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サーカス



この頃、私の涙腺が弱くなっているようだ。

ちょっとした事でも泣いている。

ある検索サイトに、私のホームページが復活したのを

確認した時も泣いてしまった。

そこから私に会いに来てくれたお友達の存在を知り、

嬉しくて、また泣いてしまった。

悲しみや悔しさの涙とは、桁が違う、感動の涙。


意識していないのに、気が付いていたら

頬を伝わる熱いモノが!!

それは、並びに並んだ末に、やっと見れた「サーカス」を

見ている時にも流れた涙でもあった。


テレビで見る世界が、今、私の目の前にある。

綺麗な光に包まれて、宙を舞うブランコの演出を見て

悲鳴を上げている私がいる。

これが人間のなせるワザなのだろうか。なんて柔軟な体。

芸術とも言える様な、レオタード姿。

普通なら、足のラインは、別な意味で目が行ってしまうのに

観客は、そんな視線を向けていない。向けているはずもない。

宙を舞う美女は、一つ一つのパフォーマンスがキマッている。


今、1500人もの観客が、一つの心になっている。


サーカスは、凄い。子供騙しではない。

観客に自分の存在を気づかせようと、言葉ではなく

ボディーランケージで全てを語っている。

観客と一体化する為の

拍手のタイミングが、一定になるように仕向けるのも

盛り上げていく間のタイミングも。

ステージには混ざれないけど心理的に、観客を参加させてしまう、

その影響力の凄さ。周囲を巻き込む位のオーラがあるから、

退屈せずに「サーカス」の世界に入り込めてしまう。


そして、大きなピエロさんは、

ゆとりがあるベテランさんなんでしょうか?

笑いを誘うのが上手でした。

わざと空中ブランコを転んで見せる。

「どんな展開?」と思わせた時

宙から帽子が舞い戻ってきて、大きなピエロさんが

見事に帽子を頭にキャッチ!

その瞬間に、大きな拍手。


子供も大人も楽しめる「サーカス」

私の涙腺は、ゆるみっぱなしでした。

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