なんちゃって女子高生
この物語は、「みかりんの部屋」の管理者である私が
「なんちゃって女子高生」になりたい!通りすぎた若さを
取り戻したい!と言う虚しい物語である・・・・・
「スクールスタイル」と言うファッションをご存知だろうか?
いわゆる「女子高生の制服」の様に見える「いでたち」である。
28歳の私は、女子高生時代に「ルーズソックス」を履いて
学校に行った事がなかったのだ。現役時代には挑戦出来なかったのだ。
¥980で購入した「セーター」と、同金額の「プリーツスカート」。
ここまでは何の問題なく目的をクリアしたが、女子高生の
必殺アイテムである「ルーズソックス」を入手しなくてはならない!
私は近場のファンシーショップで、
指をくわえて「ルーズソックス」を見てみる。
・・・沢山ありすぎて分からない・・・
「ルーズソックス」の相場も分からない。
やはり、私は28歳なのだ。
「どれが一般向けですか?」と優しそうな定員さんに尋ねてみる。
「50センチですね。プレゼントですか?」と逆に聞かれ、
今さら「自分の物だ」と言えなくなる。
やはり、私は女子高生には見えないか!
(見えたら、現役女子高生が不愉快であろう)
歳は、ごまかせないのか!まあ、いいか。
私は「この1メートルの、ルーズソックスなんて
トイレの便座カバーにいいですね。」
と、肉体年齢らしさを虚しくアピール。
生活感をアピールしてどうする!?
プレゼントのつもりで¥500で、
一般向けの「ルーズソックス」を手に入れた私は
「一般的な幸せ」以上の「幸せ」を感じている。
早速、「スクールスタイル」一式揃った所で着替える。
浮かれながら鏡に映る自分を見る。
気分が若返る。
・・・うん、首から下は「女子高生」もどきだ。
このまま世の中に出たい私は、¥2583で若さを買った。
こうして、この「スクールスタイル」は私の「怪しい趣味」の
コレクションの一つと化されるのであった。
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