視えてた・・


「みかりんさんの、ホームページに書いてあった

後ろを振り向くと・・って、結構 聞く話でしたよね。」

オフィスで一緒のMさんが言う。

実は、あの話には後日談があるのです。


Mさんと私は高校が一緒でした。私が一学年後輩です。


どうやら私の見たオバケは、他の生徒たちにも見えていたそうです。


ちょっぴり思い出話!Mさんも当時 学校に

合宿で泊まっていた事を話し出す。

昼間っからみんなで騒いでいた。そんな中、ふと

霊感の強い後輩がいたそうな。

「あ。M先輩、・・いますよ」と真顔で言うらしい。

Mさんは「あんた霊感強いんだよね!?私らの学年の

霊感あるHさんと会話してみない?」と言ったらしい。

HさんはMさんに無理やり腕を引っ張られ

「お互いの霊鑑賞会」を始めたらしい。

「ああ。居るね。こっちを見てるよ!

「そうですよね。さっき居た場所から移動しましたよね」

Mさんは、この二人の会話を見て「どうしよう」と思ったと言う。

どうやらその男性の霊は、他に害を与えるワケでもなく

楽しそうに騒いでいる、女子生徒を遠くから見ていたいらしい。


Mさんから、その話を聞かされて私は

さらに鳥肌の立つ、衝撃的な発言を耳にする。

「みかりんさんが、ホームページで


後ろを着いて来られる。と言っていた、

あの場所なんですよ」

ええ〜〜!!私が出合ったあの通路かい!?

「当時の霊感の強い二人が言っていたのも

その通路でしたね。」


それを聞いた私は、目玉が飛び出すくらい驚いた。



あの当時、Mさんが合宿した一週間後、

私らの部も学校に泊まった事が判明。

「・・・と、言う事は、
あのオバケは2回も出没したんですね」

15年も過ぎて、
こんな会話をして「寒い〜!」と私らは言う。


霊と通信出来る程の、能力がない私には

当時は「誰かな」としか思わなかったし、怖くもなかった。

肉体のある生き物だ。と信じて疑わなかった。

でも、振り返って誰もいない事で、腑に落ちない私は

合宿後、先生に話しをしていた。

すると先生は言った。「みかりんも会ったんだね。

あれはね、君らの先輩だった人だよ。

甲子園を目指していて、雨の日にはその通路を走っていたのを

先生は良く覚えているよ。」

だから、あの通路だったのか。

何故この世を去ったかは分からない。

でも、学校が大好きな生徒だったらしい。

お弁当をみんなで食べてる時に、そんな話を先生交えてしていた。

「みかりん、どうして怖くないの?」と友人らに言われた。

でも、怖いと言うより、からかわれいる〜!!と思ったし

むしろ、爽やかな笑顔で私を見ていたから

恐怖なんて感じなかった。

(あんよもあったしね。透き通っていなかったし。)

「きっと、みんなが学校に泊まっているのを見て

嬉しくなって、出てきたんじゃない。」先生はそう言った。


もう15年も過ぎてるけど(←しつこいって?)

あの先輩幽霊は まだ学校に居るのだろうか?

果たせなかった夢を忘れられないまま・・。

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