』。志の輔が狂言をするのだ。相手役は、有名な狂言師、茂山一平氏。腹の底からわきあがるような、ろうろうとした声が会場にひびきわたる。その狂言が落語に、うまくはまっているのだ。
最初の創作落語「ハナコ」も今の偽装の世相を反映していて、おもしろい。
実際に黒毛和牛の「ハナコ」をお客に見せてから、これを今からさばきますから、偽装ではないから安心しろという。客はどん引き。食欲をなくす。オーストラリア産でいいというと、女将は、では「メリー」でと答える。
てな、具合。会場には、何度も笑いのうずがおこった。

芸の極みというか、才能のある方が、時間をおしまずさらに工夫し、鍛錬し、新しいことに挑戦していく。すごいの一言だ。
最後、お囃子の方も総出で、三本締め。気もぴりっとひきしまった一夜だった。

2009年1月24日(土)
大当たりの日

今日は、児文協の合同ミーティングの日だった。
那須会長のオバマの演説を引用したあいさつで始まり、一部はまじめに著作権の勉強会などがおこなわれた。
そして、二部。居酒屋に場所を移し、トランプで席決め。
お酒もまわって宴もたけなわ。
余興として、じゃんけん大会が行われた。じゃんけんは、いつもとても弱い私。だけど、なぜか不思議に勝ちすすみ、なんと最後まで勝ってしまったのだ。
そして、那須会長の達筆の色紙を、サインいりでいただいたのだ。これは、すごくラッキー。
こんなこと、あっていいの!!!!
色紙の文字は、『嘘つきは作家の始まり』
勝ちなれてない私は、すっかり舞い上がってドキマギ。色紙を胸に大事に抱いて、顔をゆるませながら、ほくほく家路へ。

で、家に帰ったら、小包が届いていた。家人が笑顔で、当たっちゃったよという。
年末に、千代田区の商店街で行われた、500円ワンコイン・ドリーム懸賞はがきキャンペーンというのに応募していたのだが、それが当選したという。
商品は、1万円相当のごちそう便。なんと倍率は72倍をくぐりぬけての当選。
いつになく大当たりの日だと、夫婦で驚いた。
でも、いつもこんな経験ないから、ちょっとこわい。
いいことの次に悪いこと・・・・なんて起きなきゃいいけどね。

2009年1月20日(火)
長野ヒデ子さん

今日は、国分寺で絵本や挿絵で大活躍の 長野ヒデ子さん の講演会があった。
とてもすてきなお話が聞けた。
「わたしは失敗ばかりで、迷惑ばかりかけてきて、本当、穴があったらはいりたいって思うのだけれども、どこにも穴がないんですよね〜」
そんな出だしでなごませて、じょうずに話にひきこんでくれた。
最初の本は、編集者の福本さんという方がとてもいい方で、しっかりした編集美学をもってらして、その方との出会いがとてもよかったこと。
賞をとられた『おかあさんがおかあさんいなった日』の発想のいきさつ、それから『おとうさんがおとうさんになった日』につながっていったこと。今は、おばあちゃんになった日を考えていること。読み聞かせをまじえながら、とつとつとやさしいことばで話してくれた。
最新作の『ひらがな日記』も紹介してくれて、本は気に入ったら、借りるだけでなく買ってほしいとさりげなくアピール。
小さな出版社は大変なので読者が育ててほしいと、自分以外の作家のことも応援して紹介してくださっていた。あたたかなお人柄がにじみでる話で、あっという間に時間がたった。

国分寺は、読書運動のさかんな地域で、冬には、たくさんの子ども読書関連の講演会などがおこなわれる。
今日の長野ヒデ子さんに続いて、まだ、3っつも企画があるのだ。(詳細
わたしがよくお世話になる「おはなしポケット」は、今年は落語の会を企画している。市内の方でなくてもいいので、お近くの方、興味があるかたは、のぞきにきてほしい。

2009年1月18日(日)
お知らせなど

ひきうけてしまってからあたふたしているのだが、今年、児童文学学校の講師をすることになった。児童文学学校が毎年行っている事業のひとつ。
「童話作家になる」というタイトルで今年から日曜日に開催になった。(詳細
なんと、私の他の講師は石井睦美さんとか川北亮司さんとか、人気作家。ああ、私の前になって、人がぞろぞろ帰ったらどうしよう・・・・。と、まあ、6月と先なのだが、そんな心配をしている。
興味があるかた、是非とも。応援に来てね。
一日だけでも、ひとつの講座だけでも、たしか受けられるので。(事務局にрナ聞いてね)

あと、評論家の漆原智良さんが、『ゆうきメガネ』の紹介を灯台二月号に書いてくれた。紹介は、絵本、幼年童話など、三冊。『ゆうきメガネ』の他は、絵本『ヘンなあさ』笹公人、『ゆかいなさんにんきょうだい』きえたおかしのまき〜たかどのほうこ だ。タイトルだけでも、おもしろそう。
たかどのさんは、なぞで興味をかき立てる書き方もされる。大人気作家でも、立ち止まらないで、いろいろ工夫して、世界を広げているんだなっと思う。
さっそく読んでみようと思った。

2009年1月16日(金)
見つけちゃった!

なにげなくアマゾンで自分の本を見ていたら、のはらのスカートの画像がアップされていた。
わたしの初めての単行本の絵本。まちこがれていただけにうれしい。
南塚さんが心をこめて、美しい絵を描いてくれた。南塚さんのお仕事からは、ずいぶんとたくさんのことを学ばせてもらって気がする。それもこれも、ささえてくれた編集者がいたからだけれど。
私は、ひとり早くも春になった気分。こんなに寒いのにね。
発売は2月の下旬。

2009年1月12日(火)
驚き、驚かれ・・・

成人の日、家人はめずらしくのんびりしていた。まだ、会社はお正月モードで余裕がある模様。
これは、チャンスと携帯を買い換えようと誘った。
家人は、携帯をほとんと使わない。メールもしない。だいたい古いので充電がもたない。
それで、連絡をとれないので、わたしは、ずいぶんと不便なのだ。

大型家電店で携帯を見ていると、マスカラたっぷりのかわいいお姉さんが笑顔でよってきて説明してくれる。
ドコモの携帯。でも、料金体系がすごくわかりにくくて、驚きの連続。いつの間にこんなに複雑になったのと私も浦島太郎状態だ。店員の説明が外国語のように聞こえる。
オプションをつけないと、この値段だとか。
なんとか割をつけないと、この値段だとか。
何がとくで、なにが損なのか、全くわからない。
そのオプションがまた、家人には聞いたこともない言葉ばかり。だんだん顔がけわしくなり、今にも帰りそうな雰囲気。ここで帰してはまた、携帯と遠ざかるので、私がしゃしゃりでた。

 あの〜 今まで通話しかしてないので、オプションとかみんないりません。
 え? 通話だけ? メールも Iモードもしないんですか?
 はい。
若い定員は、うわあっとばかり一歩後ずさり。そして、家人の古い携帯を見て、今度は、二歩 後ずさり。
充電が切れていることがわかると、三歩 後ずさり。
 それなら、らくらくホンは? 
店員に勧められ、家人はぱっと顔を険しくする。それだけはいやだとのこと。
結局、うすくて軽いからと、一番新しい、堀北真希ちゃんが宣伝している携帯を購入した。最新デザインで、文字がうかびでて、スタイリッシュな携帯。
まったくやりかたがわからないとブツブツ。そのわりには、ずっといじっている。
そして、帰り道、ワンセグで気になっていた朝青龍の取り組みが見られると、やっと笑顔に。
次は、娘に画像つきメールを送って驚かすといっている。
 ホッ (朝青龍、ありがとう!)
まあ、こんな形でうまくおさまったのでいいけど、私はなんだかひどく疲れた一日だった。

2009年1月11日(日)
凧揚げ

三連休の真ん中は、絵にかいたような快晴。
ボランティアで子どもの凧あげの手伝いをした。
場所は、広々した武蔵国分寺公園。100円で手作りの凧で遊べるといって、たくさんの小学生が集まった。
「一番」と来た子はなんと、半袖、半ズボン。
親子で連凧にしたり、おとうさんが、しっぽを二本つけて高く飛ばしたり、飛べないとすねてみたり、いろんな子どもの表情がみられた。
若いおとうさんは、カッコよくて、熱心。しっぽの位地や、付け方をいろいろ工夫してくれる。
子どもたちだけで来た子は、凧はそっちのけで元気に走り回っていた。
池は厚い氷がはっていたけれど、日差しはポカポカ。ボランティアの若いおかあさんともたくさんおしゃべりして、楽しいひとときだった。

2009年1月10日(土)
原ゆたか

お出かけの帰り、国分寺の紀伊国屋の本屋によったら、原ゆたかさんのサイン会をしていた。親子ずれが並んでいて、丸メガネの原ゆたかさんが熱心にサインをしていた。
ゾロリの人気は、今年もすごいようだ。
子どもの本のコーナーに行ってみたら、そのゾロリの横に、あかね書房の復刊幼年童話がたくさん平積みしてあった。その中に、わたしの「わらいボール」もまぜてもらって置いてくれていた。これはうれしい。新刊以外、平積みになるなんて、めったにないから。
あかね書房は、たいせつに熱心に売ってくださる出版社だ。
「きいろいバケツ」、「フライパンばあさん」、「じゃんけんねこ」などなど、あかねの幼年童話は、いいものがかなりある。

ゾロリがおもしろいのはわかるけれど、いろいろ読んでみてほしいな。

2009年1月9日(金)
ブタがいた教室

ぽっかりと時間があいたので映画を見た。
『ブタがいた教室』 妻夫木聡×二十六人の子どもたち
名前の通り、小学校でブタを飼う話だ。4月、若い担任は、6年二組でブタをかい、最後には食べることで命の授業をしたいといいだす。反対教師もいたが、子どもたちのやる気に押されて、命の授業はスタート。Pちゃんと名前をつけ、かわいがるうちに情が移り、最後、子どもたちは、ブタを食べるか食べないか、真剣に悩み議論する。
ひねりもなく、まじめな作り方だけれど、心に残ったのは、子どもたちの脚本が白紙で自分で考えさせたって工夫がされてる所だろう。
前田哲監督が、この映画をとりたいと思ったのは13年前。大阪で実際にブタを飼った学校があり、そのドキュメンタリー番組を見て発案。しかし、当時は、ドキュメンタリーへの抗議の電話も多く、映画化への道はすんなりとはいかなかったという。妻夫木聡が先生役を引き受けてくれて、追い風がふいたらしい。
自然な子どもの姿をとりたいと「出来上がった芝居をしない子、自分の言葉をもっている子」などをポイントにオーデションをして子役を選んだそうだ。
そんな監督の熱意のおかげか、子どもたちは、実にいい表情をしている。最後のディペードの所は、真剣すぎて、息ぐるしくなるくらい。みんなPちゃんが好きなんだなって思うと、見ているこちらも涙がでてくる。
さて、あなたならば、一年間かわいがってきたブタを食べる? 食べない?
映画の中の子どもたちと一緒に考えてみるのも、おもしろいよ。

2009年1月8日(木)
吉報!

母の退院がきまった。来週の13日。すごくほっとした。
母もがんばったと思う。でも、この間、遊びも忘年会も控えて、病院がよいしたわたしも、ちょっとほめてあげたい。
と、気を許してはダメだね。あと、もう少しあるのだから。

と、その母との昨日の会話。
「じゅんこは、たしか、蠍座だよね」
「うん」
「ふふふ」
母は、なにやら得意そうな笑いをしつつ、週刊誌の切り取りを私にくれる。今年の星座別運命とある。
それによると、母の水瓶座が今年は一番運気がよく、私の蠍座が最悪なのだそうだ。
「恋愛運もよくて、飛躍の年なんだってさ」
と、うれしそうな母。
「へえーーー」
私は母の顔をまじまじと見てしまった。次の誕生日で80才の母。
それでも、飛躍したいのかと。
ウーン、お年寄りと思っているのは、こっちだけで、本人は、まだまだやる気が残っている模様。なんのやる気だかはわからないけれど。
とにかく、運がいいというのは、うれしいようだ。
「この記事、あげるよ」
と、帰りにもらってきたが、最悪だという文は、あまり読みたくない。そういえば、厄年だともきいた。
でも、去年は、十二年に一度の最高の年になるはずと、○木☆子さんが予言してくれたけれど、さほど最高という感じでもなかった。だから、最悪もそうでもないってことも多いに考えられる。
つまり占いなんて、そんなもの。
なのに、気になる占い。
悪い運気、ガッツで吹き飛ばさなきゃね。

2009年1月7日(水)
テレビはつまらない?

お正月も終わり、みんなもとの生活へ。
娘のラムネもレポートと就活のいたばさみで、もう、やだよと早くも弱音をはきつつ、寮にもどっていった。

このお正月に感じたこと、
わたしが、新聞のテレビ欄の特番を見ながら、「みたいものがない」というと、「そうだよ。テレビはつまんないよ」と子どもたちは即答された。

今の20才台は、テレビに魅力を感じてないと彼らはいう。
「みんなテレビ、見てないよ」
っていうから、じゃ、何してるの?と聞くと、ネットしたり、DVD見たり、カラオケ行ったり、だよっという。
ネットだと、ニコニコ動画とか、ユーチュブとかが人気だそうだ。
「だって、テレビの番組って、いつも同じじゃない・・・」というこのセリフ。たしか、この前、だれかに聞いた。
そうそう、「ファミレスのメニューて、どこも同じじゃない・・・・・」という家人のセリフ。

「児童書も何を読んでも、同じじゃない・・・・・・」そんな風にはいわれたくないと思うけれど、今の本屋に並んでいる本を見ると危うい気がする。
今年は、反・流行を追ってみようかな、なんてたくらんだりして。
さーて、どんな年になるかな。

2009年1月4日(日)
初詣で

今日は、めずらしく家族四人の顔がそろった。お正月なので、つきあってくれると子どもたちがいってくれたので、家族そろって初詣でにいった。
息子が社会人になってからは、こんな機会は激変してので、家族がそろっているというだけで、わたしはウキウキしてしまう。

行く先は大國魂神社。府中にある由緒ある神社だ。
行ってみると、かなり混んでいた。おみくじなんて、すごい列。
そこで私は、人混みをかき分け、狛犬をケータイで写真にとった。お話の参考にだ。すると、息子も娘もとってあげると、ケータイをむけだした。と、ととと、若いカップルが「なんか有名らしいよ」と狛犬にケータイをむけた。すると、家族連れも足をとめ、ケータイをだして・・・。なんと、私の後ろに人だかりができてしまったのだ。
「なに? 有名なの?」
「そうらしいよ」
「へえ、そういえば、かっこいいね」
というささやき声の中、(知らないよ〜)と、わたしは、足をそのばせて抜け出した。
うわさって、根も葉もないところからも、生まれるのね。

ちなみに、おみくじは、中吉。まあ、こんな所が一番、落ち着くかな。

2009年1月2日(金)
あけましておめでとう☆

新しい年になった。東京の天気はここのところよくて、昨日は、首都高速からも、きれいに富士山が見えた。なにかいいことがあるような気がする。

お年賀状、書くのは大変でももらうとやはりうれしいもの。年賀状だけのおつきあいになってしまった方などは、なおさら。
デビュー作を出版してくださった当時のS編集長、退職なさったと書いてあった。退職されてあらためて、児童書の世界は、本当に不思議だと感じてるということ。どう不思議だと感じられたのか? ちょ聞いてみたい気持ちになった。
また、同人誌「ももたろう」を読んでくださっているKYさん。(空気が読めないではありません)三日ぼうず日記が楽しみだと一言書いてくれてあった。なんとまあ、うれしいこと。こういう一言に単純に喜んでしまう性格は、今年も変わらないみたい(*^_^*)。

ちなみに、2009年初の出版は、「怪談図書館」という、国土社のアンソロジーになる予定。ストーブの前でゾゾゾと楽しんでほしい。